大林組、生成AIで設計初期の法令調査・要件整理業務を効率化
大林組が生成AIを活用し、設計初期の法令調査・要件整理業務を効率化
大林組は、建設プロジェクトの設計初期段階における法令調査や必要な条件の整理業務を効率化するため、生成AI(人工知能)を導入し、その効果を確かめました。この結果、法令に関する調査や整理にかかる時間を大きく減らせることが分かり、設計者が設計の検討やお客様とのやり取りにより集中できる環境づくりに役立つことを確認しました。
背景:建設プロジェクト設計における法令調査の重要性と課題
建設プロジェクトの設計では、建築基準法などの法律だけでなく、お客様からの要望や地域の決まり、省エネや環境に関する条例など、多くのことを整理し、検討する必要があります。特に、計画の初期段階では、必要な情報が関係者の間でバラバラになりやすく、確認や判断に時間がかかります。このような業務を効率化することは、設計の質を保ちながらお客様に良いものを提供するために大切なことです。
社内の設計部門を対象にした調査でも、「法令・条例・基準の調査」が最も時間を要する業務として挙げられており、情報整理の効率化が強く求められていました。
生成AIを活用した法令対応業務の効率化の取り組み
設計の初期段階における法令調査や要件整理の業務を効率化するために、外部の生成AIサービス(Tektome社が提供する建設特化型のAIエージェントプラットフォーム「Tektome」)を活用し、関連する法令や設計に必要な条件の抽出・整理、注意すべき点の明確化を行いました。

この取り組みでは、法令データに加えて、これまで社内に蓄積されてきた法令の解釈や設計の検証に関する知識をAIエージェントプラットフォームに組み込みました。これにより、設計の初期段階で確認すべき点や注意すべき事項を、根拠となる資料と一緒に参照できる仕組みが作られています。これは法令対応業務の効率化だけでなく、設計者と法令確認を担当する関係部門との間で認識を共有しやすくし、設計の後半で問題が起きるリスクを早めに把握したり、手戻りを減らしたりすることにもつながっています。
Tektomeに関する詳細はこちらをご覧ください。
https://tektome.jp/expertise-center/news/2026-0819/
効果検証:67%の時間短縮と100%の効果実感
生成AIを活用した業務効率化の効果を確認するため、実際に業務を行う人を対象に検証を実施しました。この検証は、設計部門を対象に実施されたものです。主な結果は以下の通りです。
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法令調査・要件整理にかかる時間を約67%短縮しました。
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法律的な検証における論点の整理や確認すべき点の明確化に効果を感じた人の割合は100%でした。


これらの結果から、生成AIを補助的に使うことで、設計の初期段階における法令・条例への対応効率が向上することが確認されました。
今後の展望
大林組は今後、今回の取り組みで得られた知識や経験をもとに、設計のプロセスにおいて生成AIの活用をさらに進めます。これにより、設計者がより創造的な業務に集中できる環境を整えていくとのことです。法令をしっかり守りながら設計の質をさらに高め、お客様への提供価値の向上につなげていくでしょう。

