アルダグラム、「KANNA」を現場AIプラットフォームへ進化へ向け20億円の資金調達を実施

株式会社アルダグラムは、建設業、不動産業、製造業などの現場で働く人々の生産性向上を支援する「KANNA」を、現場AIプラットフォームへと進化させるため、総額20億円の資金調達を実施しました。今回の資金調達には、ジャフコ グループ株式会社、株式会社MonotaRO、パナソニック エレクトリックワークス株式会社の3社が参加しています。これにより、創業からの累計調達額は約51.3億円となりました。

KANNAは、「現場AIプラットフォーム」へ。 シリーズB 20億円

2020年のサービス開始以来、「KANNA」は世界100カ国以上、10万社(無料プランを利用する協力会社などを含む)で利用されるまでに成長しています。今回の資金調達を機に、AIを活用した製品開発とグローバル展開をさらに進めていく方針です。

資金調達の背景

「KANNA」は、世界中のノンデスクワーク業界の現場DXを支援し、生産性向上に貢献してきました。しかし、現場を取り巻く状況は厳しさを増しており、日本の人手不足による倒産は3年連続で過去最多を記録し、建設業でも同様の傾向が見られます。現場の担い手が減る中で、AIを活用した生産性向上の重要性は高まっています。

現在、現場業務におけるAI活用はまだ確立されていません。これは、現場の情報が紙やExcel、ホワイトボード、口頭などでバラバラに管理されており、AIが活用できる状態になっていないためです。アルダグラムは、現場の情報をデジタル化し、AIが利用できるデータ基盤を築くことが、これからの時代に現場の生産性を高める鍵だと考えています。

今後の事業戦略

アルダグラムは、今回の資金調達を受けて、以下の2つの柱を中心に事業を進めます。

  1. 「現場AIプラットフォーム」への進化

    「KANNA」を、現場のデータを元にAIが顧客の業務を支援・自動化する「現場AIプラットフォーム」へと進化させます。具体的には、次の3つの段階を強化します。

    • AIによる現場情報のデジタル化:報告音声AIや帳票AI OCRなど、KANNAの主要機能にAIを組み込み、紙や音声などの現場情報をデジタル化し、現場でのデータ入力の負担を減らします。

    • 外部システム・AI連携基盤の構築:企業内にあるさまざまなシステムやデータと現場データをつなぎ、AIが活用できるデータ基盤を作ります。また、2026年7月に提供が始まった「KANNA MCPサーバー」により、外部のAIやAIエージェントがKANNAのデータや機能を使えるようにします。

    • AIエージェントの開発:「KANNAエージェント」などを通じて、集められた現場データをAIが活用し、顧客の業務を支援・自動化します。さらに、顧客の業務に深く入り込み、業務のやり方を変えるような活用方法を高度化していきます。

    現場AIプラットフォームを実現する3つのステップ

  2. グローバル展開の加速

    「KANNA」はすでに世界100カ国以上で利用されており、人手不足や現場の生産性といった課題は世界共通です。海外市場向けの機能開発や販売体制、パートナーシップを強化し、世界中の現場への展開を加速します。

    これらの事業成長を支えるため、アルダグラム自身もAIを前提とした業務や組織への変革(AIネイティブ企業への進化)を進めます。単に人手を増やすのではなく、AIによって一人ひとりの生産性を高めながら、成長と利益の両立を目指します。また、AI・製品開発、グローバル事業など、今後の成長に必要な重要なポジションの採用を積極的に行っています。採用情報はこちらです。
    https://aldagram.com/recruit/

参加投資家からのコメント

今回の資金調達には、これまでアルダグラムの成長を支えてきた既存株主3社が引き続き参加しました。

ジャフコ グループ株式会社 パートナー 兼 投資部長 藤井 淳史氏

ジャフコ グループ 藤井 淳史氏

2021年に最初に出資した当時と比べても、資材価格の高騰や人手不足の深刻化などにより、生産性向上へのニーズは高まり続けています。また、「DX」の流れは「AI」へと進化し、解決できる問題の範囲も広がりました。「KANNA」は、「最新の技術革新」を「現場」に「どのように適用し、導入するか」という橋渡し役として、その重要性を増しています。

現場で働くノンデスクワーカーという広大な市場に対し、日本だけでなく世界中で課題解決を進めるアルダグラムの将来が、ますます楽しみです。

株式会社MonotaRO 代表執行役社長 田村 咲耶氏

株式会社MonotaRO 田村 咲耶氏

2022年の出資・業務提携以降、アルダグラムは着実に事業を拡大し、海外市場への進出も進め、MonotaROの工事業や製造業のお客様にも「KANNA」が導入されています。また、両社の現場レベルでの連携も着実に進み、お客様の業務や課題への理解を深めながら、提供する価値の向上に取り組んでいます。

今回のシリーズBへの出資を通じて、今後もアルダグラムとの連携をさらに深め、より多くのお客様の生産性向上と「時間」という価値の創出をともに実現してまいります。

パナソニック エレクトリックワークス株式会社 副社長執行役員 マーケティング本部 本部長 稲継 哲章氏

パナソニック エレクトリックワークス 稲継 哲章氏

パナソニック エレクトリックワークスはこれまで、アルダグラムが提供する「KANNA」を通じて、建設をはじめとする現場の課題解決に向けて協力してきました。

今回の資金調達への参加は、両社が築いてきた信頼関係を基盤に、協力を次の段階へ進めるものです。互いの強みと知識を組み合わせ、現場の声を元にサービスをさらに進化させることで、国内外の幅広いお客様へ確かな価値をお届けします。

これからも、現場に寄り添うサービスの開発と普及に取り組み、お客様の役に立つことを一層広げながら、持続可能で豊かな社会の実現を目指してまいります。

現場AIプラットフォーム「KANNA」について

「KANNA(カンナ)」は、建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界の現場の生産性向上を支援する「現場AIプラットフォーム」です。事務作業や移動時間、コミュニケーションにかかる手間を鉋(カンナ)のように削り、現場業務の効率化を実現します。App Storeでのアプリ評価は「4.3点」(5点満点)で、ITツールに不慣れな方にもシンプルで使いやすい設計が特徴です。

「KANNA」は、以下の2つのサービスを提供しています。

これまで現場DXを支援するサービスとして成長してきた「KANNA」は、現場のデータを起点にAIが業務を支援・自動化する機能をさらに強化し、「現場AIプラットフォーム」として進化を続けていきます。

会社概要

項目 内容
社名 株式会社アルダグラム
所在地 東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー 26階
代表者 代表取締役 長濱 光
設立 2019年5月
事業内容 現場AIプラットフォーム「KANNA」の開発・提供
URL https://aldagram.com/
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