小松マテーレ、「CABKOMA®工法」で建築技術性能証明を取得 – 老朽化工場の耐震補強に新ソリューション

小松マテーレの「CABKOMA®工法」が建築技術性能証明を取得

小松マテーレ株式会社は、老朽化した工場などの耐震補強を効率的に行う「CABKOMA®(カボコーマ)工法-炭素繊維撚り線ブレースによる水平構面補強工法-」において、一般財団法人日本建築総合試験所(GBRC)の建築技術性能証明を取得しました。

この工法は、軽くてしなやかな「炭素繊維撚り線」を耐震補強材として使うことで、工場を稼働させたまま、短い工事期間で安全性を高めることができます。

工場の天井部分

建築技術性能証明とは

建築技術性能証明は、新しく開発された建築技術の性能を、専門家で構成される委員会が第三者の立場で審査し、「性能証明書」を発行するものです。この証明を取得することで、以下のようなメリットが期待されます。

  1. 信頼性の向上: 新しい技術でも、第三者による審査があるため、高い安心感が得られます。
  2. 行政手続きの円滑化: 新しい技術であっても、建築の許可などに関わる行政手続きがスムーズに進むための技術的な根拠となります。
  3. 技術の普及・促進: 第三者機関のお墨付きがあることで、建物を建てる人、設計する人、工事を行う人が、安心してその技術を採用しやすくなります。

「CABKOMA®工法」開発の背景

日本は地震が多い国であり、1981年の新しい耐震基準ができる前に建てられた鉄骨造の工場や倉庫の中には、地震に弱い建物が多くあります。これらの建物の安全性を確保し、災害時にも事業を続けられるようにするためには、建て替えや耐震補強がとても重要です。

しかし、現在稼働している工場では、従来の鋼製ブレースを使った工事が難しく、操業を止めることができないという課題がありました。この課題を解決するため、小松マテーレは、鋼材と同じくらいの性能を持ちながら、軽くて柔軟な炭素繊維撚り線の特長を活かした「CABKOMA®工法」を開発しました。この工法は、工場を稼働させたまま、屋根の耐震補強を短い期間で行うことができます。

※「CABKOMA」は、小松マテーレ株式会社の登録商標です。

「CABKOMA®工法」の特長

  1. 工場の操業を止めずに耐震補強が可能
    工場内の大切な設備を移動させたり、工場の稼働を止めたりすることなく、耐震補強工事ができます。
  2. 従来の工法に比べて総工事費の削減が可能
    軽くて柔軟な材料を使うため、工事費用、仮設にかかる費用、材料の運搬費用を抑えることができます。
  3. 従来の工法に比べて工事がしやすく、期間を短くできる
    部分的に足場を組むだけで、高い場所にある屋根の工事も効率よく進められます。
  4. 鋼製ブレースと同等の耐震性能を確保できる
    さまざまな実験データにより、必要な強さやしなやかさがあることが確認されています。

撚り線ケーブルのクローズアップ画像

今後の展開

この性能証明の取得により、「CABKOMA®工法」はさらに多くの場所で使われることが期待されます。小松マテーレは、老朽化した工場や物流倉庫だけでなく、公共施設などの耐震化を進め、全国にこの技術を広げていく計画です。

安全で災害に強い社会の実現に貢献するとともに、事業者が災害に備えるための対策を力強く支援していくとのことです。2030年度までに、5,000㎡の工場200棟分にあたる100万㎡の工場などへの普及を目指しています。

参考情報

  • 性能証明の概要

    • 技術名称: CABKOMA®工法-炭素繊維撚り線(より線)ブレースによる水平構面補強工法-

    • 申込者: 小松マテーレ株式会社

    • 性能証明機関: 一般財団法人日本建築総合試験所(略称GBRC)

    • 性能証明番号: GBRC 性能証明 第26-11号

  • 本開発に関わる協力機関
    日本女子大学、金沢工業大学、石川県

  • 製品情報: CABKOMA®製品紹介

×