SnowflakeがAIのコスト効率を大幅に改善する新技術を発表、企業はより賢くAIを活用可能に

Snowflake、AIのコスト効率を向上させる新機能「動的モデルルーティング」を導入

データクラウド企業であるSnowflakeは、AI(人工知能)の利用におけるコスト効率を高め、企業がAIからより大きな価値を引き出せるようにする新機能を発表しました。特に注目されるのは、「Cortex AI Gateway」の「動的モデルルーティング」という機能と、主要なオープンモデルへのアクセス拡大です。これらの機能は、企業がAI関連の不要な支出を減らし、「AI活用の価値創出効率(Intelligence Efficiency)」を高めることを目指しています。

AIの費用対効果を最適化する「動的モデルルーティング」

AIをビジネスで活用する企業が増えるにつれて、あらゆるタスクに同じAIモデルを使い続けると、コストが膨らむことがあります。また、数多くのAIモデルの中から最適なものを選ぶ作業も、開発チームにとって大きな負担となります。

Snowflakeは、この課題を解決するために「動的モデルルーティング」という仕組みを導入しました。この機能は、Cortex AI Gatewayを通じて、タスクの内容(複雑さ、反復性など)や、品質、速度、コストといった要素を自動で評価し、最も適したAIモデルを選びます。これにより、例えば簡単なタスクは効率的なモデルに、高度な推論が必要なタスクは高性能なモデルに自動的に振り分けられます。企業はモデルの選択を意識することなく、不要な推論コストを削減し、AIのパフォーマンスを最適化できます。

Cortex AI Gatewayによる動的モデルルーティングのシステム図
Cortex AI GatewayがユーザーやAIエージェントからのリクエストを自動評価し、複雑なタスクは最先端モデルへ、単純なタスクは効率的なオープンモデルへと動的にルーティングするシステム図

この動的モデルルーティングは、Snowflake CoCoやSnowflake CoWorkといった主要なAI製品に組み込まれるほか、Cortex AI Gatewayを利用する第三者のAIエージェントでも活用できるようになります。

モデルの選択肢をさらに拡大

Snowflakeは、Cortex AIを通じて「DeepSeek-V4-Flash 0731」や「GLM-5.3」といった新しい主要なオープンモデルへのアクセスを拡大する予定です。これにより、Snowflakeの豊富なモデルライブラリがさらに充実し、企業はデータの安全性を保ちながら、品質とコストのバランスに応じて幅広いモデルを選ぶことが可能になります。

Snowflakeの検証によると、DeepSeek-V4-Flashはデータエンジニアリングタスクで高いスコアを記録し、GLM-5.3も少ないトークン数で良好な成績を収めました。これは、オープンモデルがより低コストで重要なタスクを支えられるようになっていることを示しています。

AI支出のきめ細やかな管理

AIの利用が広がる中で、そのコストを適切に管理することは重要です。Cortex AI Gatewayは、管理者がAIの利用状況(トークン使用量やコスト)を分かりやすく確認できるようにします。また、AIアプリケーションやAIエージェント全体で支出の上限を設定したり、チームやコストセンターごとに利用実績を割り振ったり、ユーザーごとの利用量を制限したりする機能も提供されます。これにより、企業はAIリソースの消費をより効果的に管理し、AI活用の価値創出効率を高めることができます。

Snowflakeの最高経営責任者(CEO)Sridhar Ramaswamy氏は、「企業は、AIの経済性をこれまで以上に厳密に捉えています。重要なのは、AIをどれだけ利用しているかではなく、それがどれだけビジネスに価値をもたらしているかです。AI活用の価値創出効率を実現するには、タスクごとに最適なモデルを柔軟に活用できることが重要です」と述べています。

詳細情報

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