富士通の事業モデル「Uvance」がAI時代に対応して進化
富士通、AI Transformationに向けて事業モデル「Uvance」を進化
富士通は、AI(人工知能)が社会や企業のあり方を大きく変える時代に対応するため、事業モデル「Uvance」を進化させると発表しました。これは、AIを活用した会社の変革(AI Transformation、略してAX)を加速させる取り組みです。
2021年10月に始まった「Uvance」は、「持続可能な世界に向けたサステナビリティ・トランスフォーメーション」を目指し、社会の課題を解決するサービスを提供してきました。今後は、お客様それぞれの知識や経験を強みに変え、AXを進めることで、「AIが世界を作り変える時代に、お客様の変革を支え、社会に新たな価値を生み出す」事業モデルへと変わります。
さらに、業界ごとのAX提供体制へと移り、お客様の経営や仕事の課題に合わせたAXを実現します。それぞれの業界で得られた成果や知識を、他の業界にも広げて活用することで、新しい価値を生み出し、社会の課題解決につなげていくとのことです。
背景:AIによる社会の大きな変化
AIの急速な進歩により、企業の活動や社会のあり方は大きく変わっています。AXは、単に仕事の効率を上げるだけでなく、AIをきっかけにして事業そのものを変革し、会社の価値を高める経営改革です。世界中でこの取り組みが加速していますが、事業の成果につなげること、データや大切な情報を守ること、そして技術の進歩に素早く対応することなど、多くの企業が課題に直面しています。企業がAXを成功させるには、これらの課題をまとめて解決することが非常に重要です。
AI Transformationを実現する「Uvance」
富士通は、AXを実現するために、次の3つのサービスを組み合わせて提供します。これにより、お客様が持つ特別な情報(コンテキスト)を会社全体で活用できるようにし、継続的に会社の価値を生み出します。

- コンサルティング・Forward Deployed Engineer(FDE):お客様の経営や仕事の課題を見つけ出し、AIを活用して解決するまでを一緒に進めます。これにより、AXが確実な事業成果につながるよう支援します。
- アプリケーション・AIエージェント:お客様の会社や業界が持つ独自の知識や経験を、AIが利用できる情報(コンテキスト)として蓄積・活用します。AIによる意思決定や仕事の実行を助け、AIエージェントを常に賢くしていく新しいデータ&AI基盤を開発しています。この基盤は2027年3月に提供開始予定で、お客様独自の競争力強化を支援します。
- プラットフォーム:「Fujitsu Kozuchi」や「Takane」といった富士通独自のAIと、最先端のAI技術を組み合わせて、お客様の仕事の特性や要望に合った最適なAI環境を提供します。また、秘密性の高いデータや知的財産を扱う分野では、データや運用の主導権をお客様が持てる「ソブリンクラウド」にも対応し、安全で信頼性の高いAI活用を実現します。
※コンテキストとは:企業や業界に特有の仕事の進め方、データのつながり、判断の基準、規則、専門知識、現場で培われた暗黙の知識など、お客様独自の仕事や意思決定を形作る情報のことを指します。
Uvance for Industryへの進化
お客様が持つ特別な知識や経験の多くは、現場の暗黙のルールや判断基準、業界独特の商習慣、生産のノウハウといった形で、個人や組織の中に散らばっており、AIが十分に活用できる状態にはなっていません。そのため、優れた知識を会社全体で再現し、事業の成果として継続的に活用することが難しいという課題がありました。
富士通は、長年にわたり業務システムの開発や運用を通じて蓄積してきた、業界ごとの仕事のプロセス、判断基準、専門知識、現場の暗黙の知識を「業種コンテキスト」としてまとめ、AIが活用できる知識に変えていきます。今後は、社会課題を解決するサービスの提供から、この業種コンテキストを基にしたAX提供体制へと移行します。これにより、お客様ごとの経営や仕事の課題に合わせたAXを実現し、各業界で生まれた成果や知識を他の業界にも活用して、新しい価値を生み出し、社会課題の解決につなげていきます。
今後の目標
富士通は、AXを「Uvance」の次の成長の柱と位置づけ、2030年度には「Uvance」の売上を1.7兆円以上、年間の平均成長率を20%以上、そしてサービスソリューションの売上全体に占める「Uvance」の割合を50%以上にすることを目指します。さらに、成果に応じた、または利用量に応じた料金体系へと変えることで、売上規模を拡大するだけでなく、収益の基盤を強化する質の高い成長を実現します。AIが世界を作り変える時代に、「Uvance」は、お客様の変革を支え、社会に新たな価値を生み出していくでしょう。



