資材置き場の「今」を自動で把握!アトラックラボがクローラーロボットとAIを組み合わせた新システムを開発

屋外資材の管理を効率化する新システムが登場

建設現場や工場、資材ヤードといった広大な屋外の場所では、多くの資材や機材が保管されています。これらの資材は日々入れ替わり、どこに何があるのかを正確に把握することは、時間と手間がかかる作業です。また、人が確認する方法では、担当者によって情報にばらつきが生じることもあります。

株式会社アトラックラボは、こうした課題を解決するため、自社開発の産業用クローラーロボット「AT-Crawler」と、AI自律制御システム「AT-SYNAPSE」、そして画像言語モデル「VLM」を組み合わせた自動巡回システムを開発しました。このシステムは、屋外資材の場所や保管状況、そしてその変化をリアルタイムで把握することを目的としています。

システムフロー

新システムの主な特長

1. AT-Crawlerが屋外を自動巡回

AT-Crawlerは、未舗装の道や砂利道など、通常の車輪型ロボットでは難しい屋外環境でも走行できる産業用クローラーロボットです。あらかじめ設定されたルートに沿って資材置き場を自動で巡回し、棚に置かれた小さな物品から地面に直接置かれた大型機材まで、さまざまな資材を記録します。最大100kgまで荷物を積むことができ、カメラやLiDAR、AIコンピューターなどを搭載できます。

2. カメラとLiDARで資材ヤードを記録

ロボットに搭載されたカメラで資材や機材の画像を撮影するだけでなく、LiDAR(ライダー)という技術を使って、周囲の形や対象物までの距離も測ります。これにより、画像と空間情報を合わせて、鋼材、配管、足場材、工具、建設機械などの位置関係を正確に記録できます。現場に行く前に、資材がどこにどのように置かれているかを確認するのに役立ちます。

3. VLMが資材情報を読み取る

VLM(画像言語モデル)は、AT-Crawlerが撮影したカメラ画像を解析し、資材置き場にある物品、機材、空きスペースなどを認識します。ラベルや文字情報が確認できる場合は、品目や管理番号の特定にも活用されます。利用者は自然な言葉で資材について質問でき、VLMは巡回画像をもとに、該当する資材が見つかった場所や周辺の状況を教えてくれます。

4. 時系列比較で資材の変化を報告

AT-SYNAPSEとVLMは、AT-Crawlerが異なる日に撮影した画像を比較し、資材置き場の変化を読み取ります。「昨日まであった資材が見当たらない」「特定の資材が増えた」「機材が別の場所に移動した」といった変化を自然な言葉で報告します。これにより、担当者は資材の増減や移動を簡単に把握できます。

5. 外観や形状から資材・機材を推定

VLMは、バーコードだけでなく、資材や機材の形、色、大きさ、部品、付属品、周囲の状況などを組み合わせて画像を理解します。名前が表示されていない工具や建設機械なども、見た目の特徴から品目の候補を推定できます。これにより、管理番号が見えない資材や梱包されていない機材の探索にも役立ちます。ただし、VLMによる認識は、あくまでも候補を提示するものであり、最終的な確認は担当者が行うことになります。

6. バーコードや資材台帳を補完

このシステムは、バーコードや資材台帳による個別の資材管理を補い、資材置き場全体をまとめて認識します。管理番号が見えない資材、未登録品、一時的に置かれた機材、空きスペース、通路をふさいでいる物品なども確認対象にできます。これにより、搬入・搬出や作業計画に必要な情報をより広く提供できます。

7. AT-SYNAPSEが認識・判断・走行制御を連携

AT-SYNAPSEは、アトラックラボ独自のAI自律制御システムです。AT-CrawlerのカメラやLiDARから得た情報をもとに、VLMによる画像理解、巡回状況の判断、走行制御、利用者からの質問への回答までを一つのシステムで連携させます。

8. 遠隔地から資材置き場を確認

Wi-FiやLTE、Starlinkなど、現場の環境に合わせた通信方法を利用して、パソコンやタブレットからカメラの映像、ロボットの状態、AIによる解析結果を遠隔で確認できます。現場事務所や離れた場所からでも、屋外資材の場所や保管状況、前回の巡回からの変化を把握することが可能です。

想定される利用シーン

このシステムは、以下のような場面での活用が期待されます。

  • 建設現場での資材・機材の場所確認

  • 工場やプラントの屋外資材管理

  • 鋼材、配管、足場材などの探索

  • 資材や機材の増減・移動の確認

  • 搬入・搬出後の資材置き場の確認

  • ラベルや管理番号が見えない物品の確認

  • 空きスペースや搬出経路の確認

  • 未登録品や仮置きされた物品の確認

  • 複数の拠点の資材状況を遠隔で確認

VLMの解析結果は、資材の品目や数量を確定するものではなく、担当者が業務上の判断や確認を行うための参考情報として利用されます。正確な数量管理や入出庫処理には、バーコードやRFID、重量計、資材台帳など、既存の管理システムとの併用が想定されています。

株式会社アトラックラボについて

株式会社アトラックラボは、「危険な仕事、不快な仕事を、ロボットとAIの手に。」をミッションに掲げ、ドローンや無人車両、無人船舶などにAIを搭載する「Physical AI」を中核技術とするフィールドロボットSIerです。ロボットの企画・設計・開発から、AIシステム、自律制御、遠隔操作、現場導入までを一貫して提供し、建設・インフラ・プラント・物流・防災分野のDXを推進しています。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社アトラックラボ
E-mail:sales@attraclab.com

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