米国フィジカルAI産業の構造を徹底分析した新レポート、株式会社Listerが公開
米国フィジカルAI産業の構造を徹底分析した新レポート、株式会社Listerが公開
株式会社Listerは2026年9月3日、米国の主要なフィジカルAI関連企業142社を対象に、その企業間の関係性や導入事例を分析した「米国フィジカルAI産業構造分析レポート2026」を公開しました。このレポートは、企業のリストだけでなく、資本の流れ、技術や事業でのつながり、商用化の状況、さらには政府や防衛機関との取引、日本市場との関係についても詳しく分析しています。

レポートの分析結果と主なグラフは特設サイトで公開されており、PDF版レポートと米国フィジカルAI企業の詳細データベースも無料で提供されています。
調査・分析の背景
最近、AIはデジタルな世界だけでなく、ロボットや車、ドローンといった現実世界で動き、判断する「フィジカルAI」として注目を集めています。米国では、人間型ロボットやロボットの基本となるAIモデルなど、さまざまな企業がフィジカルAIの技術開発や製品化を進めています。
しかし、日本企業が米国のフィジカルAI産業を調べる際、単に「どんな企業があるか」を知るだけでは、その産業全体の仕組みを深く理解することは難しいです。特に、どのような投資家や大手企業がどの企業に出資しているのか、企業同士がどのように協力し合っているのか、実際に製品がどれくらい使われているのか、米国政府や軍がどの企業と取引しているのか、そして日本ではまだ展開されていないが世界では成功している企業はどこか、といった情報をまとめて知る必要があります。
そこで株式会社Listerは、米国フィジカルAI関連企業142社を調査し、1,742件の企業間の関係や429件の導入事例などを整理して、米国フィジカルAI産業の特徴を分析しました。
主な分析結果
1. 企業間関係の多くが「資本・投資」
調査対象となった142社の企業間関係1,742件のうち、資本や投資に関する関係が1,102件と、全体の63.3%を占めていました。これは、多くの企業が資本を通じて強く結びついていることを示しています。主要な投資家としては、NVIDIA Corporationが14社、Tiger Global Managementが12社、Andreessen Horowitzが9社などに投資していることが分かりました。

この結果から、米国のフィジカルAI産業では、ロボットメーカーだけでなく、ベンチャーキャピタル、機関投資家、大手テクノロジー企業などを含めた資本のつながり全体を見ることが重要だと考えられます。
2. NVIDIAは多様な役割で産業を支える
今回の調査で、NVIDIAは34社の米国フィジカルAI関連企業とつながりがあり、12のカテゴリのうち11カテゴリに関係していることが分かりました。NVIDIAは単に半導体やGPU(画像処理装置)を提供するだけでなく、資金提供、AI計算の基盤提供、技術協力といった複数の立場でフィジカルAI企業とつながり、米国フィジカルAI産業全体を支える重要な企業の一つとなっています。
3. 政府・防衛機関が初期の顧客として重要
レポートでまとめられた導入・実証・運用事例のうち、政府関連が108件、防衛関連が82件確認されました。米国海軍は13社、米国陸軍は11社、米国空軍は5社、米国海兵隊は5社とつながりを持っています。

これにより、米国では政府や防衛機関が、フィジカルAI企業にとって最初に製品を試したり、導入したりする大切なパートナーとなっていることがうかがえます。
4. 日本市場との接点にはまだ大きな余地
調査対象の142社のうち、102社(71.8%)は「日本市場との具体的な接点が見つからない」か「初期の接点にとどまっている」状況でした。世界ではすでに広く使われている企業78社に絞っても、49社(62.8%)が日本市場ではまだ十分なつながりがない状況です。
これは、日本企業にとって、海外のフィジカルAI企業と提携したり、製品を導入したり、競合の動向を探ったりする上で、大きなチャンスがあることを示しています。
米国フィジカルAI産業を象徴する企業例
レポートでは、単なる企業ランキングではなく、それぞれの企業が産業の中でどのような「役割」を果たしているかに注目して代表的な企業を紹介しています。
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NVIDIA: 投資とAI計算基盤の両方で多くの企業とつながる、産業を横断する重要な基盤企業です。
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Waymo: 自動運転の商用化を大規模に進めており、Google、NVIDIA、TSMC、Toyotaなどが周辺で協力しています。
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Shield AI: 米国政府や防衛機関との取引から、日本の海上自衛隊への導入実績もあります。
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Applied Intuition: 自動車、防衛、日本市場をまたいで自律システムの開発基盤を提供しています。
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Figure AI: 商用化はまだ途中ですが、Microsoft、NVIDIA、OpenAI、Intel Capitalといった大手テクノロジー企業の出資を受けています。
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Amazon Robotics: Amazon自身の物流ネットワークを大きな導入先として活用する「自社需要型」の代表的な例です。
これらの企業は、資本、技術、政府との取引、商用化、日本市場との関係など、さまざまな視点から分析されています。
レポートの活用シーン
このレポートと企業データベースは、米国フィジカルAI市場の全体像を知るだけでなく、新しい事業のアイデア出し、協力する相手探し、技術の調査、営業戦略の立案、投資やM&A(企業の合併・買収)に関する初期調査など、さまざまなビジネスの場面で役立つことが期待されます。
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製造業・物流企業: 米国で実際に使われているロボットや自律システムを知り、導入候補を探す。
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商社・SIer・販売代理店: 海外で成功しているが日本での展開が少ない企業を見つけ、販売パートナーや技術提携先を検討する。
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部品・装置・半導体関連企業: NVIDIAやAmazonといった主要企業とのつながりを理解し、共同開発や部品採用の可能性を探る。
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CVC・金融機関・投資部門: 米国フィジカルAI企業と投資家の関係を把握し、投資の動向を分析する。
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経営企画・新規事業・オープンイノベーション部門: 米国フィジカルAI産業の主要企業や技術、需要の構造を理解し、協力先や技術導入先、競合企業を探す。
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市場調査・コンサルティング・研究用途: 企業数だけでなく、資本、技術、顧客、政府調達、導入状況まで含めた産業構造を深く理解する。
レポートは単なる企業ランキングではなく、「どれだけ商用化が進んでいるか」「企業同士がどうつながっているか」「実際にどれくらい使われているか」「日本市場とどのくらい近いか」といった情報を組み合わせて見ることで、それぞれの目的に合った企業探しや市場分析に活用できます。
PDF版レポート・詳細版企業データベースを無料提供
特設サイトで公開されている分析結果に加えて、以下の資料が無料で提供されています。
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PDF版「米国フィジカルAI産業構造分析レポート2026」: 資本・投資、企業間の接続、商用化、導入・実装、政府・防衛、日本市場に関する分析が図表付きで収録されています。
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米国フィジカルAI関連企業データベース: 米国フィジカルAI関連企業142社について、企業概要、主な製品、カテゴリ、商用化の段階、日本市場との関連度、主要な投資家、主要な提携先などが企業ごとに整理されています。
これらの資料は無料でダウンロードできます。
PDF版レポート・詳細版企業データベースのダウンロードはこちら(無料)
調査方法の留意点
このレポートの分析対象は、株式会社Listerが独自に集めて選んだ米国フィジカルAI関連企業142社であり、米国市場全体を完全に網羅しているわけではありません。また、各社の公式サイトやプレスリリースなどの公開情報をもとに作成されており、内容の完全性、正確性、最新性を保証するものではありません。投資を勧めたり、企業価値を評価したり、技術の優劣を示すものではないことにご注意ください。データは2026年9月1日時点のものです。


