ドローン飛行の「たぶん大丈夫」をなくす!新運航管理システム「DS-FOMS」提供開始
ドローン運航管理システム「DS-FOMS」が正式提供開始
株式会社ダイヤサービスは、ドローン運航管理システム「DS-FOMS(ディーエス・フォムズ)」の正式提供を2026年8月26日に開始しました。このシステムは、「たぶん、大丈夫」という個人の判断に頼る状況を減らし、ドローンの安全な飛行を組織全体で標準化することを目的としています。
DS-FOMSは、気象や空域の状況、運航者の健康状態、持ち物、機体の点検状況などを順番に確認する「チェックゲート方式」を採用しています。これにより、必要な条件が満たされないと次のステップに進めない仕組みとなり、飛行の可否判断が組織のルールとして統一されます。

飛行前の意思決定をしっかり管理
これまでのドローン運航現場では、天気予報は気象アプリ、健康確認は紙、機体点検はExcelなど、確認する情報がバラバラになりがちでした。そのため、どれか一つを確認し忘れても、そのまま飛行に進んでしまう危険性がありました。
DS-FOMSでは、この課題を解決するため、確認の順番をシステムに組み込んでいます。これにより、必要な確認を飛ばすことなく、もし例外的な判断をする場合でも、「誰が、なぜ、いつ承認したか」という根拠がしっかり記録に残るようになっています。
4つの確認ゲートと最終判定
実際の運航では、以下の4つの確認を順番に進めます。途中で「NO-GO(飛行不可)」と判断された場合は、次のステップには進めません。すべての確認を終えた後、離陸直前にFRAT(Flight Risk Assessment Tool)というツールで最終的な判定を行います。
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GATE 1:気象・空域の確認
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GATE 2:健康状態のチェック
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GATE 3:持ち物・身だしなみの確認
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GATE 4:機体日常点検
これらのゲートを通過した後、FRATで「人・機体・環境・運航体制・任務」の5つの項目について評価が行われます。国家資格の失効や機体点検の期限超過、健康チェックでのNO-GO判定が出た場合は、安全スコアに関わらず即座に飛行不可となる「ハードストップ」が適用されます。
もしNO-GOやCAUTION(注意)の判定が出ても、どうしても飛行が必要な場合は、飛行自体が一律に禁止されるわけではありません。しかし、安全確認、実施理由、責任者の承認がなければ記録を完了できず、「誰が、なぜ、いつ承認したか」が必ず記録に残ります。この判定はAIではなくルールに基づいて行われるため、同じ条件であれば常に同じ判定結果となり、担当者による判断のばらつきを防ぎます。

計画から振り返りまで、一連の流れで管理
DS-FOMSは、ドローンの運航を6つのステップで一元的に管理します。
- リスクを事前に評価: SORA 2.5という手法でリスクを評価し、その履歴も保存します。
- 対策を運航計画へ反映: 評価結果をもとにConOps(運航コンセプト)を作成し、経路や安全対策、承認申請までをまとめます。
- 当日の状況を確認: 気象・空域、健康、持ち物、機体点検をチェックゲートで確認します。
- GO/NO-GOを判断: FRATで5つの項目を評価し、離陸直前の条件も考慮して最終判定を行います。
- 判断根拠を残す: 判定結果を飛行記録に引き継ぎ、理由、承認者、時刻を固定して保存します。
- 振り返って次へ繋げる: 事故やトラブルが発生した際には、SHELLモデルで整理し、対策とフォローアップまで管理します。
飛行経路上の各地点では、予想時刻に合わせて気象情報を照合し、経路内で最も悪い状況をFRATに反映します。国土交通省SWIMのデジタルNOTAM(飛行情報)とも照合することで、より安全な運航をサポートします。リスク評価、運航計画、当日の判定、飛行記録、振り返りといった一連のプロセスを、DS-FOMS一つで管理できることが大きな特徴です。

現場の課題から生まれたシステム
DS-FOMSを開発したのは、システム開発を専門とする会社ではなく、2015年からドローンによる点検、物流、災害対応などの業務を行っている株式会社ダイヤサービスです。このシステムは、外部からの依頼で開発されたものではなく、同社が自社のドローン運航現場で安全基準を継続的に守るために、自ら作り始めたものです。
既存のツールを組み合わせても、計画、当日確認、承認、記録、振り返りといった作業がバラバラになり、抜け漏れや、個人の経験に頼ってしまう状況を防ぎきれないという現場の課題がありました。そうした経験から、チェックゲート方式と判断履歴の保存機能がDS-FOMSに実装されました。

想定される利用組織
DS-FOMSは、以下のような組織での利用が想定されています。
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複数の機体や運航者を抱えるドローン運航企業:資格や直近の経験、機体点検の期限、当日の健康状態、気象、許可承認などを共通のルールで判定できます。担当者が変わっても、同じ条件を同じ基準で確認できるため、運航の質が安定します。
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ドローンを自社で運用する行政・自治体:「なぜその日に飛ばしたのか/飛ばさなかったのか」という判断の根拠と承認履歴を記録できます。これにより、組織内での説明責任を果たしやすくなり、担当者の引き継ぎもスムーズになります。
運航の難易度が高まったり、関わる人が増えたりするほど、個人の経験に頼るのではなく、組織として説明できる運航管理への移行が重要になります。安全管理体制(SMS)をこれから整えようとする組織は、株式会社ダイヤサービスが自社運航で実際に使っている基準を、システムの初期設定として利用できます。
提供概要
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正式提供開始日: 2026年8月26日
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料金: Starterプラン 月額10,780円(税込)〜/Enterpriseプランは個別見積
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無料トライアル: Proプラン相当の全機能が利用可能。クレジットカード登録は不要です。
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利用環境: Google Chrome、Microsoft Edge、Safariの最新版に対応。PCでの利用が推奨されていますが、タブレットやスマートフォンでも利用できます。
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データ移行: 機体、運航者、バッテリー、許可承認、地点マスターなどのデータをCSVファイルで一括取り込みが可能です。
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サービスサイト: https://flysafe.jp/
代表取締役 戸出智祐氏のコメント
株式会社ダイヤサービスの代表取締役である戸出智祐氏は、DS-FOMSの開発について「売るために作ったシステムではありません。自分たちが安全に運航するために、どうしても必要だったから作りました」と述べています。
現場で最も危険なのは、経験を積んだ人ほど「たぶん、大丈夫だろう」という考えで作業を進めてしまうことです。ほとんどの場合、実際に問題は起きないため、判断が個人の間で完結しやすく、隠れたリスクが見えにくくなります。
そのため、DS-FOMSでは必要な確認を順番に通らないと次へ進めない仕組みにしました。一方で、現場ではNO-GO判定が出ても、どうしても飛行を検討せざるを得ない状況もあります。そのような場合でも、機械的に飛行を禁止するのではなく、飛行の理由と責任者の承認を残さなければ先に進めない設計になっています。
安全スコアは、操縦者の技術を評価するものではありません。その日、その現場の状況を誰が見ても同じように確認し、組織として飛行の判断ができるようにするための道具であると説明しています。


