加藤製作所、新型油圧ショベル「HD823MR-9」を販売開始 – 作業効率と環境性能を両立

加藤製作所は、油圧ショベル“REGZAM”シリーズを刷新し、その新型シリーズ第4弾として23tクラス後方小旋回油圧ショベル「HD823MR-9」を2026年7月より販売開始しました。

新型油圧ショベル「HD823MR-9」

開発の背景

近年の建設現場では、環境への配慮や燃費性能の向上だけでなく、作業の効率化、快適性、安全性、そして整備のしやすさに対するニーズが高まっています。特に、都市部での道路工事や建物の解体、インフラの補修など、建物や交通に近く、作業スペースが限られている場所では、周囲に気を配りながらもしっかりと作業ができる機械が求められています。

このような現場の要望に応えるため、加藤製作所は油圧ショベル“REGZAM”シリーズを新しくしました。この「HD823MR-9」は、これまでのモデルで評価されてきた基本的な性能はそのままに、23tクラスならではの力強い作業能力と、後方小旋回による省スペース性を兼ね備えています。さらに、機体のさまざまな部分を新しく設計することで、作業効率、環境性能、耐久性、整備性、運転席の快適さ、安全性、そして車両の管理のしやすさを高めた油圧ショベルとなっています。

主な特長

1. 作業性能

定評のあるエンジンを使い続けながら、新しいコントロールバルブを使った油圧システムを採用しました。これにより、より力強くスムーズな操作感と作業速度を保ちつつ、燃料の消費量を減らすことに成功しています。具体的には、90度旋回で土を捨てる作業時の燃料消費量が、Pモードで従来機に比べて10%減りました。また、作業サイクルタイムは従来機と同じレベルを維持しています。さまざまなアタッチメント(作業装置)にも対応できるため、幅広い現場で活躍が期待されます(オプション)。

2. 環境への配慮

新型のクリーンエンジンを搭載し、「特定特殊自動車排出ガス規制2014年基準」と欧州の排出ガス規制(欧州Stage V)の両方に適合しています。また、国土交通省の「超低騒音型建設機械」の指定を受け、通常の「低騒音型建設機械」よりもさらに6dB以上低い騒音レベルを達成しました。さらに、国土交通省の「2020年燃費基準100%達成建設機械」(☆☆☆)にも認定されています。排出ガスをきれいにするためのDOC、DPF、SCRという後処理ユニットも備え、PM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)の排出量を大幅に削減します。

3. 耐久性・整備性

走行フレームを新しくし、耐久性を確保しながら泥が落ちやすい構造になりました。アームトップ、アームフート、ブームフート、ブーム中央のボスには鍛造ボスが使われ、耐久性が向上しています。ブームとアームの関節部分のブッシュ(軸受)も高性能な焼結ブッシュに変更され、グリスの保持力が高まり、耐久性が上がりました。旋回モーターも新しくなり、耐久性が35%向上しています。日常の点検やメンテナンスがしやすいように、各種フィルターはエンジンルームにまとめて配置されています。

4. キャブ内の快適性

新しい運転席(キャブ)を採用し、足元など前方の空間が広くなったことで、乗り降りや作業中の快適さが向上しました。タッチパネルで作業モードやアタッチメントの油圧流量などを設定できるAPC制御システムは、これまでのモデルから引き継がれています。また、フロアマットが分割式になったことで、掃除がより簡単になりました。

5. 安全性

7インチワイド液晶パネルのカメラ画像表示領域が、面積で91%拡大され、運転席からの視認性が向上しました。サイドデフロスタ機能により、サイドウィンドウの曇りや霜をキャブ内から送風で取り除き、右側の視界を良くすることで、快適で安全な作業をサポートします。人検知サラウンドビューシステム(オプション)も新たに設定され、機体周囲の人を検知して事故のリスクを減らすことに貢献します。

6. セキュリティ・管理性

テレマティクス(稼働管理システム)「K-cast」を搭載しており、1台ごとの位置情報、稼働状況、燃料の残量などを遠隔で確認できます。これにより、車両管理の効率が高まり、現場運営やメンテナンス計画の最適化に役立ちます。また、新しいエントリーシステムでは、従来のタグ認証からパスワード入力による認証に変更され、タグの紛失を防ぎ、車両盗難のリスクを減らします。

製品仕様

  • 運転質量: 22,700kg

  • 標準バケット容量: 0.8㎥

  • エンジン: ヤンマー製 4TN107

  • エンジン定格出力: 120.7 kW / 2,000 min-1

  • 最大トルク: 788N・m / 1,500 min-1

商品概要

  • 名称及び型式: HD823MR-9

  • 発売日: 2026年7月

  • 標準小売価格: 30,000,000円(税別)より

    • 販売価格は装備などによって異なります。
  • 販売目標: 年間250台

会社概要

  • 商号: 株式会社 加藤製作所

  • 所在地: 〒140-0011 東京都品川区東大井1-9-37

  • 創業: 1895年3月(明治28年)

  • 設立: 1935年1月(昭和10年)

  • 事業内容: 建設用クレーン、油圧ショベル等、その他製品の製造・販売

  • URL: https://kato-works.co.jp

お問い合わせ先

商品に関するお問い合わせは、加藤製作所のウェブサイトで最寄りの支店・営業所をご確認ください。

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