富山県で初めて「SE構法」を採用した大規模木造オフィス、構造見学会を開催

富山県初、「SE構法」による大規模木造オフィス構造見学会を開催

富山県で初めて「SE構法」を採用した大規模木造オフィス「開進堂本社」の構造見学会が、2026年9月8日(火)に富山県高岡市で開催されます。この見学会では、延床面積1,744平方メートルの木造2階建て事務所の、完成後には見られない構造部分を間近で見学できます。

木造建築物の骨組み

環境と防災に配慮した大規模木造オフィス

「開進堂本社」は、事業主である株式会社開進堂が富山県と「県産材の利用に関する建築物木材利用促進協定」を締結して建設が進められています。構造材として359立方メートルの木材を使用し、建物全体で289トンの二酸化炭素を固定・貯蔵することで、脱炭素社会の実現に貢献します。内装や備品にも県産材を積極的に利用し、地域の林業活性化にも寄与する計画です。

また、年間で消費する一次エネルギーを実質ゼロにすることを目指す「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の最高レベルを取得予定です。さらに、浸水想定区域での対策として、執務エリアを2階に配置することで、垂直避難を可能にし、事業継続計画(BCP)にも配慮しています。

モダンなデザインの2階建ての建物
広々としたモダンな室内空間

「SE構法」が実現する大規模木造建築

自然災害が多い日本において、安心・安全な木構造の普及を目指す株式会社エヌ・シー・エヌは、本プロジェクトにおいて大規模木造建築の課題を解決するため、「大規模木造建築ネットワーク」を活用し、構造計算、資材調達、加工、施工などを総合的にサポートしています。木材加工・施工は株式会社翠豊が担当し、その高い技術力とネットワークが富山県初の大規模木造オフィスプロジェクトを支えています。

見学会の主な見どころ

今回の見学会では、以下の点が注目されます。

  • 富山県初の大空間オフィス: 「SE構法」によって実現した延床面積約1,744平方メートルの木造大空間オフィス。

  • 木構造技術の体感: 完成後には見ることができない、SE構法による木構造のスケール感と技術を間近で体験できます。

  • 環境貢献の取り組み: 富山県との協定に基づき県産材を積極的に活用し、最高レベルの「ZEB」取得を目指す環境への配慮。

  • 防災機能: 浸水想定区域対策として、執務エリアを2階に配置することで垂直避難を可能にするBCP対策。

木材をふんだんに使った大規模な建築現場
建設中の建物内部

開催概要

「開進堂本社」構造見学会の詳細は以下の通りです。

  • タイトル: 「開進堂本社」構造見学会

  • 日時: 2026年9月8日(火)

    • 午前の部:10:30~12:00

    • 午後の部:14:00~15:30

  • 定員: 各回50名(計100名)

  • 参加費: 無料

  • 場所: 富山県高岡市問屋町

  • 対象: 設計者、施工者、建築主、事業主などの建築関係者

  • 内容: 概要説明(建物・SE構法)、現場説明、質疑応答

  • 申込方法: 予約制・先着順

  • 共催: 株式会社エヌ・シー・エヌ、長沼アーキテクツ株式会社

「SE構法」について

「SE構法」は、Safety Engineering(工学的に安全な構法)の略称です。性能が安定した構造用集成材の柱や梁を、独自開発の金物でしっかり固定し、鉄骨造やRC造でよく使われるラーメン構法を木造に応用した建築システムです。すべての建物で構造計算を行い、安全性を証明している点が大きな特徴です。これにより、木造でありながら優れた耐震性と、自由に設計できる広い空間を両立しています。

大規模木造建築の技術を基に開発されたSE構法は、これまでの工法では難しかった中大規模木造建築でも多くの実績を重ねています。住宅だけでなく、店舗、事務所、共同住宅など様々な建物で採用されています。

木材を使った構造物の接合部
木製の柱と梁が黒い金属製の金物とボルトで強固に接合
長方形の木製構造物

「SE構法」の詳細については、以下のページをご覧ください。
SE構法 大規模木造建築 詳細ページ

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