ドローンと道路パトロールカーが連携、広域点検から現場対応までを一元管理する実証実験を実施

ドローンと道路パトロールカーの連携による広域点検から現場対応までの遠隔・リアルタイム一元管理を実証

首都高速道路株式会社、首都高技術株式会社、エアロセンス株式会社、KDDIスマートドローン株式会社の4社は、道路点検に関する新しい実証実験を実施しました。この実験では、VTOL(垂直離着陸型固定翼ドローン)やマルチコプタ型ドローン、ドローンポート、パトロールカー、ウェアラブルカメラといった様々な点検機器を、首都高速道路のリアルタイム動画配信システムに接続。システム利用者が遠隔地から各機器の映像情報などをリアルタイムで一元的に確認・管理できることを示しました。

インフラ設備の点検・監視システムを示す画像

この実証実験は、国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業」の一環として行われました。事業計画名は「災害に屈しない国土づくり、広域的・戦略的なインフラマネジメント技術の開発・実証」です。

実証実験の具体的な内容

2026年3月30日に行われた実証実験では、上空からの広範囲な点検にVTOLを使用し、詳細な確認にはマルチコプタ型ドローンを活用しました。また、現場での対応にはパトロールカーやウェアラブルカメラが使われました。これらの機器から得られる位置情報やリアルタイム映像は、複数の場所から同時にリアルタイム動画配信システムに集められました。

これにより、道路管理者などが遠隔地から道路の状況をリアルタイムでまとめて把握できるようになりました。上空からの点検機器と地上からの機器が連携することで、広い範囲の把握から現場での対応までを効率的に行えることが実証されました。

ウェアラブルカメラ、ドローン、パトロールカーなど、様々なインフラ点検・監視技術が紹介されている地図

実証実験は、大橋ジャンクション、千葉県君津市、茨城県守谷市、埼玉県川口市の各拠点で行われました。リアルタイム動画配信システムと運航管理システムが使用され、VTOLは広域点検、マルチコプタ型ドローンは構造物点検、パトロールカーは異常対処、ウェアラブルカメラはリアルタイム現場把握の役割を担いました。

リアルタイム動画配信システムとは

リアルタイム動画配信システムは、首都高速道路を巡回するパトロールカーの車載器映像や、作業員のウェアラブルカメラの映像をリアルタイムで確認できるシステムです。詳細については以下のリンクで確認できます。

ドローンや車載カメラなどの車両データをリアルタイムで監視・管理するシステム画面

実証で得られた成果と今後の展望

今回の実証実験では、複数の点検機器から得られた位置情報やリアルタイム映像を、リアルタイム動画配信システム上で一元的に管理できることが確認されました。これにより、道路管理者が遠隔地から複数拠点の道路状況をリアルタイムに把握できることが実証されました。

また、将来的な運用を見据えて、複数の点検機器を統合して使う際の運航管理や作業手順における課題も洗い出され、道路インフラ点検をより高度にするための知識が得られました。

ドローンが運航管理システムからの指示で離発着し、都市や道路の損傷・落下物データを収集するシステム

4社は、今回の実証実験で得られた成果と知識を活かし、ドローンを含む複数の点検機器を連携させた道路インフラ点検の実際の運用に向けた取り組みを進めていきます。今後も技術の検証と運用体制の準備を進め、道路管理の省人化や効率化、そして安全で長く使えるインフラ管理の実現を目指します。

ドローンを活用した橋梁点検の詳細は、以下のリンクも参照してください。

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