AWSとNVIDIA、AIインフラを大幅強化 200万基のGPU追加で次世代AIを加速

AWSとNVIDIAは、AI(人工知能)技術の進化と活用が急速に進む中、AIを支える基盤(インフラ)を大きく強化すると発表しました。この取り組みは、AIモデルのトレーニングや実行、データの処理、そしてロボットの動きを制御する「フィジカルAI」のような新しい技術の実現を後押しします。

AWSとNVIDIAのロゴ

200万基のNVIDIA GPUを追加導入

AWSは、現在提供しているAIや機械学習向けのGPUベースのサービスをさらに拡充します。2027年から2028年にかけて、世界中のAWSのインフラにNVIDIAの最新GPUを200万基追加する計画です。これにより、AIの計算能力が大幅に向上し、科学的な発見から企業の業務自動化、そしてロボット技術まで、さまざまな分野でのAI活用を支えます。

また、AWSはNVIDIA Vera CPUをベースとしたインフラも導入する予定です。これにより、高性能なCPU計算が必要なAIワークロードにも対応できるようになります。さらに、高速なデータ処理を可能にするNVIDIA NVLink Fusion™技術や、独自の広帯域メモリ(NVHBM)も活用し、AIの性能と効率を高めます。

政府機関向けAIファクトリーの構築

米国政府向けには、国家安全保障に関わる重要なAIワークロードに対応するため、AWSの安全なインフラ上に10万基のGPUを含むAIファクトリーを構築する計画です。これにより、政府機関は高いセキュリティ基準が求められるAIプロジェクトを大規模に展開できるようになります。

広がるAI活用の分野

今回の提携拡大により、AIの活用範囲はさらに広がります。

  • オープンモデルの提供: NVIDIAのオープンモデル群「Nemotron™」が、Amazon BedrockやAmazon SageMakerで利用可能になります。これにより、顧客はAWSの環境で最新のAIモデルを柔軟に利用できます。

  • データ処理の高速化: Amazon EMRやAmazon OpenSearchにおけるデータ処理とベクトルインデックス作成が、NVIDIAのライブラリ(cuDF、cuVS CUDA-X™)によって大幅に高速化されます。これにより、分析やAIアプリケーションの開発がより迅速かつ効率的になります。

  • ロボット技術の進化: Amazon Roboticsは、NVIDIAのフィジカルAIプラットフォームを採用し、次世代ロボットの開発を加速させます。倉庫の自動化や新しいロボットの開発において、シミュレーションやトレーニング、検証といったプロセスがGPUの力で強化されます。

既存技術との連携強化

AWSとNVIDIAは、以前から協力関係を築いており、その成果として以下のような技術がすでに顧客に提供されています。

  • セキュリティと信頼性の向上: AWS Nitro SystemとElastic Fabric Adapter (EFA) を基盤とすることで、NVIDIA GPUベースおよびTrainiumベースのすべてのEC2インスタンスにおいて、大規模なAIワークロードに必要なセキュリティ、信頼性、ネットワーク性能が確保されます。

今回の発表は、AWSとNVIDIAが16年にわたる協力関係をさらに深め、AI技術の発展と普及を加速させるための重要な一歩となります。

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