ダム貯水池でペロブスカイト等を用いた水上太陽光発電の実証事業が始動

ダム貯水池での水上太陽光発電実証事業がスタート

パシフィックコンサルタンツ株式会社は、長野県内のダム貯水池を舞台に、ペロブスカイトを含むさまざまな太陽光モジュールを使った水上太陽光発電の実証事業を始めました。この取り組みは、水深が深く、水位が大きく変わるダム貯水池で、水上太陽光発電が本当に使えるのかどうかを確かめ、設計や工事、そして発電所の維持管理における技術的な問題を解決することを目指しています。

この実証事業は、環境省が実施する「令和8年度 水インフラの空間ポテンシャル活用型再エネ技術実証事業」に選ばれています。

浮体式太陽光発電システム

実証事業の目的と内容

2050年までにカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること)を達成するため、再生可能エネルギーの導入を増やすことが求められています。ダムや貯水池のような水に関する施設は、新しいエネルギー源として注目されています。

パシフィックコンサルタンツ株式会社は、社会インフラ分野で長年培ってきた知識と経験を活かし、水インフラを使った再生可能エネルギー導入の可能性を検証します。

主な実証・検証内容

  • 全体のシステム設計や工事、太陽光モジュールやフロート(浮体)などの施工のしやすさ、維持管理のしやすさなどを評価します。

  • 長野県内の利水ダムで実証を行います。

期待される効果

この実証事業によって、再生可能エネルギーがさらに広がり、水辺の環境を守ることにもつながると期待されています。

もしダム貯水池での活用が認められれば、全国の多目的ダムや湖などで再生可能エネルギーの導入が進むだけでなく、港などの使われていない水面にも応用できる可能性があります。

今後の展望

この実証事業を通じて、ダムなどの水インフラ施設を使った再生可能エネルギー導入の新しいモデルを作り上げることを目指しています。また、この事業で得られた知識や技術を活かして、水上太陽光発電を社会で広く使えるように推進し、脱炭素社会の実現とインフラの価値を高めることに貢献していくとのことです。

関連情報

パシフィックコンサルタンツ株式会社のWebサイト「INSIGHT」では、ペロブスカイト太陽電池の公共インフラへの導入について詳しく解説されています。

また、以前には環境省の「水インフラの空間ポテンシャル活用型再エネ技術実証事業」や愛知県の「矢作川・豊川カーボンニュートラルプロジェクト」の一環として、愛知県幸田町の菱池遊水地で、ペロブスカイトなどを使った堤防法面太陽光発電設備の実証実験を完了しています。

この実証事業に関するさらに詳しい情報は、以下のリンクから確認できます。

パシフィックコンサルタンツ株式会社について

パシフィックコンサルタンツ株式会社は1951年に設立され、70年以上にわたり建設コンサルタントのトップ企業として活動してきました。国内外の都市や建築、鉄道、道路、空港、港、河川、上下水道などの社会インフラ整備やまちづくりにおいて、企画や調査から計画・設計、工事の管理、維持管理まで幅広く関わっている社会インフラサービス企業です。「未来をプロデュースする」というビジョンを掲げ、誰もが安心して暮らせる持続可能な社会の実現に向けて、新しい価値を社会に提供しています。

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