早稲田大学、生成AI活用「DXコース」を10月開講 — 7月18日には募集説明会も開催

早稲田大学は、2026年10月から「早大スマートエスイーDXコース」を開講すると発表しました。このコースは、文部科学省の「産学連携リ・スキリング・エコシステム構築事業」に選ばれており、生成AI(人工知能)と、それを基盤とするAIエージェントを学習方法や支援、評価にまで取り入れた先進的な内容が特徴です。DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるリーダーを育てるプログラムとして高く評価されています。
スマートエスイーは、今回の採択を受けて、生成AIエージェントをカリキュラムや学習支援に取り入れた、これからの時代の教育モデルを展開します。企業がDXを実際に進める手助けや、個人のスキルの見える化、会社の成長に合わせた社内評価への活用など、新しい価値を生み出すことに挑戦し続けます。
スマートエスイー講座の主な特徴
1. 生成AIエージェントによる学習支援
講義での質問への対応、グループでの学習サポート、自分で学習するための教材を作るツールなど、限られた時間で高い学習効果を得られるようにサポートします。
2. デジタルスキルの証明
コースを修了した人には「オープンバッジ」が発行されます。これにより、身につけたスキルや知識を会社の内外で客観的に示すことができます。
3. 修了後も続く循環型の仕組み
コースを修了した人同士の交流の場(Slackなど)や、キャリア支援が提供されます。将来、実際に教える立場(教育アドバイザー)になることを視野に入れたコミュニティ作りも行われます。
スマートエスイーDXコース:10月開講・受講生募集
DXコースでは、技術の進歩によって生まれる新しい課題に対応し、企業や関係者全体の価値を高めることができる人材を育てます。各科目では、生成AIやAIエージェントに関する内容を学びながら、講義中に生成AIツールを使って、実際に役立つ技術の活用方法を身につけます。
コースの最後には、これまでの学びをすべて活かし、大学の先生や現場の専門家が直接指導するゼミ形式で、実際の課題解決に取り組みます。データやデジタル技術を使って仕事のやり方を変えたり、新しいデジタルビジネスを始めたりするための計画を立てる(分析や予測、試作品作りなど)活動を行います。
目指す人材像:
デジタル分野全体とDXの本当の意味を理解し、新しいビジネスを生み出したり、仕事のやり方を変えたりするDXを主導できる人材。
- 詳細は以下のURLで確認できます。
https://www.waseda.jp/inst/smartse/curriculum_dx/certificate
受講対象者:
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経営企画: 仕事の経験を活かしてデータやデジタル技術の活用力を高め、将来を予測した目標設定やビジネスの計画、素早く仕事を進める方法を目指す人。
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営業/マーケティング: お客様を理解する力を活かしてデータ分析力やデジタル活用力を高め、お客様目線のビジネス計画や市場への対応、仕事の効率化を目指す人。
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情報システム: 技術の経験を活かしてデジタル活用力やアイデアを形にする力を強化し、価値あるデジタルビジネスを計画し、実現することを目指す人。
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その他の事業部門: DXの進め方を体系的に理解し、自分の仕事を自動化・変革するとともに、その成果を組織全体に広げたい人。
スマートエスイーDXコース 概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年10月3日(土)~2027年3月13日(土) |
| 定員 | 30名 |
| 開催科目 | 12科目 |
| 受講方法 | オンライン(Zoom) 一部:ハイブリッド型(西早稲田キャンパスでの対面式+Zoom) |
| 受講要件 | 大学入学資格があること。ビジネスの実務経験があること。 |
| 選考 | 提出書類と面接による選考 ※面接は必要と判断された方のみ |
| 申込期間 | 2026年7月9日(木)~8月29日(土)[合格通知: 9月1日(火)] |
| 詳細サイト | https://www.waseda.jp/inst/smartse/curriculum_dx/guideline |
| 受講料 | 495,000円(税込) |
| 修了要件 | 必修24時間を含む60時間以上の取得 |
| 履修証明書 | 早稲田大学の履修証明書を発行(履歴書に記載可能) |
| 教育訓練給付制度 | 「特定一般教育訓練」の指定対象講座 (受講料の最大50%が給付対象) |
DX技術交流フォーラム・募集説明会 参加者募集中
生成AIが急速に広まる中で、企業がDXを進めることや、それを担う高度なDX人材を育てることは急ぎの課題となっています。このフォーラムでは、地方を元気にする「石川スクール」との連携実績や、修了生が実際に仕事を変革させた成功例が共有されます。最新の知識や事例を交えながら、学びをどのように会社の利益に直接結びつけるかに焦点を当て、このプログラムが組織の課題解決や仕事の成果を出すことにどう役立つか、その可能性が紹介されます。
また、このフォーラムの中で、次の「DXコース」の募集説明会も同時に行われます。
開催概要:
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日時: 2026年7月18日(土)15:00~17:30
(※終了後、同じ会場で参加者による交流会が開催されます。参加は自由です。) -
開催形式: ハイブリッド開催
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現地参加: 早稲田大学リサーチイノベーションセンター(121号館)地下1階 コマツ100周年記念ホール
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オンライン参加: Zoom
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参加費: 無料
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対象: 企業のDX推進担当者、人事・研修責任者、受講を検討しているビジネスパーソンなど
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申込締切: 2026年7月17日(金)15:00
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詳細・参加申込URL:
https://www.waseda.jp/inst/smartse/news/7990
主なプログラム内容:
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招待講演
- 小川 昌人 氏(暁コネクト代表 / ITコーディネータ)
「AI時代の地方中小製造業DXで、本当に効くものとは」
~現場・経営・ITをつなぐ『翻訳者』に必要なスキルとマインド~
- 小川 昌人 氏(暁コネクト代表 / ITコーディネータ)
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修了生による実践事例紹介
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岡本 智宏 氏(日清紡マイクロデバイス株式会社)
「排せつデータを起点にした介護DX実践 -Smart SEで描いた構想を介護施設にてPoC検証」 -
須田 峻介 氏(キヤノンイメージングシステムズ株式会社)
「スマートエスイーの学びを組織のAX推進力へ -生成AI活用とAI人材育成に広がる実務変革の実践」
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パネルディスカッション
「修了生の実践に学ぶ『組織DX』の加速~個人の成長を企業の利益に変える、実務変革と投資対効果~」
スマートエスイーについて

スマートエスイーは、早稲田大学を中心に、大学や企業の第一線の教育者、研究者、実務家が集まって、超スマート社会を世界的にリードする新しいDX人材を育てるためのリカレント教育プログラムです。2018年にIoT/AIコースを、2021年にDXコースを開講し、これまでに310人以上の修了生を輩出しています。教育の質の高さや、e-ラーニング講座の提供、地域での展開などが認められ、文部科学省の評価で最高の「S評価」を獲得しています。
- 公式ウェブサイト:
https://www.waseda.jp/inst/smartse/
スキル参照モデルに基づく体系的なプログラム
このプログラムのカリキュラムは、経済産業省の「DXリテラシー標準」と英国の「SFIA Framework」を参考に作られています。DXを実際に進めるために必要なビジネス現場での活用、そしてそれに欠かせないアプリケーションや情報処理のデジタル技術を、順序立ててバランスよく学べるように設計されています。
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「DXリテラシー標準」についてはこちら:
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/skill_standard/main.html -
「SFIA Framework」についてはこちら:
https://sfia-online.org/ja/about-sfia
各分野をリードする産学の講師陣
このプログラムのカリキュラムには、たくさんの演習が用意されています。デジタル技術とビジネスを効果的につなげるために、アジャイル・ビジネス検証(PBL)や、ゼミ形式で議論を深めるDXゼミが必須科目となっています。さらに、それぞれの分野をリードする講師陣として、理論や体系的な学習が得意な大学の先生方と、実践に詳しい企業の方々が参加しています。これにより、産学が協力して幅広く、奥深い学習の機会を提供しています。
履修証明書、オープンバッジ、BP認定
DXコースの修了生には、早稲田大学の履修証明書に加えて、身につけたスキルをデジタルで証明する、国際標準規格に基づく「オープンバッジ」が授与されます。学歴だけでなく学習歴が大切にされる時代になりつつある今、オープンバッジは国内外の様々な場面で、知識やスキルを証明するのに役立つツールとなります。また、このプログラムは、文部科学省の「職業実践力育成プログラム」(BP:Brush up Program for professional)にも認定されています。これは、社会人が学び直す機会を増やすことを目的に、実践的・専門的なプログラムを文部科学大臣が認定する制度です。

DXコース科目一覧
ビジネス領域
| 科目名 | 講師 |
|---|---|
| AIビジネスゴール・戦略デザイン(必修) | 野村 典文(早稲田大学ゴール指向デジタル戦略研究会、周南公立大学) 山本 修一郎(名古屋国際工科専門職大学)他 |
| SXビジネスモデル仮説検証 | 堤 孝志(早稲田大学/スタートアップ・ブレイン株式会社) |
| デジタル経営 | 山戸 昭三(早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所) |
アプリケーション領域
| 科目名 | 講師 |
|---|---|
| AIセキュリティ・リスクマネジメント | 吉岡 信和(QAML株式会社) 井口 誠(Kii株式会社) |
| RPA | 増田 航太(株式会社SI&C) |
| ノーコード | 内藤 寛之(株式会社クレスコ) |
| 機械学習工学 | 鷲崎 弘宜(早稲田大学) 吉岡 信和(QAML株式会社) 内平 直志(北陸先端科学技術大学院大学) |
情報処理領域
| 科目名 | 講師 |
|---|---|
| データ科学・ビジネスインテリジェンス | 坂本 一憲(東京通信大学/早稲田大学/WillBooster株式会社) |
| AI基礎 | 奥野 拓也(NTTテクノクロス株式会社)、 増倉 孝一、岡崎 正一(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム) |
| サステナビリティ・DXと生成AI | 奥田 聡(株式会社プライムスタイル・ 早稲田大学) 山本 修一郎(名古屋国際工科専門職大学)、鷲崎 弘宜(早稲田大学) |
総合実践領域
| 科目名 | 講師 |
|---|---|
| アジャイル・ビジネス検証(必修) | 土肥 拓生(株式会社Magic Moment) |
| DXゼミ(必修) | 鄭 顕志(東京科学大学)、その他、連携大学の教員、連携企業・団体の実務家 |
*1:文部科学省 令和7年度補正予算「産学連携リ・スキリング・エコシステム構築事業」
本事業は、大学などが地域や産業界と協力し、人材育成のニーズに合わせたリカレント教育プログラムを開発・提供することで、仕事の処遇改善につながる学び直しを推進し、産学官が連携したエコシステム(仕組み)を作ることを支援するものです。


