さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)最終成果発表会を開催、5社のスタートアップが事業成果を報告
さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)最終成果発表会が開催
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、2025年7月から2026年1月にかけて実施した「さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)」の最終成果発表会を2026年2月4日に開催しました。このプログラムは、さいたま市内のスタートアップを対象とした短期集中支援を行うものです。

初開催となった2025年度は、32件の応募の中から選ばれた5社のスタートアップが約7か月間の支援を受け、それぞれの事業目標達成を目指しました。
成果発表会の内容
成果発表会は、さいたま市内外の金融機関、大学、公的支援機関、メディア、事業会社などのサポーター約30名が来場し、「まるまるひがしにほん2階 東日本連携センター」にて行われました。

イベントでは、まず公益財団法人さいたま市産業創造財団の会田 浩一常務理事からの挨拶があり、支援への感謝とスタートアップのさらなる成長への期待が述べられました。
次に、株式会社AIメディカルサービス代表取締役の多田 智裕氏が「埼玉から世界へ、累計138億調達したAIスタートアップの行動哲学」と題して基調講演を行いました。多田氏は、創業から現在に至るまでの経験や、138億円を調達するまでの道のり、そして6つの行動哲学について語り、参加した起業家たちにエールを送りました。
SCAP運営事務局の小板橋 直也氏からは、プログラムの概要が紹介されました。専任コーディネーターによる支援、15名のメンターによる個別メンタリング(全131回)、3回のセミナー、最大50万円の補助金支給、展示会運営サポート、プレスリリース配信代行、ウェブサイト制作支援など、採択者の目標達成に向けた多岐にわたるサポートが提供されたことが説明されました。
その後、採択スタートアップ5社が、自身の事業内容、プログラム期間中の活動と最終成果、そして今後の中長期的なビジョンを発表し、来場サポーターにさらなる支援を呼びかけました。発表後にはネットワーキングの時間が設けられ、活発な情報交換が行われました。
採択スタートアップ5社の最終成果
SCAPに参加した5社のスタートアップは、プログラム期間中に目覚ましい成果を上げました。
| 採択者名 | 事業内容 | 最終成果 |
|---|---|---|
| 株式会社AI共創総研 | AIの安全・公正な活用を支援する「AIガバナンス支援サービス」を展開。SaaSとコンサルティングを組み合わせたB2Bビジネスモデル。 | ・VCより5,000万円資金調達 ・取締役CTOを獲得 ・広島県「⼦供の予防的⽀援構築事業AIモデル検証業務」をコンペ最高得点で受託 ・大手企業のAIガバナンス体制構築を支援 ・⽇本能率協会主催のAIマネジメントシステム(ISO42001)セミナー登壇 ・AI World 2025秋 出展 ・ウェビナー開催 |
| 株式会社スカイブリッジ | ドローンと3次元測量を軸に、点検、測量、データ活用、内製化支援の4事業を展開。 | ・新規名刺獲得820枚(目標1,000枚) ・新規顧客具体的案件60件(目標50件) ・新規顧客受注(内示)件数22件(目標20件) ・メンテナンスレジリエンス展、INCHEM TOKYOなど展示会出展(合計約500名来場) ・ドローンジャーナルコンファレンス登壇(約300名来場) ・東急グループ、栃木県との実証実験がYahoo!ニュースなど約30メディアに掲載 ・インプレス総合研究所「ドローンビジネス調査報告書2026」に掲載 ・MAツール導入、マンスリーメルマガ開始 ・マンスリーウェビナー開始 |
| Smoke-i-freet | 醤油粕を用いた燻製材のアップサイクルビジネス。醤油粕を燻製材に加工し、食品工場や小売店に販売。 | ・埼玉県サーキュラーエコノミースタートアップビジネスプランコンテスト(CSUP)にて優秀賞(賞金50万円) ・埼玉県産業技術総合センター、食品微生物センターの協力のもと醤油粕燻製材の性能証明を実施 ・新製品の低塩分調味料「圧倒的満足感」の試作品開発 ・大阪関西万博、食品開発展などに出展 ・コエドテラスにて燻製食品のテストマーケティング実施 ・新ホームページ公開(10月) ・記事掲載4件 |
| ツナグッド | 在宅の障害児者とその家族を対象に、社会とつながり働くためのカスタマイズ型ビジネスサポート講座を開催。 | ・新規事業スモビズ10月開講講座:受講生6名獲得(目標6名) ・Instagram運用代行新規事業:協力企業決定 ・オンラインおしゃべり会(8~10月):延べ42名参加 ・メディア掲載(10/1日本経済新聞、10/15埼玉新聞) |
| ライフサポートジャパン株式会社 | 賃貸住宅に「終身」という選択肢を提供する新しいサービス。見守りや万一の際の対応を業務設計し、オーナーや管理会社の負担を軽減。 | ・契約件数が対前年比18.2倍 ・家賃債務保証業のK-net 株式会社と業務協定を締結(1/14) ・電力のヴィジョナリーパワー株式会社と業務協定を締結(近日発表予定) ・主催セミナー開催(8/26) ・セミナー後の問合せ120件、協定業者26社獲得 ・現役アスリート2名を契約社員として雇用 |
採択者の声
プログラムに参加したスタートアップからは、以下のようなコメントが寄せられています。
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経営・各ドメインの専門家による伴走型メンタリングが非常に実践的で、大きな価値を感じました。自治体ならではのネットワークを活かした支援も魅力的で、具体的なサポートを受けることができました。シード期のスタートアップには、ぜひ参加を勧めたいプログラムです。
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設定した目標に対して全面支援いただけました。メンターに伴走頂くことで、営業力の強化を実感できました。同期の採択者との切磋琢磨や、事務局の熱心なサポートもとても心強かったです。
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SCAPに参加することで社会実装という言葉を強く意識して行動することができました。おかげで2年連続埼玉CSUPを受賞することができました。ただ予算をもらうだけでなく、その使い方もアドバイスいただける、唯一無二の伴走プログラムだと思います。
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イベント・講座開催、メディア掲載を達成し、受講生の満足度も高く手応えを感じました。特に良かったのはメンタリングです。多方面で活躍される皆様から、自分では出ない発想や今後の方針までアドバイスいただけました。
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SCAPに採択された事がスタートでは無く、大会参加資格を得ただけです。そこからスタートし、最後の成果発表の日が一時通過点だと感じました。自身の行動と思い付きをSCAPの方々に常に報告し相談する事で、同期との成果発表に大きく差が出ると感じます。折角のチャンスを1滴もこぼさない様に上手く連携して頂ければと思います。
2026年度SCAPについて
2026年度のSCAPは、5月頃の公募開始に向けて現在企画が進められています。公募開始の詳細は、SCAP公式ウェブサイトにて発表される予定です。さいたま市内の成長意欲のある創業者の応募が期待されています。
公益財団法人さいたま市産業創造財団について
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、さいたま市の中小企業者や創業者の支援、および中小企業等に勤務する人々の福祉向上を通じて、地域産業の振興と豊かな市民生活の形成に貢献することを目的に設立されました。2004年4月1日からは、さいたま市における都道府県等中小企業支援センターとして事業を展開しています。
所在地:埼玉県さいたま市中央区下落合5丁目4番3号 さいたま市産業文化センター4階
URL:https://www.sozo-saitama.or.jp/


