「録画でAIに教える」技術を業務改善に活用、業務可視化AI「メボシ」提供開始
「録画でAIに教える」技術で業務を可視化する「メボシ」が提供開始
株式会社Renewerは、業務可視化AIエージェント「メボシ」(Meboshi)の提供を開始しました。このサービスは、従業員のPC作業を自動で記録し、AIが「自動化すべき業務」をデータに基づいて見つけるものです。
「メボシ」は、OpenAIやAnthropic、Microsoftなどが次々に発表している「録画でAIに仕事を教える」技術を、企業が「どの業務をAIに任せるか」という重要な判断に役立てるために開発された、日本初のサービスです。これまで数ヶ月かかっていた業務の聞き取り調査や整理作業を、約2週間の記録データに置き換え、業務の流れを示す図や、AI化を進めるための具体的な計画書などを自動で作ります。

AIエージェント導入の成功は「準備段階」で決まる
企業でのAI活用は、試してみる段階から、日々の業務に組み込む段階へと移りつつあります。ある調査では、2026年末までに、特定の仕事をこなすAIエージェントを組み込んだ企業向けアプリが、全体の40%に達すると見られています。
しかし、別の調査では、生成AIに投資した企業の95%が、利益に結びつく明確な効果を得られていないという報告もあります。AI導入が広がる一方で、成果が出ないというこの状況は、技術力ではなく「どの業務を選ぶか」という点に原因があると考えられています。効果的な業務を選べれば成果につながりますが、選び方を間違えると、導入計画が途中で止まってしまうこともあります。
そして、対象となる業務を選ぶためには、どのような業務があり、どこに時間がかかっているのかを正確に知る「業務の可視化」が欠かせません。AIエージェント導入の成功は、実際にシステムを作り始める前の、この業務の可視化の段階で決まると言えるでしょう。
従来の業務可視化が抱える課題
業務を可視化する従来のやり方には、大きな課題がありました。これまでは、アンケートや聞き取り調査によって業務内容を整理する「業務棚卸」が一般的でした。しかし、この方法では数ヶ月もの時間と手間がかかる上に、調査を受ける現場の従業員に大きな負担をかけていました。インタビューでは、以下のような声が聞かれました。
-
「インタビューやアンケートで、現場の負担が大きい」
-
「Excelで業務棚卸をしたが、一覧を作っただけで使われていない」
-
「従業員へのインタビューでは、主観が入り混じって実態が把握しにくい」
-
「マニュアルが古く、現在の業務が担当者以外には分からない」
さらに、聞き取り調査は自己申告に頼るため、従業員自身が「作業」として意識していない業務は、回答に出てこない可能性があります。そのため、数ヶ月かけて整理した内容が、実際の業務の一部しか表していないことも考えられます。このような状況では、業務の可視化自体が、AIエージェント導入を妨げる原因になっていました。
現場に負担をかけない「メボシ」の仕組み
「メボシ」は、従来の課題を解決し、現場に負担をかけずに業務を可視化するAIエージェントです。聞き取り調査の代わりに、PC作業の実際のデータから業務を可視化するため、対象となる従業員は記録期間中も普段通りに業務を続けることができます。
「メボシ」は次の3つのステップで業務を可視化します。

1. 録る ── PC作業を自動記録
PCにインストールするだけで、裏側で自動的に作業を記録します。画面の動き、使ったアプリ、アクセスしたウェブサイトのURLなど、5種類のデータを一定の間隔で記録します。従業員への聞き取りや調査票の記入をお願いすることはありません。

2. 見つける ── 自動化できる業務を検出
「メボシ」のAIエージェントが記録されたデータを分析し、業務の実際の状況を分かりやすく示します。同じ操作の繰り返し、複数のアプリをまたぐコピー&ペースト、長い時間かかる手入力など、自動化できる可能性のある5種類の作業パターンを見つけ出します。従業員自身が「作業」と意識していなかった時間も分析の対象になります。

3. 提案する ── 自動化計画と成果物を出力
見つけ出したパターンをもとに、どれくらいの時間を削減できるか、作業の頻度、実現のしやすさなどを点数化し、自動化するための具体的な計画を優先順位をつけて提案します。さらに、以下の3種類の書類を自動で作成するため、AI構築の次の工程へスムーズに進めます。

| 成果物 | 内容 |
|---|---|
| 業務フロー図・業務一覧 | 実際の操作ログから、現在の業務状況を示す書類を自動で作成 |
| 要件定義書 | 入力・出力、判断の分岐、特別な処理まで詳しく記載。AI構築の依頼にそのまま使える |
| 自動化プラン・経営報告レポート | 優先順位と、投資に対する効果の予測(ROI試算)付き。社内での承認資料としてそのまま利用可能 |
従来の業務調査は、社内の担当者が行う場合でも、外部の専門家に依頼する場合でも、数ヶ月の時間がかかっていました。「メボシ」は、約2週間の記録から、これと同じレベルの業務可視化を実現します。


なお、記録の開始や停止は、記録される従業員自身で操作できます。記録期間は事前に話し合って決められ、パスワードなどの大切な情報は自動で隠されます。このサービスの目的は業務の可視化であり、人事評価には使われません。
「録画でAIに教える」技術をAIエージェント導入の意思決定に応用
「メボシ」は、画面操作の記録からAIが業務内容を理解する「録画でAIに教える」技術を使っています。
この技術は、2026年6月にOpenAI社が「Record & Replay」を、7月にはAnthropic社が「Record a skill」を、そしてMicrosoft社が「Skill Recorder」を相次いで発表するなど、約3ヶ月の間に多くの企業が製品化しており、今後のAIエージェント開発の中心となる技術として注目されています。

これらの機能が、AIに教えた手順をそのまま実行させるためのものであるのに対し、「メボシ」は同じ技術を、どの業務を自動化するかという「対象業務の選定」に応用しています。録画からAIが業務を理解して実際の状況を分かりやすく示し、AIに任せるべき業務を特定します。教える技術は同じでも、「メボシ」は、その前の「意思決定」を支援するものです。
導入方法:3名・2週間の記録から
「メボシ」の導入は、まず3名の従業員を対象に2週間の記録から始められます。準備から結果報告までにかかる期間は約1.5ヶ月です(準備に約1週間、記録に2週間、分析・提案・報告に2〜3週間)。この期間で、AI化できる可能性のある業務の上位3〜5件が、投資に対する効果の予測(ROI試算)とともに提案されます。
その後の「実装フェーズ」では、専門のエンジニアが顧客企業に入り、1サイクル2〜3週間で1つの業務を自動化していきます。対象となるのは、個人の繰り返し作業だけでなく、チーム間の連携や重複する作業など、組織全体の自動化の機会にも広がります。自動化後の効果測定も「メボシ」で行います。
導入前に「成果物」を確認できる2つの無償プログラム
「メボシ」の提供開始に合わせて、導入を検討している企業向けに、2つの無償プログラムが用意されています。
①自社版おためし生成 ── 既存資料から成果物を仮生成
多くの企業には、過去のDX活動や業務改善の際に作った業務棚卸表や業務マニュアルが、使われないまま残っていることがあります。「自社版おためし生成」は、これらの手元にある資料を預かり、本来「メボシ」の導入時に自動で作られる書類一式(業務フロー図、業務一覧、分析報告レポート、要件定義書)を、自社の業務を例にした仮の形で作成し、提供するプログラムです。
新たな調査や現場への依頼は不要で、資料の提供から2〜3営業日で仮生成され、結果の説明会が設けられます。記録を始める前に、自社の業務がどのような書類になるのかを、実際の形として確認できます。
②資料3点セットのダウンロード
サービス紹介資料に加えて、「メボシ」が自動で作成する成果物のサンプル一式(業務フロー図、業務一覧、分析報告レポート、要件定義書)、そして全56ページにわたる調査ガイド『社内AIエージェント導入前に読む完全ガイド』の3点が、無料で提供されています。

これらのプログラムは、以下の申込フォームから申し込むことができます。
申込フォーム:
https://tayori.com/f/inquiry-meboshi/
サービスサイト:
https://meboshi.ai/
資料請求・お問い合わせ:
https://tayori.com/f/inquiry-meboshi/
株式会社Renewerについて
株式会社Renewerは、「Make AI Common ── AIをみんなの”当たり前”に」を目標に掲げ、企業向けのAI製品の開発・提供と、企業がAIを活用するための支援を行っています。「メボシ」の他にも、プロンプトやAIエージェント作成を助ける「コノン」を企業向けに提供しています。
また、AI活用に関するガイドブックシリーズは、これまで1,600社以上の企業や団体でダウンロードされ、大手企業の約3分の1で導入されています。
株式会社Renewer Webサイト:
https://renewer.jp/
株式会社Renewer 公式note:
https://note.com/renewer
採用情報(副業・業務委託も歓迎)
Renewerでは、「AIをみんなの当たり前に」という目標に一緒に挑戦してくれる仲間を募集しています。相互理解を大切にしており、まずは副業や業務委託として参加してもらう形を基本としています。
本業以外でも技術的な課題解決に取り組みたい方、新たな挑戦を求めている方は、気軽に面談を申し込むことができます。
カジュアル面談はこちらから:
https://connonai.notion.site/casual-meeting


