建設業のデータ活用を加速へ、openBIM解説記事100本が公開

ONESTRUCTION株式会社は2026年7月31日、openBIMに関する解説記事を合計100本公開しました。この取り組みは、openBIMを建設業界の共通の言葉として広め、実務者がopenBIMを理解し、活用できるようになることを目指しています。

建設業の現状とopenBIMへの期待

建設業界では、働く人が減ったり高齢化が進んだりする一方で、道路や橋、トンネル、水道などの社会を支える施設が古くなり、これらを維持したり新しくしたりする仕事が増える見込みです。さらに、2024年からは時間外労働の規制も始まり、少ない人数でこれまで以上に効率よく働くことが求められています。

これらの課題を解決する方法として、建設業でのデジタル技術活用(建設DX)やデータの活用が注目されています。しかし、設計や工事、維持管理で使われるデータは、それぞれのソフトウェアで形が違うため、スムーズに連携したり活用したりすることが難しいのが現状です。

そこで期待されているのが「openBIM(オープンビム)」という考え方です。openBIMは、決まったルール(オープンな標準規格)を使ってデータを連携させ、会社やソフトウェアの壁を越えて情報を活用できる環境を作ることで、建設業界全体のデータ活用を支える土台となることが期待されています。

建設業の現状

なぜ日本語での情報が少なかったのか

これまでのopenBIMに関する情報は、日本ではまとまって整理されたものが少なく、多くの実務者が学び始める段階でつまずくことがありました。

その理由としては、openBIMの標準化がbuildingSMART Internationalのような海外の団体を中心に進められているため、新しい情報の多くが英語で発表されていることが挙げられます。また、「IFC」「IDS」「bSDD」「BCF」といった、それぞれの技術についての情報がバラバラになっており、全体像を理解できる日本語のコンテンツがほとんどありませんでした。

このため、「どこから学べばいいかわからない」「個別の言葉はわかっても、全体としてどうつながっているのかわからない」といった状況が生まれ、openBIMの理解や活用が進みにくい原因の一つとなっていました。

openBIMのワークフロー

100本の記事を一斉公開した理由と記事の特長

ONESTRUCTION株式会社は、このような課題を一つ一つの記事で解決するのは難しいと考えました。言葉を一つずつ説明するだけでは、openBIM全体の仕組みを理解することは困難です。そこで、体系的な知識を一度に公開することで、実務者が自分に必要なテーマを選んで学べる環境を作れると考え、openBIMに関する100本の記事を一斉に公開しました。これは「日本語で読めるopenBIMの知識の土台」を一度に示すことを目的としています。

公開された100本の記事は、専門家だけでなく、これから建設DXやBIMに取り組む実務者にも読んでもらえるように作られています。

すべての記事は「1記事につき1つのテーマ」で構成されており、短い時間でも理解しやすい文章量にまとめられています。また、専門用語の意味だけでなく、「実際の仕事でどのように使われるのか」「なぜその技術が必要なのか」といった背景まで詳しく説明されています。必要な記事だけを読むことも、順を追って体系的に学ぶこともできる構成となっており、建設業でのデータ活用への入口となることを目指しています。

openBIM解説記事100本公開

約8ヶ月にわたる制作の裏側と今後の活動

このプロジェクトは、数名のチームが他の仕事と並行して、約8ヶ月かけて制作を進めました。記事を書くだけでなく、役員を含む複数名による内容の確認や、広報チームによる編集・校正など、部署をまたいで協力し、記事の正確さとわかりやすさを追求しました。また、100本という目標を確実に達成するため、制作チームは約1ヶ月間、毎日2時間、「もくもく会」と呼ぶ集中して記事を作る時間を設けました。通常業務と並行しながらも、建設業の未来には知識の土台作りが欠かせないという共通の思いのもと、着実に記事制作を積み重ねてきました。

ONESTRUCTION株式会社が掲げる「建設とテクノロジーの架け橋になる」という目標は、建設業で働くすべての人にテクノロジーの良い影響を届けたいという願いから生まれました。この目標は、ソフトウェアを開発して提供するだけでは達成できません。建設業で働く一人ひとりが新しい技術や国際的な標準を正しく理解し、自ら活用できる環境を作ることが、同社の重要な役割だと考えられています。

今回の100本の記事公開は、建設業全体の知識の土台作りの手助けとなり、データ活用や建設DXをさらに広げていくための取り組みです。ONESTRUCTION株式会社は今後も、さまざまな視点から建設業とテクノロジーの架け橋となる活動を続けていくとのことです。

公開後の反響

2026年3月に先行して公開された2本の記事は、主要な検索キーワードで検索結果の上位(1〜2位)に表示されるなど、実務者が必要な情報にアクセスしやすい環境が作れているという良い手応えがありました。この結果を受けて、日本語で体系的に学べる環境をさらに充実させるため、openBIM、IFC、IDSなど幅広いテーマを網羅した解説記事100本が一斉に公開されました。

先行公開された記事は以下の通りです。

※これらの2本の記事は、2026年3月に公開されたものです。検索結果の順位は2026年7月時点で確認されたものであり、検索の仕組みなどの影響により変わる可能性があります。また、検索順位は記事の品質や読者の満足度だけを示すものではなく、その分野の競争状況や検索環境など、複数の要因によって決まります。

openBIM検索順位

IDS検索順位

全100本の記事はこちら

公開されたopenBIMに関するすべての記事は、以下のリンクから閲覧できます。

記事はこちら

著者コメント

ONESTRUCTION株式会社の宮本鉄平氏は、BIMやopenBIMが建設業のデータ活用を進める上で大切な考え方である一方で、専門用語や国際的な標準が多く、全体像を理解するのが難しい分野だと感じていたと述べています。宮本氏自身も、調査や実際の仕事を進める中で、日本語で体系的に整理された情報が少ないことを課題に感じていたそうです。

今回公開された100本の記事は、openBIMの言葉や技術、国際的な標準、海外の動きなどをまとめて整理し、実務者が必要なテーマから理解できるように工夫されています。また、忙しい実務者でも読みやすいように、1つの記事で1つの話題を短くまとめる構成にしました。この100本の記事が、建設業におけるデータ活用や建設DXの理解を深める一助となることを期待しています。

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