フォトラクション、人とAIが協力して良い建物をつくる新構想「Artisan Intelligence」を発表

フォトラクション、人とAIが協力して良い建物をつくる新構想「Artisan Intelligence」を発表

株式会社フォトラクションは、AIと人が協力し、より良い建物をつくる未来を目指すAI構想「Photoruction AI Vision – Artisan Intelligence(アルチザン・インテリジェンス)」を発表しました。

構想の背景

最近のAIの進化は、建設業界にも大きな可能性をもたらしています。しかし、建設会社がそれぞれの業務に合わせてたくさんのAIツールを選んで導入し、使いこなすことは、大きな負担となります。また、建物づくりは一つひとつ条件が異なるため、常に一つの正解があるわけではありません。

「Artisan Intelligence」は、AIの幅広い能力と、建設に携わる人々が長年培ってきた技術を組み合わせる考え方です。AIが必要な情報や機能を呼び出し、状況に応じて仕事を手助けしたり実行したりできる環境を整えることを目指しています。これにより、複数のツールを個別に使う手間を省き、AIを導入・運用する費用を抑えながら、幅広い業務でAIを活用できるようになります。

「Artisan Intelligence」とは

「Artisan」という言葉には、「職人」「プロフェッショナル」「アーティスト」という三つの意味が込められています。これは、単に作業に慣れた人を指すだけでなく、先人たちの技術や文化を受け継ぎ、経験を通じて技術を磨き、自分の判断と感覚を加えてより良いものをつくり出す人の姿勢と精神を表しています。

Artisan Intelligenceが目指すのは、人の技術とAIの技術がお互いの良いところを活かし、協力して良い建物を生み出すことです。

図面を読み、現場を理解し、条件を見極め、品質を守る。これまで建物づくりを支えてきた人の技術をAIが扱える形にし、AIによる分析・学習・実行の技術と組み合わせることで、その技術を次の世代に伝え、活かす可能性を広げます。人の創造性と責任を中心に据えながら、人手の削減や生産性の向上だけでなく、建物づくりそのものの質を高めること。それがArtisan Intelligenceの目指す未来です。

6つの取り組みで未来の建設現場を創造

Artisan Intelligence構想では、以下の6つの取り組みを進めていきます。

Artisan Intelligence構想で推進する6つの取り組み

  1. Photoruction Platform ─ すべての建設データをAI-Readyに
    フォトラクションのサービスが扱う写真や図面、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などのデータを、AIが活用しやすいように整理し、標準化を進めます。これにより、AIが必要な情報に安全にアクセスできるようになります。

  2. Domain Intelligence ─ 建設技術とデジタル活用に詳しいAI
    質問の背景を理解し、根拠を示しながら答える「技術に詳しい」AIを作ります。建築技術者のためのデジタルプラットフォーム「KENGI」が持つ75年分の専門誌や技術情報を活用した「KENGI AI」の開発や、Photoructionの使い方を案内するAIの開発を進めます。

  3. AI-Native Photoruction ─ 日々の業務にAIを組み込む
    Photoructionの既存機能にAIを順次組み込み、利用者が情報を検索したり、入力したり、確認したりする一連の作業をPhotoruction上で完結できるようにします。例えば、撮影情報をもとに工事の種類や日付などを自動で補い、工事現場で使う黒板を自動で作成する機能の提供を予定しています。

  4. Construction AI Agents ─ 建設実務を横断して実行する
    利用者の目的と権限のもとで、必要な手順やツールを選び、複数の業務を横断して支援・実行するAIエージェントを開発します。BIMや図面の読み取り、間違いのチェック、数量の計算、書類作成、報告、データ整理などを対象とし、重要な判断では人の確認を得ながら、業務全体の生産性を高めます。

  5. Adaptive Interaction ─ 人がUIにあわせない働き方へ
    人が決まった操作画面に合わせるのではなく、AIが利用者や役割、現場に合わせて画面や入力方法、仕事の流れを組み立てます。利用者はAIとの会話を通じて、自分に合った画面やフォームを作れるようになります。紙や写真、音声などから必要な情報を取り込み、手作業での入力や書き写しを減らし、アナログとデジタルの境目を意識しない利用環境を目指します。

  6. Photoruction Atlas ─ 建設現場を、工場のように再設計する
    一つひとつ異なる建物づくりに、工場のような見やすさ、再現可能な作業手順、継続的に改善する仕組みを取り入れる取り組みです。ロボットやセンサーを使った観測データを工事の進み具合や品質のデータとつなぎ、人とAIによる判断・指示・実行・確認を繰り返します。人・AI・ロボットが協力するための物理的なAI基盤として、建設生産そのものの進化に挑戦します。

代表取締役CEO 中島 貴春氏のコメント

フォトラクションの代表取締役CEOである中島 貴春氏は、「建設の世界を限りなくスマートにする」という会社の目標に向けて、今回のArtisan Intelligenceが、データ基盤から日々の業務、さらには実際の工事までを一つにつなぐ大きな構想であると述べています。

中島氏は、著書『Digital General Construction 建設業の望ましい未来』で建設テックのロードマップを描きましたが、AIの急速な進化により、かつて想定していたよりも早く技術的に実現可能な段階に入ったと感じているとのことです。

AIの価値は、ただ既存の業務に機能を追加するだけではありません。図面や写真、工事の進み具合などのデータに、判断の理由や現場の状況を結びつけ、AIが実際の業務で使える知恵に変えていくことが大切です。そして、建物づくりを支えてきた人の技術を、その背景にある判断や文化とともに次の世代へ受け継いでいく。熟練者をAIに置き換えるのではなく、人の創造性を広げ、責任ある判断を支え、人の技術とAIの技術が力を合わせて、より良い建物をつくる。その未来をArtisan Intelligenceによって実現していくと語っています。

株式会社フォトラクションについて

株式会社フォトラクションは、「建設の世界を限りなくスマートにする」という目標のもと、AI・データ・オペレーション・UI/UX・BIMを建設業界に特化した形で提供する建設テック企業です。建設業向けの生産支援クラウド「Photoruction」と、建設テック×AI×デザインに特化した開発パートナーサービス「クリエイティブサービス」を展開しています。これまでに累計40万件を超える建設プロジェクトを支援し、建設業界の生産性向上に取り組んでいます。

  • 代表取締役:中島 貴春

  • 本社所在地:東京都品川区西五反田七丁目9番5号 SGテラス4階

  • 設立:2016年3月14日

  • 資本金等:625百万円

  • 公式サイト:https://corporate.photoruction.com/

※本プレスリリースに記載されている内容は、発表日現在のものです。予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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