KDDIが日本発スタートアップの海外進出を強力に支援する新プログラムを開始
KDDI、日本発スタートアップの海外展開を支援する新プログラムを開始
KDDIは2026年8月20日、日本から生まれたスタートアップ企業が世界で活躍できるよう、海外での実績づくりに特化したアクセラレータープログラム「KDDI Beyond Borders Accelerator」を始めました。このプログラムは、特にアメリカでの「初期の海外法人顧客」獲得を後押しし、日本発スタートアップのエコシステム(企業が協力し合う仕組み)の発展を目指します。
プログラムの背景と目的
日本には大学や研究機関を中心に優れた技術がたくさんありますが、それらを世界市場で広げるための支援が求められています。一方で、アメリカでは企業や大学、政府、投資家が手を取り合って、スピーディーに新しい技術を生み出す仕組みが非常にうまく機能しています。
KDDIは、このような状況を踏まえ、2025年から「KDDI Open Innovation Fund V」を設立したり、アメリカのベンチャーキャピタル(VC:スタートアップに投資する会社)と提携したりして、日米のスタートアップを支援してきました。特に、海外市場を目指す日本のスタートアップが、現地での最初の顧客獲得や海外投資家からの資金調達で苦労することが多いため、アメリカでの確かなビジネス実績が重要だと考えられています。
「KDDI Beyond Borders Accelerator」の主な内容と特徴
このプログラムは、以下の内容でスタートアップを支援します。
-
KDDIのグループ会社が持つネットワークを活用し、海外での顧客を見つけるお手伝い
-
アメリカの有力VCの専門家によるアドバイス(メンタリング)
-
アメリカのVCや現地企業との交流の機会を提供
-
現地でのオフィススペースの提供
顧客獲得支援と資金調達サポート
KDDIは、国内最大級の事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」に登録している100社以上のパートナー企業や、KDDI Americaなどのアメリカグループ会社の顧客ネットワークを使って、スタートアップと事業会社を結びつけます。これにより、スタートアップが「最初の海外法人顧客」を獲得し、海外での実績を作ることを支援します。
また、Alumni Ventures、Carbide Ventures、Interlagos CapitalといったKDDIと協力関係にあるアメリカの有力VCの投資担当者が、直接スタートアップにアドバイスをします。現地の投資家がどのような視点で見ているかを知りながら、事業計画を改善したり、投資家へのプレゼンテーションを磨き上げたりすることで、アメリカでの資金調達をサポートします。
詳細は、「KDDI Beyond Borders Accelerator」専用サイトをご覧ください。
https://www.kddi.com/open-innovation-program/mugenlabo/kddibeyondbordersaccelerator/
第1期参加スタートアップと連携VC
第1期プログラムには、海外での事業拡大を目指すAI分野のスタートアップ5社が参加します。
-
AironWorks: AIを使ったセキュリティープラットフォームを提供
-
Findy: エンジニアの生産性を高めるSaaSや、AIトークンのコストを最適化するツールを提供
-
LR: AIでできた成果物を安全に共有・管理するツールや、マニュアル・プレゼン資料作成支援ツールを提供
-
MODE: 建設・製造・物流の現場データを集めて活用するプラットフォームを提供
-
Outerport: 製造・プラント企業向けに、図面を使って制御・電気・計装・プロセス設計を支援するAIを提供
また、プログラムに協力する主なVCは以下の通りです。
-
Alumni Ventures: 世界で最も積極的に投資を行うVCの一つで、1,800社以上の企業に投資実績があります。
-
Carbide Ventures: 経験豊富なスタートアップ創業者や経営者が中心となり、シリコンバレーと東京を拠点に活動するクロスボーダーVCです。
-
Interlagos Capital: SpaceXのビジネス部門SVPを務めたTom Ochinero氏らが設立した、ロボティクスや宇宙などのハードテック分野に強いテクノロジーVCです。
第1期の活動の様子は、オープンイノベーションメディア「MUGENLABO Magazine」で順次紹介される予定です。
https://mugenlabo-magazine.kddi.com/
KDDIのオープンイノベーション推進本部 副本部長 舘林 俊平氏は、このプログラムを通じて、日本の有望なスタートアップが世界で戦える企業へと成長するための、確かな足がかりを築けるよう支援していくと述べています。
KDDIのこれまでのオープンイノベーションへの取り組み
KDDIは、これまでもスタートアップへの投資を行う「KDDI Open Innovation Fund」や、スタートアップと100社以上の企業をつなぐプラットフォーム「KDDI ∞ Labo」を通じて、新しい技術や事業が生まれる活動を続けてきました。
2026年6月30日には、有望なスタートアップが選ぶ「イノベーティブ大企業ランキング」で9年連続1位を獲得しています。
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-1078_4604.html
また、日本政府が2022年に決めた「スタートアップ育成5か年計画」にも沿って、2026年4月にはアメリカのベンチャーキャピタル「Alumni Ventures」と戦略的提携を結び、日米スタートアップのグローバル事業展開を加速させています。
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr_s-63_4458.html
さらに、2026年7月にはGoogle AI Futures Fundと協力し、「AIスタートアップ支援プログラム by KDDI & Google AI Futures Fund」を開始しており、次世代のAIサービス創出を強力に支援しています。
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-1103_4632.html
KDDIは、これらの活動を通じて、日本のスタートアップエコシステムと世界の市場をつなぐ役割を果たし、日本発スタートアップの成長とともに、新しい技術が社会で使われることを加速させていくことでしょう。


