国産ドローンで「調査」と「運搬」を連携 石川エナジーリサーチとマゼックスが業務提携

国産産業用ドローンで「調査」と「運搬」を統合、現場の課題解決へ

2026年7月16日、国産産業用ドローンを開発する株式会社石川エナジーリサーチ(以下、石川エナジーリサーチ)と、農林業用ドローンで多くの実績を持つ株式会社マゼックス(以下、マゼックス)は、業務提携を結んだことを発表しました。この提携により、両社のドローン技術を組み合わせた新しいソリューションを提供し、さまざまな産業現場が抱える課題の解決を目指します。

石川エナジーリサーチのロゴ
マゼックスのロゴ

業務提携の目的と背景

林業、建設・土木、防災などの現場では、人手不足や高齢化が深刻な問題となっています。特に、急な斜面や危険な場所での作業を、人の手を借りずに効率的に行うことが、日本全体でとても大切なことになっています。

今回の業務提携では、石川エナジーリサーチの持つ「高精度な調査・点検能力」と、マゼックスの「重量物を運ぶ能力」という、それぞれのドローン技術を一つにします。これにより、現場で本当に役立つ支援ソリューションを提供できるようになります。

両社の強み

石川エナジーリサーチは、自動車メーカー出身の技術者が立ち上げた、国産にこだわる産業用ドローンメーカーです。高性能ドローン「ビルドフライヤーchrome」は、最大風速20m/sにも耐え、防水性も備えています。4.4kgの荷物を積んで約25分、何も積まない場合は40分飛行できます。赤外線カメラやLTEなどの拡張機能に加え、数センチ単位で正確な位置がわかるRTK測位システムや、360度障害物センサーを搭載しているため、厳しい現場でも安全に、そして確実に作業を行えます。

ビルドフライヤーchrome

一方、マゼックスは、住友林業との実証実験を経て、国内で初めて林業用のドローン「森飛」を開発した実績を持つメーカーです。現在は、最大55kgや25kgの荷物を運べる多用途ドローン「軽助55」「軽助25」を展開しています。これらのドローンは、平地では難しい山林のような場所でも、苗木や建設資材などの重い材料を運ぶ作業を楽にし、さまざまな現場のニーズに応え続けています。

マゼックスのドローン

社会への貢献

この協業は、社会が抱える課題の解決にも大きく役立ちます。山間部や急な斜面での状況確認から資材の運搬までをドローンが担うことで、作業員が危険な場所に入る機会を最小限に減らし、労働災害のリスクを下げ、安全な働く環境を作ることができます。

また、これまで多くの人手と時間がかかっていた作業道の点検や、苗木・建設資材の運搬をドローンで効率化することで、一次産業や建設業で深刻化している人手不足の解消に直接つながります。

さらに、災害が起きた時には、石川エナジーリサーチの機体で被災状況を素早く把握し記録し、マゼックスの機体で緊急物資を届けたり運んだりする作業をスムーズに連携させます。これにより、地域の災害に対する回復力を高め、災害からの復旧を速めることにも貢献します。

各社代表からのコメント

株式会社石川エナジーリサーチ 代表取締役 石川 満氏は、「長年培ってきた国産の機体開発・製造技術と、マゼックス社が持つ現場での提案力や運用の知識を組み合わせることで、これまで以上に実用的で信頼性の高いソリューションを提供できると確信しています。石川エナジーリサーチの強みである高い飛行性能や、さまざまな用途に合わせられる柔軟なカスタマイズ性を最大限に活かし、多くの産業現場が直面する課題解決に、共に力強く取り組んでまいります」と述べています。

株式会社マゼックス 代表取締役 吉野 弘晃氏は、「これまで、農業や林業の現場での課題に向き合いながら、国産ドローンの活用方法を探ってきました。今回の提携によって、運搬だけでなく、調査や点検も含めた総合的な現場支援の提案を強化し、より多くの産業現場に貢献していきます」とコメントしています。

会社概要

  • 株式会社石川エナジーリサーチ

    • 代表者: 代表取締役 石川 満

    • 本社所在地: 〒379-2304 群馬県太田市大原町2225-41

    • 事業内容: 産業用ドローン、農業用ドローン、ハイブリッドドローン、エンジン・サーマル関連技術の研究開発・製造・販売

    • URL: https://ier.co.jp/

  • 株式会社マゼックス

    • 代表者: 代表取締役 吉野 弘晃

    • 本社所在地: 〒578-0982 大阪府東大阪市吉田本町3丁目4-8

    • 事業内容: 産業用・農業用ドローンの開発・製造・販売・修理、操縦指導、部品販売、スマート農業機器の販売 等

    • URL: https://mazex.jp/

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