WOGO、AIによる3Dモデルからの2D図面自動生成ソフトウェア「Hacadly 2D自動製図」の先行提供を開始

株式会社WOGOは、製造業の機械設計者を対象としたAI自動製図ソフトウェア「Hacadly(ハカドリー)2D自動製図」の先行提供を開始しました。このソフトウェアは、3Dモデルから2D図面(図面バラシ)を数分で自動で作成し、設計業務の効率化と図面品質の標準化に貢献します。

「Hacadly 2D自動製図」とは

「Hacadly 2D自動製図」は、現在使われている3D CADに組み込んで利用できるソフトウェアです。3Dモデルに基準面などの情報を加えるだけで、投影図や詳細図の配置、寸法、公差、注記、そして表題欄の作成まで、加工や製造に必要な2D図面を1枚あたり数分で自動で作り出します。

現在は板金部品や切削部品に対応しており、SOLIDWORKSやiCADといったCADソフトウェアで利用できます。今後は、溶接部品や部品表への対応も進め、製缶品などのより複雑な製品にも対応範囲を広げていく予定です。

導入を検討している企業向けに、実際の3Dモデルを使って、どの程度自動で図面を作成できるかを確認できる無料トライアルが用意されています。

3D CADモデルから2D図面を自動生成するプロセスを示しています。

開発の背景

現在の機械設計の現場では、多くの企業が3D CADを使って設計を行っています。しかし、加工を依頼する際や製品の検査では、いまだに2D図面が基準となっています。そのため、設計者は3Dモデルを作り終えた後も、そこから2D図面を作成する「製図」または「図面バラシ」という作業に多くの時間を費やしています。

この製図作業では、図の配置、寸法の記入、公差の設定、注記の入力、表題欄の作成といった手作業が多く発生します。また、寸法や注記の転記ミスや漏れが起こることも少なくありません。さらに、寸法の入れ方は会社ごとに異なる「流儀」があるため、CADの標準機能では自社の書き方を再現できないという課題がありました。

調査によると、エンジニアが作業時間の約3分の1を、直接的な価値を生み出さない作業に費やしているという報告があります(Tech-Clarity社調査、2014年)。また、2D図面を1枚作成するのに少なくとも30分かかるとの試算もあります(ミスミ「meviy」)。WOGOが支援する現場では、設計者の仕事時間の3〜5割が製図関連の作業に充てられているケースも見られます。

「Hacadly 2D自動製図」は、3Dモデルという「形」を、それぞれの会社の製図基準に合わせた2D図面という「表現」に自動で変換することで、設計者が定型的な図面作成作業から解放され、より創造的な設計業務に集中できる環境を目指しています。

「Hacadly 2D自動製図」の主な特徴

1. 寸法・公差・注記・表題欄入りの2D図面を数分で自動生成

3Dモデルと簡単な補足情報を入力するだけで、図面の配置から寸法、公差、注記の記入、表題欄の作成までを自動で行います。これにより、1枚の図面を数分で生成することが可能です。寸法は全て自動で記入される方針のため、寸法の記入漏れが構造的に起こりにくく、確認作業の負担を減らすことができます。

2. CADアドインとして3ステップで操作

現在お使いのCAD上で、以下の3つの簡単なステップで操作が完了します。

  • 対象となる3Dモデルを指定
  • 基準面や投影図などのルールを選択
  • 図面を自動生成

作成された図面は、iCAD SXやSOLIDWORKSなどのCADのネイティブ図面として出力され、そのまま編集が可能です。DXFやDWGといった業界標準のファイル形式での出力にも対応しています。

3. 同じモデルを「個社の流儀」で描き分け

寸法の入れ方は会社によって様々です。「Hacadly 2D自動製図」は、「穴基準」や「面基準」など、指定した基準に基づいて、同じ3Dモデルから異なる図面を作成できます。投影図や断面図の扱い、JISなどの対応規格、注記のルール、図枠や表題欄といった各社の製図基準をシステムに設定することが可能です。

4. 板金・切削部品に対応、対応CADは順次拡大

現在は板金部品と切削部品に対応しています。今後は溶接部品や部品表への対応を進め、製缶品のような複合部品への適用範囲を広げる予定です。対応CADはSOLIDWORKSとiCADで、その他のCADにも順次対応を進めています。動作環境はWindowsで、CADアドインとして提供されます。

導入で期待される効果

「Hacadly 2D自動製図」を導入することで、以下のような効果が期待されます。

    • 製図にかかる時間の削減: 投影図の配置、図面バラシ、注記や表題欄の入力、寸法記入といった手作業が自動化されます。

    • 寸法漏れによる手戻りの減少: 機械的に図面が作成されるため、記入漏れが起こりにくく、図面提出後の修正や差し戻しを減らすことができます。

    • 図面品質の均一化: 誰が図面を作成しても同じ製図ルールが適用されるため、担当者による図面のばらつきを抑えられます。

先行提供について

「Hacadly 2D自動製図」の先行提供は本日より開始されています。導入を検討する企業は、自社の3Dモデル1点を使って、どこまで自動で図面を作成できるかを確認できる無料トライアルを利用できます。

    • 募集対象: 板金・切削部品の設計や図面作成業務を行う製造業の設計部門

    • 申し込み方法: 以下のお問い合わせ先、または製品カタログのダウンロードページよりご連絡ください。

サービス詳細はこちら: https://www.wogo.ai/service/design-drafting/
製品カタログのダウンロードはこちら: https://www.wogo.ai/resources/hacadly-2d-drafting/

今後の展望

WOGOは、3DとAIの技術を核として、製造業の設計工程の自動化と効率化に取り組んでいます。「Hacadly 2D自動製図」においても、対応する部品の種類(溶接や部品表への対応による複合部品への拡張)や対応CADを継続的に増やしていく方針です。また、姉妹製品である3D自動検図ソフトウェア「Hacadly 3D自動検図」や自動設計ソリューションと連携し、日本の製造業の競争力強化に貢献していく考えです。

株式会社WOGOについて

株式会社WOGOは、東京大学から生まれた3D×AIスタートアップ企業です。独自の3D形状解析技術とAI技術を強みとし、製造業向けの自動検図、自動製図、自動設計、図面検索、2D・3Dデータ変換などのソフトウェアを開発・提供しています。設計現場に蓄積された知識をデジタル化することで、設計品質の向上と業務効率化を図り、日本のものづくりを支えることを目指しています。

    • 本社所在地: 東京都千代田区平河町2-8-9 HB平河町2F

    • 代表者名: 秦竟超

    • 設立: 2021年1月

    • URL: https://www.wogo.ai

お問い合わせ

【製品・先行提供に関するお問い合わせ】
メール: sales@wogo.ai

参考情報

×