ONESTRUCTION、建設業界のAI活用を加速するため9.1億円の資金調達を実施

ONESTRUCTION株式会社は、建設業界におけるAI(人工知能)の導入を加速させるため、総額9.1億円の資金調達を行ったことを発表しました。同社は「建設とテクノロジーの架け橋に」をミッションに掲げ、openBIMを中心とした建設分野のソリューションを開発しています。

ONESTRUCTION 9.1億円 資金調達を実施

建設業における「AI Ready」と「AI Powered」

ONESTRUCTIONは、建設業におけるAI活用を「AI Ready」と「AI Powered」の2段階で説明しています。

「AI Ready」とは、建設業でAIを使う準備ができた状態を指します。バラバラだったデータや人まかせの仕事を、BIMデータ品質管理ツールなどを活用して整理し、仕事の進め方を標準化して効率を上げることを目指します。将来的には、BIMを含むあらゆる建設データを大切な資産として活用できるようになることを目指しています。

「AI Powered」は、AIが業務フローに当たり前に組み込まれ、データが自動的に生成される状態を指します。

建設業におけるデータ活用の進化

ONESTRUCTIONのソリューション

ONESTRUCTIONは、建設業界の「AI Ready」と「AI Powered」を実現するために、以下のソリューションを開発・提供しています。

  • OpenAEC: BIMデータの品質を管理するソフトウェア

  • Ishigaki: 建設業に特化したAIの基盤モデル

  • Contex: 建設データを資産として活用するためのAIソフトウェア(2026年リリース予定)

ONESTRUCTIONのソリューション

資金調達の背景

BIM(Building Information Modeling)は、建物の情報を3次元モデルで管理し、設計から建設、維持管理までを一貫してデータでつなぐ考え方です。これにより、コストや工期の削減に効果があると言われており、世界的にその重要性が高まっています。

しかし、日本ではBIMが「モデルを作ること」にとどまり、本来の価値であるデータ活用や業務の改善に十分に活かされていない現状があります。また、新しいソフトウェアの導入や人材育成の難しさから、BIMの導入自体が進みにくいケースも少なくありません。AI時代において、この「データが整理されていない」「使える状態でまとまっていない」という課題が特に目立ってきています。

ONESTRUCTIONは、このような状況に対し、BIMを建設プロセス全体を支えるデータ基盤として捉え直す必要があると考え、2020年の創業当初からBIMを中心に事業を展開してきました。行政や建設会社、研究機関と協力した実証実験や研究開発を通じて、BIMを単なる設計ツールではなく、業務を変えるためのデータ基盤の中心技術として活用する知識を蓄積してきました。

今回調達した資金は、ONESTRUCTIONの事業が次の成長段階に進むためのものです。プロダクトと組織の両方を本格的に拡大させる時期と判断し、資金調達を実施しました。

今回の資金調達には、以下の投資家および金融機関が参加しています。

  • エクイティファイナンス

    • 三井住友海上キャピタル株式会社

    • 地域と人とみらい CJS2号ファンド

    • 株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ

  • デットファイナンス

    • 日本政策金融公庫

    • 株式会社山陰合同銀行

    • 株式会社鳥取銀行

資金使途

調達した資金は、主に以下の取り組みに重点的に使われる予定です。

  • 建設データの資産化AIソフトウェア「Contex」の開発

  • BIMデータの品質管理ソフトウェア「OpenAEC」の機能強化

  • 建設業特化のAI基盤モデル「Ishigaki」の開発

  • 人材採用と組織体制の強化

  • 建設分野の要素技術研究の推進

  • 海外市場の開拓

  • グローバル企業との提携

代表取締役CEO 西岡大穂氏のコメント

代表取締役CEOの西岡大穂氏は、「創業以来、『建設とテクノロジーの架け橋になる』というミッションのもと、BIMをはじめとする国際標準技術を、実際の建設業務にどうつなげるかを問い続けてきました。AIが当たり前になりつつある今、建設業界も大きな変化が求められています。これまでの実証や研究の段階を経て、プロダクトと組織を本格的に拡大していくための重要な節目だと考えています。今後はopenBIMを軸にしてきたこれまでの取り組みから、建設データ全般を扱うプロダクト戦略へとシフトしていきます。日本だけでなく世界にONESTRUCTIONのプロダクトやAIを広げていくため、業界の変革に長期的な視点で挑戦し続けてまいります」とコメントしています。

採用情報

ONESTRUCTIONは事業の成長に伴い、エンジニアや事業開発など、幅広い職種で仲間を募集しています。鳥取本社に加えて、東京・大阪オフィスやフルリモートワークなど、多様な働き方が可能です。

新しい未来を一緒に作りたいと考える方は、ぜひ応募を検討してみてください。

会社概要

  • 会社名: ONESTRUCTION株式会社

  • 所在地: 鳥取県鳥取市

  • 代表者: 代表取締役CEO 西岡大穂

  • 事業内容: BIMを中心とした建設業向けテクノロジー活用支援およびソフトウェア開発

  • 会社HP: https://onestruction.com/

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