Z Venture Capital、AIで建設業界の課題解決に挑むBALLASへ出資

Z Venture Capital(以下、ZVC)は、AI調達プラットフォームを通じて建設業界の変革を目指す株式会社BALLAS(以下、BALLAS)のシリーズBラウンドに、共同リード投資家として出資しました。

BALLAS x Z venture capital

建設業界が直面する大きな課題

日本の建設業界は現在、大きな変化を求められています。例えば、東京都中野区で計画されていた中野サンプラザ跡地の再開発プロジェクトでは、事業費が当初の約2倍に膨らみ、計画が見直される事態となりました。このような大規模プロジェクトの見直しは、全国各地で相次いでいます。

その背景には、建設資材やエネルギーコストの高騰、深刻な人手不足、そして労働時間規制の適用といった複数の課題があります。

建設業界の就業者数は、1997年のピーク時と比べて2024年には約30%減少しています。特に、55歳以上が約37%を占める一方で、29歳以下はわずか12%にとどまっており、近い将来の大量退職と若手不足が懸念されています。

また、建設資材の価格もここ数年で約40%上昇しており、需要があるにもかかわらず、コスト上昇を請負単価に転嫁できない中小企業を中心に経営が圧迫されています。帝国データバンクの調査によると、2025年の人手不足による倒産は全産業で過去最多を更新し、建設業はその中でも最も多い113件でした。建設業全体の倒産件数も過去10年で最多の2,021件に達しており、業界が現状維持では立ち行かない局面にあることを示しています。

AIが切り拓く建設業界の未来

しかし、こうした状況に変化をもたらす可能性として、AIによる技術革新が注目されています。これまで解決が難しかった産業の構造的な課題が、AIによってアプローチ可能になりつつあるのです。

その変革の中心にいるのが、今回ZVCが出資したBALLASです。BALLASは「建設業を最適化し、人々を幸せに。」をミッションに掲げ、建設業界の非効率な部分をAIの力で解決しようとしています。

建設業界の非効率の根本には、設計・調達・製作・施工といった各工程がバラバラになっているという問題があります。特に、特注の建設部材の調達は、個人の経験や勘に頼ることが多く、業界としての統一された基準がありません。このバラバラな状態が、コスト超過や工期の遅れ、人手不足を生み出す原因となっています。

BALLASは、この問題にAIをフル活用することで解決を目指しています。建設部材の調達プラットフォーム「BALLAS」を通じて、設計の標準化から部材製作、納品までを一貫して提供します。AIの活用により業務にかかる時間を大幅に減らし、全体の原価を合計で約30%改善できるといいます。現在は、設備工事向けと建築工事向けの二つの分野でサービスを展開しています。

コスト構造の変化

BALLASが変えようとしているのは、個別の業務効率だけではありません。仕様や取引、生産プロセスのサプライチェーンデータを標準化し、調達を起点として、よりスマートなサプライチェーンへと再構築することを目指しています。

人手が足りない場合でも、AIが調達プロセスを最適化することで現場の生産性を高めます。資材コストが高騰しても、データに基づいた最適な調達によって無駄を減らし、利益を守る。これが、BALLASが建設業界にもたらす変化です。

ZVCがBALLASに期待すること

ZVCは、BALLASのチームが最新技術の本質を深く理解していること、そして建設現場の業務や課題についても深く理解していることの両方を実践できている点を高く評価しています。これらの強みを活かし、AIをネイティブに使いこなす企業へと進化していくBALLASは、建設業界の産業構造を変える中心的な存在になれると確信しています。ZVCは、BALLASとともに建設業界の未来を築いていく考えです。

BALLASの詳細については、以下のリンクをご覧ください。

BALLASについて

引用元

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