Trackunit主催「IrisX Forum Japan」にアルサーガパートナーズが登壇、建設DXの実現へデータ&AI活用を提言

Trackunit主催「IrisX Forum Japan」にアルサーガパートナーズが登壇

2026年5月8日、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するアルサーガパートナーズ株式会社は、デンマークのIoTプラットフォームベンダーTrackunitが主催するイベント「IrisX Forum Japan」に、執行役員の藤本氏がゲストスピーカーとして登壇しました。

このイベントでは「建設業におけるデジタルトランスフォーメーション」をテーマに、データとAIを活用して建設業界のDXを実現するための取り組みが紹介されました。

イベントレポート

IrisX Forum Japanとは

IrisX Forum Japanは、Trackunitが日本の建設業界関係者を対象に開催した招待制のフォーラムです。日本の建設業界がどのようにDXを進めるべきか、業界の声とTrackunitの技術的な知識を合わせて議論する場として設けられました。

アルサーガパートナーズは、建設業が直面する「2030年問題」を乗り越えるために、データとAIをどのように活用していくかについて講演を行いました。

建設業で高まるデータ・AI活用の重要性

建設業界では、人手不足や働く人の高齢化が進んでいます。一方で、IoTセンサーやテレマティクス(移動体に通信システムを搭載し、情報サービスを提供すること)の普及により、機械や現場から得られるデータは増え続けています。国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」(ICTを活用して建設現場の全工程を効率化・高度化する国家プロジェクト)では、2040年度までに建設現場の省人化を3割、生産性を1.5倍向上させる目標が掲げられており、データの活用が現場改善と事業を変える上で重要性を増しています。

しかし、建設業界のデータは、メーカーごとの機械データやテレマティクス、業務システム、現場情報など、さまざまな場所に分かれて存在し、集めただけでは十分に活用しきれていない現状があります。これらのデータを一つにまとめ、部門やシステムを超えて使えるようにし、分析や意思決定につなげることが求められています。

Trackunitが提供する「IrisX」は、このような課題に対応する建設業向けのデータプラットフォームです。バラバラな建設機械データを統合し、分析やAI活用、自動化につなげやすい土台を提供します。これはDatabricksを基盤としており、Databricksを主軸にデータ基盤の構築やAI活用を支援してきたアルサーガパートナーズの知識とも相性が良いです。

今回のセッションでは、建設機械業界のDXを進める上で、データとAIがどのような価値を生み出し、どのように導入していくべきかについて詳しく解説されました。

プレゼンテーションの様子

登壇テーマ「建設機械業界のDX 〜データ・AIが拓く未来〜 」の3つのポイント

1. 2030年に向けて顕在化する業界の構造課題

講演の前半では、建設業界が直面する、働く人の不足、高齢化、生産性向上の必要性について説明がありました。

国土交通省の資料によると、2024年時点で建設業で働く人のうち55歳以上が36.7%、29歳以下は11.7%にとどまっています。今後は、技術や知識を次の世代に伝えながら、より少ない人数で現場を運営する仕組み作りが不可欠です。

また、単に人数の問題だけでなく、「データの分断」も大きな課題として共有されました。保守や稼働管理、施工、サービスといった各工程のデータがバラバラになっている現状では、それぞれの判断が部分的な最適化にとどまりやすく、業界全体の最適化を妨げていると指摘されました。

建設業界の構造的課題

2. テクノロジーの力で現場を変える:データ・AIの活用領域

続くセッションでは、故障を事前に予測する予知保全、機械の稼働を最適化する稼働分析、サプライチェーンやサービス業務の高度化、そして生成AIを使った作業支援など、建設業界におけるデータとAIの具体的な活用例が紹介されました。

IrisXは、機械データや業務データを活用しながら、分析から可視化、自動化、アプリ拡張までを支える基盤として設計されています。データを「見るだけ」で終わらせず、「使う」ものに変えていく上で、このような基盤が非常に重要であると強調されました。

建設DXの議論は、「単にデータを集めること」から、「現場や事業の意思決定にどう結びつけるか」という、実際に活用する段階に移っていることが示されました。

建機業界におけるデータ・AI活用領域

3. 構想を「成果」に変えるためのロードマップ:データ・AI活用の4ステップ

セッションの後半では、データとAIの活用を計画だけで終わらせず、成果につなげるための4つのステップが紹介されました。

  1. 戦略策定:現状を評価し、課題を明確にし、目指す姿とそこに至るまでの計画を立てます(1〜2か月)。
  2. 基盤構築:データ・AI基盤の設計・導入、データの統合・整備を進めます(3〜6か月)。
  3. 利活用:ダッシュボードやAI/MLモデルを導入し、具体的な活用事例につなげます(3〜6か月)。
  4. ガバナンス・育成:データの管理体制を整え、人材育成を同時に進めることで、現場で継続的に活用できる状態を作ります(継続的)。

重要なのは、データ基盤を整備して終わりにするのではなく、現場で使われ、成果につながるところまでを見据えることです。戦略、基盤、利活用、ガバナンスを切り離さず、一連の流れとして進めることが、建設DXを根付かせる鍵であると力強く説明されました。

データ・AI活用の4ステップ

まとめ

このセッションでは、建設業界が直面する構造的な課題を踏まえながら、データとAIを活用して故障予測や稼働最適化、業務高度化を進める考え方と、そのための実践的なステップが紹介されました。

TrackunitのIrisXは、建設業向けのデータプラットフォームとして、バラバラなデータをつなぎ、分析やAI活用につなげる土台を提供します。アルサーガパートナーズは、Databricksを中心に培ってきた知識を活かし、このようなグローバルなプラットフォームが日本の建設業界でどのような価値を発揮できるか、今後も具体的な議論と実践につなげていくとのことです。

登壇者プロフィール・コメント

執行役員 コンサルティング本部 Tech Div. DM 藤本渓太

藤本渓太氏

<プロフィール>
2012年、ドイツ カールスルーエ工科大学カール・ベンツスクール機械工学部を卒業。インド系SIerで基幹システム導入プロジェクトなどに従事。2016年からは外資系コンサルティングファームにて、グローバルDX戦略策定や基幹システム導入、データ活用支援など、幅広い案件を牽引。日本語、英語、ドイツ語のトリリンガルとして、国際的な案件の実績も多数。2022年アルサーガパートナーズに入社し、2024年4月より執行役員。現在は、同社の成長事業であるデータサービスを牽引しています。

<コメント>
「2030年には建設技能者の35%が引退年齢を迎える一方、機械データが活用されず、バラバラになっていることが現場の生産性を制限し続けています。この課題を乗り越える鍵は、現場にあるデータをいかに意思決定に結びつけるかです。IrisXという世界水準のデータプラットフォームと、当社がDatabricksを軸に培ってきたデータ&AI基盤の構築・活用力を組み合わせることで、日本の建設DXに実行力のある変化をもたらせると確信しています。」

今後の展望:日本の建設DXに「実行力のある変革」

アルサーガパートナーズの強みは、戦略を立てるだけでなく、技術を導入するだけでもなく、その両方を現場で実践できる点にあります。

Databricksを軸に培ってきたデータ基盤構築やAI活用の知識を土台に、IrisXのような新しいプラットフォームについても、日本の建設業界の業務や商習慣に合わせて、具体的な活用事例へと落とし込んでいくことができると考えているとのことです。

アルサーガパートナーズが目指すのは、計画を語るだけでなく、現場の変化と事業の成果につなげることです。コンサルティングとエンジニアリングの両面から、建設DXを着実に前へ進めていく方針です。

データとAIを活用した建設DXにご関心がある方は、ぜひお問い合わせください。

【関連プレスリリース】
アルサーガパートナーズ、データブリックスのパートナープログラムにて「Select Tier」*に昇格: https://www.arsaga.jp/news/pressrelease-databricks-select-tier-20250910/

Trackunit株式会社・IrisXについて

Trackunitは、建設業界を一つのプラットフォームでつなぎ、建設機械分野にデータと洞察を提供し、常に進化するエコシステムを構築するグローバルテクノロジー企業です。約650万台の機械が接続されており、テクノロジーを活用してダウンタイムを減らし、安全性を高め、持続可能で費用対効果の高い方法で顧客の収益改善を支援しています。

IrisXは、建設業界向けの運用データプラットフォームです。バラバラになったIoTデータと運用データをオープンなプラットフォームに統合することで、実用的な洞察を引き出し、作業の流れを自動化し、デジタルソリューションをより迅速に作ることができます。

<会社概要>

アルサーガパートナーズ株式会社

アルサーガパートナーズ ロゴ

アルサーガパートナーズは、東京渋谷に本社を置く総合ファームです。コンサルティングからシステム開発、保守・運用まで、DXソリューション事業を一貫して提供し、業界や業種を問わず様々な課題に対応しています。

「自由な発想と確かな論理で価値を届ける」をミッションに掲げ、多様な能力や資産を使い、顧客に寄り添いながら企業の競争力向上を実現しています。

  • 本社:東京都渋谷区桜丘町3番2号渋谷サクラステージSAKURAタワー5階

  • 熊本支社:

    • 新市街オフィス:熊本県熊本市中央区新市街8番7 TERRACE87ビル2F

    • 平成オフィス:熊本県熊本市南区江越2丁目24-1

  • 福岡支社:福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階

  • 鹿児島オフィス:鹿児島県鹿児島市武1丁目2-10 JR鹿児島中央ビル710・711

  • 代表者:代表取締役会長兼CTO 小俣泰明、代表取締役CEO 渡邉純平

  • 設立日:2016年1月

  • 資本金:14億3,470万円(資本準備金等を含む)

  • 従業員数:407名(2026年4月末時点)

  • 事業内容:ワンストップDXソリューション事業

  • Web:https://www.arsaga.jp/

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