組み込み型シリアルM.2カードの世界市場、2032年までに1億2,700万米ドル規模へ拡大予測

組み込み型シリアルM.2カードの世界市場、2032年までに1億2,700万米ドル規模へ拡大予測

株式会社マーケットリサーチセンターは、「組み込み型シリアルM.2カードの世界市場(2026年~2032年)」に関する調査資料を発表しました。このレポートによると、組み込み型シリアルM.2カードの世界市場は、2025年の8,736万米ドルから2032年には1億2,700万米ドルへと拡大すると予測されており、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)5.5%で成長すると見込まれています。

組み込み型シリアルM.2カードの市場調査イメージ

組み込み型シリアルM.2カードとは

組み込み型シリアルM.2カードは、主にコンピューターシステムでデータをやり取りしたり、データを保存する場所を増やしたりするために使われる小さな拡張カードです。M.2スロットという部分に取り付けられ、特にスマートフォンや、工場などで使われるコンピューター、インターネットにつながる様々な機器(IoT機器)などで広く使われています。

このカードは、コンパクトな設計でありながら、たくさんの機器とつなぐことができるのが特徴です。そのため、スペースが限られた機器でも利用が可能です。データ通信用にはSATA接続とPCI Express(PCIe)接続のタイプがあり、PCIeタイプはより速くデータを送ることができます。また、データを保存するSSDとしてM.2カードが使われることも多く、高速なデータの読み書きと大容量の保存を実現しています。Wi-FiやBluetooth、5G通信のためのモジュールもM.2カードの形で提供されており、機器がインターネットにつながる上で重要な役割を果たしています。

市場の成長と主な用途

2025年には、組み込み型シリアルM.2カードの世界年間出荷台数は約124万台になると予測されています。このカードの主な需要は、産業用コンピューター、組み込みシステム、そしてネットワークの安全を守る機器などから生まれています。特にアジア太平洋地域は、世界の市場の45%以上を占める大きな存在です。

これらの製品の価格は、接続できるポートの数や種類、産業用途向けかどうかによって、1枚あたり65ドルから80ドルほどです。RS-232/422/485といった複数のシリアルポートに対応するモデルや、特別な絶縁設計、広い温度範囲で使えるモデルは、1枚あたり最大140ドルに達することもあります。

従来の技術との違いと将来性

組み込み型シリアルM.2カードは、従来のPCIe/PCIシリアルカードと比べて、より小さく、消費電力が少なく、さまざまな種類のコンピューターで使いやすいという特徴があります。特に、小型化やスロットレス設計が進む現代の産業用コンピューターでは、シリアル通信を拡張するための主要な形となりつつあります。

このカードは、古いシリアル機器を新しいシステムにつなぎ、産業用通信の寿命を延ばすという重要な役割を担っています。

レポートの主な内容

今回の調査レポートには、組み込み型シリアルM.2カードの世界市場規模、市場の動き、シングルレーン、2ポート、4ポートといった種類ごとの予測、そして関連する企業の情報などが詳しくまとめられています。

レポートでは、以下の項目別に市場が分析されています。

  • タイプ別: シングルレーン、2ポート、4ポート

  • サイズ別: 2230、2242、2260、2280、その他

  • インターフェースタイプ別: Bキー、Mキー

  • 用途別: 産業用オートメーション機器、鉄道輸送、エネルギー・電力、サイバーセキュリティ・通信、その他

  • 地域別: 南北アメリカ(米国、カナダ、メキシコ、ブラジルなど)、アジア太平洋地域(中国、日本、韓国、インド、オーストラリアなど)、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、英国、イタリア、ロシアなど)、中東・アフリカ

主要なメーカーとしては、DFI、ASUS、ACCES I/O、Delock、Innodiskなどが挙げられています。

今後の展望

組み込み型シリアルM.2カードは、IoT(モノのインターネット)やエッジコンピューティングといった技術がさらに発展する中で、今後ますます必要とされるでしょう。これらの技術では、機器が瞬時にデータを集め、分析し、リアルタイムで反応する能力が求められるため、M.2カードはその性能向上に欠かせない要素となると考えられます。

本調査レポートに関する詳細やお問い合わせは、以下のリンクから確認できます。
https://www.marketresearch.co.jp/contacts/

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