BALLAS、シリーズBで24億円を資金調達 建設DXを加速する新プロダクト「BALLAS LINKS」を正式リリース
BALLASがシリーズBで24億円を資金調達 新プロダクト「BALLAS LINKS」を正式リリース
建設部材の調達を最適化し、建設業のデジタル変革を進める株式会社BALLASが、シリーズBラウンドで総額24億円の資金調達を実施しました。今回の調達は、エクイティファイナンス21億円とデットファイナンス3億円で構成され、累計資金調達額は約43億円になります。この資金は、業界最大の建設部材オンラインプラットフォーム「BALLAS SCM」のさらなる成長と、AIを活用した新しいプロダクトの開発加速に充てられます。

資金調達の概要
今回の資金調達では、SMBC Edge社とZ Venture Capital社が共同リード投資家を務めました。その他にも、JGC MIRAI Innovation Fund、Sankyu-SBI イノベーションファンド、大和ハウスベンチャーズ株式会社、パーソルベンチャーパートナーズ合同会社といった事業会社系の投資家や、SBIインベストメント株式会社、京都キャピタルパートナーズ株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社などの金融機関が参加しています。借入金融機関には株式会社商工組合中央金庫が名を連ねています。
この資金調達に関する詳しい情報は、以下の特設サイトで確認できます。
シリーズB 資金調達特設サイト

資本政策の狙い
BALLASは、建設工事会社と製作工場が参加するオンラインプラットフォーム「BALLAS SCM」を運営し、データセンターや物流施設、商業ビルなどの建設部材の設計・製造・販売を行っています。
建設市場は日本で75兆円、世界では17兆USドルもの規模を持つ巨大な市場です。この市場において、バラバラになりがちなサプライチェーンの情報を元に、建設工事会社と製作工場をつなぐ事業を展開するため、これまで段階的に資金調達を行ってきました。
今回の資金調達では、「BALLAS SCM」のネットワーク効果をさらに高めることと、建設業界に特化したAIプロダクトの開発を加速させることが主な目的です。参加した投資家が持つ強固な取引先基盤や専門知識を活かし、建設業界全体に貢献できるプラットフォームへと成長させていく考えです。
業界の課題とこれまでの進捗
建設市場は過去10年間で約140%成長していますが、一方で製作工場の数は約40%減少しており、労働人口の減少や事業承継の難しさが背景にあります。このような状況により、建設コストは過去10年間で約30%上昇しており、建設サプライチェーンの見直しが必要不可欠となっています。
「BALLAS SCM」は、サプライチェーン上の課題である特注の建設部材を「モジュール」として標準化し、カスタマイズしながら繰り返し利用できる仕組みを提供しています。これにより、これまで人手に頼りがちだった業務をデータで効率化し、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)の競争力を高めています。その結果、「BALLAS SCM」のGMV(流通取引総額)は、シリーズA以降、年平均成長率130%で伸びています。

資金の使い道と今後の展望
1. 建設サプライチェーンをつなぐ新プロダクト「BALLAS LINKS」
「BALLAS SCM」を通じて、製作工場とともに建設部材の品質・コスト・納期の改善に取り組む中で、建設工事会社から設計・調達だけでなく、作業全体の改善に関する相談が増えました。これを受けて、建設工事会社向けのプロジェクトマネジメントシステム「BALLAS LINKS」を2025年6月からβ版として提供し、2026年4月に正式リリースしました。
このシステムは、建設プロジェクトの部材調達に関わる情報連携のスムーズさ、図面や書類の認識違いを防ぐ機能、そしてAIによるプロセスの自動化が特に評価されています。「BALLAS LINKS」は、「BALLAS SCM」で培った業界の深い理解を活かし、デジタルな共通基盤として、さらに生産性を高め、情報の分断を解消することを目指します。

2. 建設サプライチェーン全体のプロセス自動化
「BALLAS SCM」と「BALLAS LINKS」を通じて建設部材の設計・調達を最適化するだけでなく、BIMなどの上流工程との連携を強化することで、品質・コスト・納期をさらに改善していきます。今回の資金調達に参加した事業会社や金融機関との連携をはじめ、取引先とともに建設サプライチェーン全体で標準化されたモジュールを活用することで、供給力不足を根本から解決し、創造的なものづくりに集中できる環境を整えていく方針です。
特に、建築やプラントを構成する部材の設計・製造・施工の標準化、そしてインフラ施設などにおける配管領域のユニット化の取り組みを加速させます。
3. AIを活用したソフトウェア・モジュール開発
BALLASは、プロダクトにAI技術を組み込むだけでなく、AIを活用したソフトウェア開発や、その開発ノウハウを用いた建設部材の設計モジュール(3Dモデリング)開発にも取り組んでいます。
ソフトウェア開発では、複数のAIエディタを使い分け、2025年第4四半期で開発の生産性を1.7倍にするなどの成果を上げています。要件定義から開発、テスト、プロトタイプ作成、デザイン、結合テストまで、開発フロー全体でAI活用を広げ、さらなる高い生産性を追求しています。
また、これまでは設計士がゼロから形を作っていた建設部材の3Dモデリング業務においても、ソフトウェア開発と同様にコードを使った3Dモデル生成を進めています。これにより、膨大な作業に追われる労働集約的な設計業務から、ユーザーにとって最適な設計を考える本質的な業務に集中できるよう、改善を重ねていく予定です。

シリーズB 特別イベント
BALLASは、これまで人手に頼っていた多重請負構造の業界から、データに基づき効率的なカスタマイズが可能な構造へと移行するため、プロダクトの改善を進めています。これに伴い、プロダクトマネージャーやAI・ソフトウェアエンジニアなど、事業の中心となる重要なポジションで積極的に人材を採用しています。
今回の資金調達を記念して、BALLASのプロダクト開発に関する取り組みを紹介するイベントが開催されます。このイベントでは、建設業にAIをはじめとするテクノロジーをどのように導入しているかについて、質疑応答を交えながら詳しく説明されます。

リアル産業にAIを実装する
-
開催日時:2026年5月13日(水) 19:00 – 21:00
-
開催場所:株式会社BALLAS 東京オフィス(東京都千代田区神田須田町2-1-1 MA SQUARE AKIHABARA 5階)

AI時代、プロセスを価値に変えるプロダクト戦略
-
開催日時:2026年5月14日(木) 19:00~21:00
-
開催場所:株式会社BALLAS 東京オフィス
投資家からのコメント
Z Venture Capital株式会社のManaging Partner / CEOであるファン・インジュン氏は、「建設業界は社会の基幹産業でありながら、サプライチェーンの分断や人手不足といった課題を抱えています。BALLASはAIを活用した調達プラットフォームでこれらの課題解決に取り組み、顧客の支持を得て成長を続けています。AIテクノロジーを使って産業構造を変革する挑戦を、ZVCとして全力で支援します」と述べています。
株式会社SMBC Edgeは、「建設業という巨大産業のサプライチェーンを変革するために、BALLASの経営チームは力強いリーダーシップと具体的な事業実績を持っています。建設業界の専門家と技術者が連携する組織は、顧客企業やパートナー工場が抱える課題を深く理解し、価値の高い解決策を提供することに真摯に向き合っています。今回のシリーズB調達を通じて、人材と組織への投資をさらに強化し、BALLASが大きく成長することを期待しています」とコメントしています。
他の8社の投資家コメントは以下のリンクで確認できます。
他8社のコメント一覧
会社概要
-
商号:株式会社BALLAS
-
代表者:代表取締役 木村将之
-
所在地:東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス2階
-
事業開始日:2022年2月1日
-
事業内容:建設部材の調達サービス
-
資本金:100,000,000円
-
東京オフィス:東京都千代田区神田須田町2-1-1 MA SQUARE AKIHABARA 5階
-
大阪オフィス:大阪府大阪市中央区平野町3-1-6 BizMiiX Yodoyabashi 3階


