欧州のITデバイス市場、2031年までに3兆米ドル超への成長を予測
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査会社Mordor Intelligenceが発行した「欧州のITデバイス:市場シェア分析、業界動向と統計、成長予測(2026年~2031年)」というレポートの販売を開始しました。
このレポートは、欧州におけるITデバイス市場の将来について詳しく分析しており、2025年には2,100億米ドルだった市場規模が、2031年には3兆3,200億米ドルにまで成長すると予測されています。これは、2026年から2031年までの年間平均成長率(CAGR)が7.58%に達することを示しています。
各デバイスの動向と市場を牽引する教育分野
レポートでは、ITデバイスの種類ごとに市場の動きを分析しています。
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タブレット: 各国の政府が学校でのタブレット導入を進めているため、2026年から2031年にかけて8.58%という高い成長率が見込まれています。
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スマートフォン: 2025年には欧州のITデバイス市場の約46%を占めていますが、すでに多くの人が持っているため、買い替えのペースが緩やかになり、販売の伸びは落ち着いています。
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ノートパソコン: 大容量バッテリーやAIに対応した新しいチップのおかげで、家と職場の両方で使う「ハイブリッドワーク」の重要なツールとしての役割を保っています。
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デスクトップパソコンやワークステーション: 建築設計(CAD)や金融分析のような、専門的な分野で使われています。これらの分野では、持ち運びやすさよりも、熱をしっかり冷やす機能や複数のモニターを使うことが重視されます。
特に注目されるのは「教育分野」です。2031年までの成長率は8.38%と、他のどの分野よりも高くなる見込みです。フランスでは2025年に学生向けに13万台のタブレットが出荷され、スペインでも50万台が調達されました。その多くは、低価格なChromebookでした。これらの導入は、モニターやスタイラスといった周辺機器の需要も高めています。
また、欧州連合(EU)の「ESF Plus」というプログラムでは、2021年から2027年にかけて、職業訓練校でのデジタルスキル向上や技術導入のために993億ユーロ(約12兆円)が割り当てられています。さらに、イタリアの「Piano Scuola 4.0」では、教室をスマート化するために21億ユーロ(約2,600億円)が投資されており、インタラクティブディスプレイや教育補助機器の導入が進められています。これらの大きな投資が、IT機器の安定した需要を生み出し、市場の成長を後押しすると見られています。
その他の市場動向
消費者向けの市場は、スマートフォンの買い替えやゲーム用ノートパソコンによって、2025年には市場の54.19%を占めました。しかし、北欧ではすでに多くの人がITデバイスを持っているため、今後の成長は少し落ち着くと予測されています。
企業からの需要は、新しいWindows 11の導入や、セキュリティを高める「ゼロトラスト」プロジェクト、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する情報を管理するソフトウェアの必要性などにより、堅調に推移しています。政府機関もEUの復興基金の恩恵を受けていますが、入札に時間がかかるため、市場の進展はゆっくりとしたペースになるでしょう。
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