大林組、国内全建設現場のCO2排出量データを一元管理へ
大林組、国内全建設現場のCO2排出量データを一元管理
大林組は、アスエネ株式会社が提供するAIサステナビリティ統合プラットフォーム「ASUENE(アスエネ)」を、2026年4月に国内すべての建設現場に導入しました。この導入により、工事情報などの社内データと連携させ、建設現場でのCO2排出量をまとめて管理できる体制が整いました。
導入の背景と課題
大林組は、長期ビジョン「Obayashi Sustainability Vision 2050」のもと、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指しています。この目標達成のためには、事業活動でどれくらいの温室効果ガスが出ているのかを正確に把握し、減らすための対策を進める必要があります。
これまで、建設現場では工事の進み具合によって建設機械や協力会社、燃料や電力の使い方が常に変わるため、CO2排出量データを継続的に、かつ高い精度で集めて分析することが難しいという課題がありました。データ入力や集計に時間がかかり、工事の規模に応じた詳しい分析や、事前に立てた計画と実際の数値との比較といった、データをより有効に活用するための方法も課題となっていました。
これらの課題に対応するため、大林組は2022年10月から国内のいくつかの建設現場でASUENEの導入を始め、現場ごとの活動量データを継続的にためて、工事の進捗や規模に合わせて分析できる環境データ管理の仕組みづくりを進めてきました。
環境データ管理体制の進化
大林組は、これまでの社内システムとASUENEをつなげることで、建設現場ごとの燃料や電力の使用量、そしてCO2排出量をまとめて管理できるようになりました。ASUENEに組み込まれたAIを活用することで、データの入力や集計、報告書の作成といった作業が効率的になります。

これにより、これまでは1年ごとの集計が中心だった環境データについて、工事の進み具合や工事の種類ごとの排出状況などを継続的に把握し、分析できるようになります。その結果、CO2排出量を減らすために、どの部分に優先的に取り組むべきかがより明確になりました。また、各現場の電力使用量データについては、電力の供給地点番号を使って自動で取り込む機能のテスト運用も始まっています。今後、さまざまな建設現場で使える運用方法を検討しながら、段階的に取り組みを広げていく予定です。
今後の展望
大林組は、ASUENEをさらに活用し、CO2排出量データの精度を高めていくことに取り組んでいます。さらに、企業活動全体の温室効果ガス排出量(Scope1、2、3)の計算精度を上げたり、サプライチェーン(製品が作られてからお客様に届くまでの流れ)全体でデータを連携させたり、さまざまな情報公開のルールに対応したりすることを強化していきます。また、国内のグループ会社や海外の拠点にもこのシステムを展開することで、大林グループ全体で統一された環境データ管理の仕組みを構築していく考えです。
アスエネは、多言語や多拠点での対応を通じて、世界中で事業を行う企業が排出量を正確に把握し、現場での改善を進めることを支援しています。環境に配慮した取り組みと経済的な合理性が両立する社会の実現を目指し、脱炭素化を自分たちで進められる社会づくりに貢献していきます。
両社は今後も協力関係を強め、建設業における高度な環境データ管理と脱炭素経営を進めることで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
関連リンク
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株式会社大林組 コーポレートサイト: https://www.obayashi.co.jp/
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アスエネ株式会社 コーポレートサイト: https://corp.asuene.com/


