人手不足でも新卒20人を採用する地方建設会社、成長の秘密は「人への先行投資」

地方建設会社が選んだ成長戦略

人口減少や人手不足が深刻な建設業界において、静岡県焼津市を拠点とする株式会社橋本組が注目を集めています。同社は現在、売上高160億円、社員290名規模まで事業を拡大。業界で厳しい状況が続く中でも、毎年20名規模の新卒採用を継続しています。

橋本組が掲げる経営理念は「会社を大きくする前に、人が育つ会社をつくる」というものです。教育や福利厚生をコストではなく、将来の成長のための「投資」と捉えています。

橋本組の企業データ

社員の成長を支える環境づくり

橋本組では、社員が自律的に働ける環境を整えるために様々な施策を行っています。

  • 14カ月間の充実した新人研修

  • 管理職とは別に専門能力を評価する「エキスパート職」の設置

  • 定年制の実質廃止

  • 9連休以上を取得できる「クリエイティブ休暇」の導入

こうした取り組みにより、平均年齢は38.6歳と若く、育児休業取得後の復帰率は100%を維持しています。また、グループが生み出した連結営業利益の25%を社員へ還元する仕組みを採用し、会社と社員が共に成長する循環を作っています。

新人研修の様子

「できない理由」を解決策に変える文化

同社の成長は、困難なプロジェクトを乗り越えてきた歴史でもあります。例えば、2025年大阪・関西万博のハンガリーパビリオン建設では、人材不足などを理由に社内から反対の声があがりました。しかし、代表の橋本真典氏は「できない理由」ではなく、「どうすれば解決できるか」を問い続け、専門人材や協力会社と連携してプロジェクトを成功させました。

ハンガリーパビリオンでの様子

次なる目標「Triple 1,000」へ

橋本組は現在、2033年までに以下の3つを同時に実現する「Triple 1,000」を目標に掲げています。

  1. グループ売上高 1,000億円
  2. グループ技術者数 1,000人
  3. グループ社員平均年収 1,000万円

売上という数字だけを追うのではなく、働く人を増やし、技術者を育て、利益を社員に還元する。企業成長と地域経済の発展を一体として捉える同社の挑戦は、地方企業の新たなモデルとして期待されています。

詳細については、公式サイトをご覧ください。
株式会社橋本組 公式サイト

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