ゲーミングモニターの世界市場、2032年には127.9億米ドルへ成長予測
ゲーミングモニターの世界市場が、今後数年間で大きく成長すると予測されています。
QYResearchの分析によると、2025年には約85.38億米ドルだった市場規模は、2032年までに127.9億米ドルに達する見込みです。2026年から2032年までの年間平均成長率(CAGR)は5.8%と予測されており、安定した成長が期待されます。

ゲーミングモニターとは
ゲーミングモニターは、フレームレートが100Hz以上のディスプレイと定義されています。これは、ゲームをプレイする際に、パソコンのグラフィックカードやCPUが作った映像を、最も良い状態で表示するために設計された特別なモニターです。色彩の表現、動きの滑らかさ、映像の鮮明さなど、ゲーム体験に大きく関わる要素を向上させる役割を担っています。

市場成長の背景と地域別の動向
ゲーミングモニター市場の成長は、ゲームをより滑らかで反応の良い状態で楽しみたいという消費者の気持ちや、高リフレッシュレートやHDR対応といった高性能な製品を求める傾向が強まっていることが主な理由です。また、新しいパネル技術への買い替え需要も市場を後押ししています。
地域別に見ると、特にアジア太平洋地域が高い成長率を示すと予測されています。2025年の39.16億米ドルから2032年には62.73億米ドルへと拡大し、CAGRは6.82%に達するでしょう。これは、ゲーミングPCやその周辺機器の普及、そしてこの地域での消費者の需要が高まっていることを反映しています。
北米市場も2025年の15.36億米ドルから2032年には21.84億米ドルへと成長し、CAGRは5.04%と予測されています。欧州市場も23.87億米ドルから33.51億米ドルへと成長し、CAGRは4.81%と見込まれています。
主要企業の動向と市場シェア
ゲーミングモニター市場では、Samsung、AOC/Philips、ASUS、MSI、Acer、Dell、LG、HP、Lenovo、HKCといった大手メーカーが中心的な役割を果たしています。2025年時点では、上位5社が市場全体の売上の約64%を占めており、少数の大手ディスプレイメーカーが市場を主導している状況です。

主要企業の具体的な動きとしては、次のような事例が報告されています。
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Samsung:2025年6月に韓国・水原で、240Hz対応ゲーミングディスプレイの大型展示イベントを開催しました。プロゲーマーやeスポーツチーム向けに高性能モニターの体験機会を提供し、製品の認知度とブランド競争力の向上を目指しました。
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AOC/Philips:2025年11月には中国・深センで、ゲーミング向け144Hzパネルの生産能力を増強すると発表しました。アジア太平洋市場での流通拡大を目指しており、中価格帯および高性能市場での競争力強化を図っています。
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Teledyne Energy Systems:2026年2月に欧州オランダ・ロッテルダムで、海洋展示会にて新型圧力容器搭載ゲーミングモニターの技術デモを公開しました。高応答・低残像技術とOLEDパネルの性能を紹介し、企業向けプロモーションおよび販売チャネル拡大を目的としています。
日本企業への示唆
日本企業は、ゲーミングPCやアクセサリー市場全体を広く見て、モニターの性能ごとの製品ラインを分析することが大切です。協力する相手や部品を仕入れる会社を選ぶ際には、大手企業の技術力、安定した供給能力、地域ごとの販売力を確認することが重要です。
高性能モデルやOLED製品への参入の機会、地域市場に合わせた販売戦略は、新しい事業を始める上での判断材料となるでしょう。eスポーツ大会やオンライン配信の環境が変化していることを踏まえ、リフレッシュ速度、応答時間、HDR性能といった技術評価を早くから把握しておくことが有効だと考えられます。

