人手不足解消へ、AI清掃ロボット「Loki」のオフィスビル実証を国内で初開始

オフィスビルの清掃に「Loki」を導入

2026年8月、日鉄興和不動産株式会社と株式会社JDSCは、次世代のスマートビル運営を目指し、海外で開発が進められているフィジカルAI清掃ロボット「Loki」(Loki Robotics社製・スイス)を国内のオフィスビルで初めて導入し、実証実験を始めました。この取り組みには、ソフトバンクロボティクス株式会社も協力しています。

清掃ロボットLoki

ビルメンテナンス業界の課題とロボットへの期待

オフィスビルなどの商業施設では、ビルメンテナンス(BM)の仕事をする人が足りないという問題が深刻です。特に、トイレのような水回りの清掃は作業負担が大きく、自動化が求められています。海外では水圧を使った清掃ロボットが使われ始めていますが、日本のビルの環境や清掃の質に合う製品はまだ少ないのが現状です。

この課題に対し、先進的なビル運営に取り組む日鉄興和不動産グループと、AIやデータを活用するJDSC、そしてロボットの運用に詳しいソフトバンクロボティクスが協力。フィジカルAIを使って自律的に水回りを清掃できるLokiを実際に日本のオフィスビルで動かし、清掃の質や日本の環境に合うか、どのように運用すれば良いかを検証することになりました。

実証実験の主な内容

今回の実証実験の最初の段階では、以下のことが予定されています。

  1. 「Loki」の国内初導入と検証
    日鉄興和不動産のオフィスビルで、Lokiを日本のオフィスビルで初めて使い、日本のビル環境やトイレの設備に合うか、ロボットがどのように動くか、遠くから操作できるかなどを試します。
  2. 現場に合わせた運用方法の設計
    ロボットの検証結果をもとに、日本のビル環境や清掃のやり方に合わせた運用方法(いつ動かすか、トラブルが起きたときの対応、人とロボットの役割分担など)を一緒に考えます。
  3. 得られた知識の共有と活用
    実証実験で分かった運用方法やデータを元に、日鉄興和不動産が管理する他のビルや、国内の別の施設でもLokiを使えるかを検討します。

各社の役割

この実証実験における各社の主な役割は以下の通りです。

  • 日鉄興和不動産グループ:実証実験を行う場所の提供、ビル運営に必要なことや課題を伝える。

  • JDSC:実証実験全体の進行、AIの知識を活かした設計の支援、他の施設への展開支援。

  • ソフトバンクロボティクス:ロボットの準備と運用に必要な仕組みの提供、遠くからの操作、運用方法の検証。

この実証実験は2026年8月から始まっています。この取り組みを通じて、日本のビルメンテナンス分野で清掃ロボットが実際に使えるモデルを作り、将来的にはフィジカルAIとAIエージェントを組み合わせて、ビルメンテナンスの仕事をさらに進化させ、自動化することを目指しています。

関連情報

日鉄興和不動産株式会社

「人と向き合い、街をつくる」を目標に、ビル・住宅・物流・ホテルなど様々な事業を展開する総合デベロッパーです。不動産事業だけでなく、オープンイノベーションを通じて、街と社会の価値創造に貢献しています。
https://www.nskre.co.jp/

株式会社JDSC

AIエージェントとデータサイエンスを使い、日本の主要な産業を変革するテクノロジー企業です。製造業や物流、インフラなどの現場で、AIを使った意思決定の高度化や、フィジカルAIによる現実世界の最適化・自動化を実現し、社会課題の解決に貢献しています。
https://jdsc.ai/

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