岡山大学、岡山芳泉高校で3Dプリンタ講座を開催 – 高度なCADと実践でDX人材育成を支援
岡山大学が岡山芳泉高校で3Dプリンタ講座を実施
国立大学法人岡山大学は、岡山県立岡山芳泉高等学校からの要請を受け、「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の活動を支援する高大連携事業として、「3Dプリンタ講座(基礎編)」を開催しました。この講座には、同高校の生徒35名が参加し、デジタル技術を活用したものづくりを探究しました。

実践的なデジタル技術の習得を目指す
昨年度のセミナーでは3Dプリンタの仕組みといった「ハードウェアの理解」に重点が置かれましたが、今年度は生徒がより実践的にデジタル技術を使いこなせるよう、プログラムを「基礎編」と「応用編」の2回に分けて構成されました。
今回の「基礎編」では、3台の3Dプリンタが活用され、参加者全員が主体的に機材を操作しました。高度で実用的な3D CADソフトウェア「Fusion(Autodesk Fusion)」を導入し、自らのアイデアを素早く物理的な形にする「ラピッドプロトタイピング」(試作品を早く作ること)の基礎技術を習得しました。

岡山大学の学生ベンチャーが企画・運営
この講座は、岡山大学の学生が代表を務めるベンチャー企業、株式会社MOSAdemyの清水優椰代表(大学院環境生命自然科学研究科博士後期課程3年)と、同社に所属する岡山大学の学部生・大学院生チームが企画・運営を担当しました。MOSAdemyは、幼稚園や学校などの教育現場でロボットや3Dプリンタの体験活動を通じて、ものづくりの楽しさを伝える活動に力を入れています。今回は、清水代表が見守る中、平井愛唯奈さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程2年)がメイン指導を務めました。

応用編に向けた探究とDX体験
本講座は、3Dプリンタを単に見学するだけでなく、生徒が自らのアイデアを形にするための「道具」として使いこなせるようになることを目標としています。生徒たちには、次回7月25日に予定されている「応用編」に向けて、軽くて頑丈な構造を持つ「橋」を自ら設計し、実際に作成して持参する宿題が課されました。これにより、アイデアを仲間とともにデジタルで形にするプロセスを通じて、エンジニアリングの考え方や主体的な探究力を育みます。

「応用編」では、生徒が作成した橋にセンサーを取り付け、耐荷重や構造上の評価データを実際に測定する予定です。測定したデータを収集・解析することで、ものづくりの設計から検証に至る「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の実際のプロセスを体験的に学び、データに基づいた課題の発見、予測、解決へとつなげる高度な探究学習を展開します。

岡山大学の今後の取り組み
岡山大学は今後も、DXハイスクール活動への支援を通じて、未来の科学技術を担う次世代デジタル人材の育成を積極的に推進していきます。各学校のニーズや課題に応じた多様なDX支援メニューを用意しており、デジタル技術を活用した学校づくりや探究活動の活性化を目指す教育関係者からの相談や活用を歓迎しています。このような支援を通じて、最先端のデジタル技術に触れた高校生が、将来は岡山大学でさらに高度な知見を深め、培った技術を地域社会に還元するリーダーへと成長することが期待されます。


