シリコンスタジオ、官公庁事業推進室を新設しデジタルツイン技術を公共分野へ展開

シリコンスタジオ株式会社は、2026年9月1日付で「官公庁事業推進室」を新設することを発表しました。この組織は、官公庁や公共分野におけるデジタルツインやシミュレーション技術の展開を強化することを目的としています。

ドローンが海と陸の境界を撮影しているような背景に、シリコンスタジオのロゴと「官公庁事業推進室を新設」というテキストが配置された画像。テクノロジーを活用した事業展開を示唆しています。

官公庁事業推進室新設の背景

近年、社会インフラの維持管理や防災・災害対応、教育・訓練、研究開発など、さまざまな公共分野でデジタルツインへの関心が高まっています。デジタルツインは、現実空間をデジタル上に再現し、状況の把握やシミュレーション、訓練、AI開発・検証に活用される技術です。

また、防衛・防災、海洋、宇宙といった分野では、無人機やロボットの活用、自律化に向けた技術開発が進んでいます。これに伴い、現実環境を仮想空間で再現するシミュレーションやAIの学習・検証、実機との連携を可能にするSim2Real環境など、リアルタイム3DCG技術を活用した開発基盤の需要が拡大しています。

シリコンスタジオはこれまで、ゲーム・エンターテインメント分野で培ったリアルタイム3DCG技術を基盤に、デジタルツインやシミュレーション環境の構築に取り組み、製造、自動車、建設・インフラなどの産業分野へ技術を展開してきました。これらの技術とノウハウを官公庁・公共分野にも本格的に広げるため、専門組織として官公庁事業推進室が設立されました。

官公庁事業推進室の取り組み

官公庁事業推進室は、官公庁・公共機関、研究機関、訓練施設、関連企業などと協力し、各分野の課題やニーズに応じたソリューションの企画・提案、事業開発を進めます。提供される主な技術・ソリューションは以下の通りです。

  • デジタルツイン構築: 点群、フォトグラメトリ、3D Gaussian Splatting(3DGS)などを活用し、施設・地形・環境といった現実空間をデジタル上に再現します。

  • 無人機・ロボット等のシミュレーション環境: ゲームエンジンをはじめとする3Dプラットフォームを活用し、リアルタイム3DCG技術によって無人機やロボットの開発・検証環境を構築します。

  • AI学習・検証およびSim2Real環境: 仮想環境を活用したAIの学習・検証や、ROS 2などとの連携によるシミュレーションから実機への展開を支援します。

  • シミュレーション・教育・訓練環境: 実際の施設や地形、環境などを再現した仮想空間によるシミュレーション、教育・訓練環境を構築します。

  • 情報可視化・XR UI/UX: 多様な情報をリアルタイム3DCG上に統合し、状況把握や意思決定を支援する情報可視化、XRを活用したインターフェースを開発します。

これらの技術を組み合わせることで、施設・地形の可視化からシミュレーション、AI開発・検証、教育・訓練まで、用途や課題に応じたデジタル環境の構築を支援します。

これまでの実績と今後の展開

シリコンスタジオはこれまで、防衛・防災分野を含む公共性の高い領域で、デジタルツインやシミュレーション環境の構築に取り組んできました。防衛分野では、デジタルツイン環境構築に関する受託開発を複数手がけ、実績と知見を蓄積しています。

また、2026年7月には、30年以上にわたり海上自衛隊での任務に従事した経験を持つ株式会社AEROSALVA代表取締役の澤谷範之氏を顧問(アドバイザー)として迎えました。澤谷氏の公共分野における知見と、AEROSALVAが持つAI・XR・自律運用・マルチセンサー・衛星通信などの技術、そしてシリコンスタジオが培ってきたリアルタイム3DCG・デジタルツイン技術を組み合わせることで、官公庁・公共分野における新たなソリューションの企画・提案を進めています。

今後は、防衛・防災に加え、社会インフラ、エネルギー、海洋、宇宙など幅広い領域において、無人機・ロボットの自律制御AIの開発・検証基盤、シミュレーション・訓練環境、施設・地形の可視化、捜索・救助支援といった、現場の課題に応じたソリューションの企画・提案を進めていく予定です。

シリコンスタジオ株式会社について

シリコンスタジオ株式会社は、世界最高レベルの技術力を持ち、ゲームや映像制作スタジオ向けに加え、自動車、映像、建築など、さまざまな業界向けに3DCG技術などを提供する開発推進・支援事業、そしてクリエイター職の派遣・紹介に特化した人材事業を展開しています。ゲーム企業が抱えるすべての課題をワンストップで解決できることや、ゲーム業界で培った3DCG技術を他業種にも展開できることが強みです。同社のミドルウェア『YEBIS』、『Mizuchi』、『Enlighten』は、これまで多くのAAAタイトルに採用されてきました。

詳細については、シリコンスタジオ株式会社のウェブサイトをご覧ください。

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