応用地質グループが酷暑下の地質調査現場を安全に 自動ボーリング技術を開発

酷暑下の地質調査現場の安全と品質向上へ

応用計測サービス株式会社と応用地質株式会社は、暑い夏の地質調査現場で作業員の安全を守り、作業の質を向上させるため、自動ボーリング技術を開発しました。

この技術は、今あるボーリング機械に後から取り付けられる遠隔操作・自動制御システムを使います。掘り進む速さや機械の先端にかかる力などのデータをリアルタイムで集めて分析し、自動で掘り進めます。これにより、作業員は機械のすぐ近くで作業する時間を短くでき、車の中など涼しく安全な場所から作業の様子を見たり、機械を操作したりすることが可能になります。熱中症になる危険を減らし、作業の負担を軽くするだけでなく、作業の質も高まることが期待されています。

開発の背景にある課題

近年、気候変動の影響で大変暑い日が増え、屋外での地質調査現場では熱中症対策がとても重要になっています。特にボーリング調査は、機械を動かしたり、作業の状況をずっと外で確認したりする必要があり、作業員にとって体の負担が大きい作業の一つです。

また、ボーリング作業は経験を積んだ技術者の判断に頼ることが多く、技術者の高齢化や人手不足が進む中で、作業の質を一定に保つことや、技術を次の世代に伝えることも課題となっています。応用計測サービスと応用地質は、これらの課題を解決するため、地質調査の安全性と効率をさらに良くすることを目指し、自動ボーリング技術の研究・開発を進めてきました。

新技術の三つの特長

1. 遠隔操作で安全・快適に

この技術では、ボーリング作業中に集められるさまざまなデータを使って、離れた場所から掘り進む作業の監視や操作ができます。これまでは作業員が機械の近くで行っていた操作や状況確認を、車内など涼しい場所から行えるため、暑い環境での作業負担が軽くなり、熱中症になる危険が減ることが期待されます。

白いケースに収められたポータブルな試験または測定装置

2. リアルタイムデータで高品質

掘り進む速さや先端にかかる力などのデータをリアルタイムで集め、それを掘進の制御に使うことで、作業の状況が「見える化」され、判断がしやすくなります。これにより、人が操作することで起こるばらつきやミスが減り、作業の質が高まることが期待されます。

OKS半自動ボーリングマシンの速度制御画面

3. 今ある機械に後付け可能

このシステムは、今使っているボーリング機械に外付けで導入できるため、さまざまなメーカーや種類の機械に対応できます。山の中やインフラを整備する現場などで使われるボーリング機械への適用を考えており、幅広い調査現場での活用を目指しています。

なお、一部のメーカーの機種では、油圧を制御するために付属の装置を加工する必要がある場合があります。

窓越しに駐車場と桜並木を眺める人物、遠方にボーリング地点

今後の展望

応用計測サービスと応用地質は、これからも実際の調査現場でこの技術を試し、改良を重ねながら、導入を広げていく予定です。また、作業データをたくさん集めて活用することで、ボーリング作業のやり方を標準化したり、少ない人数で作業できるようにしたり、技術を次の世代に伝えたりすることにも取り組んでいきます。

両社は今後も、デジタル技術を活用して地質調査をより高度にし、安全で質の高い地質調査サービスを実現することを目指します。

応用地質株式会社に関する詳細はこちらをご覧ください。
応用地質株式会社

×