耐摩耗鋼板市場、2031年までに406万トンへ成長予測を発表
株式会社グローバルインフォメーションは、Mordor Intelligenceが発行した「耐摩耗鋼板:市場シェア分析、業界動向と統計、成長予測(2026年~2031年)」の調査レポートの販売を開始しました。

耐摩耗鋼板市場の成長予測
このレポートによると、耐摩耗鋼板の市場規模は、2025年に328万トン、2026年には340万トンに達すると見込まれています。さらに、2031年までには406万トンに成長すると予測されており、2026年から2031年の間に年平均3.62%で成長する見込みです。
レポートの分析内容
本レポートでは、耐摩耗鋼板市場をさまざまな角度から分析しています。具体的には、製品の種類(耐摩耗鋼板、高強度耐摩耗鋼板など)、厚さ(10mm未満、10~30mm、30mm以上)、主な用途(鉱業、建設、重機など)、そして世界各地域の市場動向に分けて詳しく調査されています。市場の予測は、生産される鋼板の量(トン)を基準に提示されています。
地域別の市場動向
アジア太平洋地域の成長
2025年、アジア太平洋地域は世界の耐摩耗鋼板の総生産量のうち、約47.72%を占めていました。この地域は2031年まで年平均4.66%で成長すると予想されており、他のどの地域よりも高い成長率が見込まれています。
特に中国は、700万トンを超える耐摩耗グレードの生産能力を持つ宝武(Baowu)やHBISといった企業に支えられ、この地域の生産をリードしています。インドでは、国のインフラ整備計画が進むことで、クラッシャーライナーやコンベアシュートの交換需要が高まり、400~500 HBWグレードの鋼板が安定して成長しています。東南アジアでは、高速道路や港湾への大規模な投資により、厚さ40mmを超える厚板が杭頭部や浚渫用部材として使われています。
北米市場の動向
北米では、米国で始まった「インフラ投資・雇用法」の影響により、建設機械のバケットエッジが500 HBWグレードの耐摩耗鋼板へアップグレードされる動きが進んでいます。これにより、工事中の機械停止による損失が減り、機械メーカーが厚板の在庫を確保するよう促されています。カナダの鉄鉱石やカリウム鉱山事業は、耐摩耗鋼板への安定した需要を生み出しており、メキシコでは自動車部品の生産が国内回帰する動きにより、資材運搬機器用ライナーの需要が増えています。これらの要因から、北米の耐摩耗鋼板市場は年平均3.5%で成長すると予測されています。
欧州市場の課題と変化
欧州では、西側の国々が環境保護に力を入れる一方で、東側の国々はコストの問題に直面しています。ドイツやスカンジナビアの国々は、化石燃料に頼らない供給体制へと移行を進めており、例えばSSABの水素製鋼板は、環境に配慮した製品として、OEM契約を約7%高い価格で獲得しています。これに対し、従来の高炉で製造する東欧の製鉄所は、炭素国境調整メカニズム(CBAM)の課税により、1トンあたり50~80ユーロの追加費用が発生し、市場シェアに影響が出ている状況です。欧州全体としては、新しい生産よりも既存設備の更新需要が主な市場を形成していますが、低炭素調達のルールにより、環境に配慮した製品を提供するサプライヤーは利益を維持できています。
南米および中東・アフリカ市場の可能性
南米では、ブラジルのヴァーレ社がトラック車体や破砕機に耐摩耗鋼板を活用しています。中東では、サウジアラビアの「ビジョン2030」という計画のもと、解体用シアー向けの厚板の輸入が増えています。南アフリカやアルゼンチンでは、エネルギー価格の変動や為替レートの変動が市場の成長を妨げることもありますが、リン酸塩や金鉱山といった特定の分野での需要が市場を支えています。
レポートの詳細と入手方法
このレポートには、エクセル形式の市場予測データや、3ヶ月間のアナリストによるサポートが含まれています。詳しい目次や無料サンプルは、以下のリンクから確認できます。
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