Emlid社製GNSS受信機「Reach RS3」が国土地理院1級登録完了、新製品「Reach RS4 Pro」と「Reach RX2」も登場

Emlid社製GNSS受信機「Reach RS3」が国土地理院1級登録完了、新製品「Reach RS4 Pro」と「Reach RX2」も登場

PIX4D株式会社は、Emlid Tech Kft.(以下、Emlid社)の国内総代理店として、GNSS受信機「Reach RS3」が国土地理院の1級GNSS測量機として登録されたことを発表しました。
さらに、PIX4Dは新たに「Reach RS4 Pro」と「Reach RX2」の取り扱いを開始し、日本の測量市場に新たな選択肢を提供します。Emlid社の「高精度をすべての人に」という考え方に基づき、手頃な価格で信頼性の高い測量機器を提供し、測量・建設現場のデジタル変革(DX)を加速させることを目指しています。

建設現場を背景に、測量用のGPS/GNSS受信機「Reach RS3」がポールに設置されている様子

Reach RS3:公共測量に対応した新しい基準

「Reach RS3」は、国土地理院の「1級GNSS測量機種(登録番号:259)」として登録が完了しました。これにより、公共測量の業務で正式に使えるようになりました。
この機器は、以下のような特徴を持っています。

  • 多機能な補正通信: 固定局と移動局の両方に対応しており、インターネットを使うネットワークRTK方式だけでなく、LoRa方式の電波による送受信もできます。これにより、さまざまな現場の状況に合わせて柔軟に対応可能です。

  • 傾斜補正機能: 調整(キャリブレーション)が不要なIMU傾斜補正機能を搭載しています。最大60度まで傾いても高い精度で位置を測り続けられるため、まっすぐにポールを立てにくい場所でも素早く測量できます。

  • NTRIPキャスター機能:「Reach RS3」を基地局として使うことで、インターネットを通じて補正情報を配信できます。これにより、ドローンなどEmlid社以外の機器を移動局として使うことも可能です。インターネット環境がない場所では、「Reach RS3」がWi-Fiのホットスポットとなり、補正情報を送ることもできます。

  • モバイル操作: スマートフォン(iOSおよびAndroidに対応)に専用アプリ「Emlid Flow」を入れれば、1台で設定から測量までを直感的に操作できます。

白い背景に、黒とシルバーのモダンなデザインを持つ2台のRS3 REACH高精度GNSS受信機が並んで配置されています

Reach RS4 Pro:測量の常識を変える「視覚」の力

「Reach RS3」のさらに高性能なモデルである「Reach RS4 Pro」は、多くの周波数に対応し、二つのカメラを搭載することで、作業の効率を大きく向上させます。

  • デュアルカメラによるビジュアルAR機能: 前方と真下を映すFull HDカメラを搭載しています。AR(拡張現実)の技術を使うことで、直感的に杭打ち作業を行ったり、近づけない場所の写真を撮って座標を得たりする、新しい測量方法を提供します。

  • 多周波・多衛星対応: L1/L2/L5の信号に対応しており、今後L6(QZSS・CLAS)にも対応する予定です。これにより、建物などで遮られやすい場所でも、より速く安定した測位が可能になります。

  • UHF送信対応:「Reach RS3」では受信だけだったUHF補正情報の送信(基地局としての運用)ができるようになりました。これにより、使える場面がさらに広がります。

  • クイックリリース(オプション部品): ポールなどへの取り付け・取り外しがワンタッチでできるクイックリリースが採用されました。これにより、受信機の取り付け・取り外し作業がより安全に、素早く行えます。クイックリリースを使わない場合は、5/8インチのネジで取り付けることもできます。

「Reach RS4 Pro」は、2026年春頃に国土地理院の1級GNSS測量機への登録申請を予定しており、公共測量での利用も見据えた製品です。

EMLID社の高精度GNSS受信機「REACH RS2」が2台写っています

Reach RX2:手のひらサイズの高性能機

「Reach RX2」は、IMUベースの傾斜補正機能と多周波対応を手のひらサイズに収めた新世代の測量機です。重さはわずか280gと、350mlの缶ジュースよりも軽い設計です。Emlid社純正の伸び縮みするポールと組み合わせても、全体で1.2kgと非常に軽く、作業者の負担を減らします。
この機器は、動きやすさを重視するプロフェッショナルのためのネットワークRTK専用受信機です。

  • 多周波対応への進化: 前のモデル(Reach RX)の2周波から、L1/L2/L5の多周波に対応するように大きく性能が上がりました。これにより、都市部や山間部などでの性能が向上しています。さらに今後L6(QZSS・CLAS)にも対応する予定です。

  • 傾斜補正の追加: 待望の、調整不要なIMU傾斜補正が新しく搭載されました。最大60度までの傾きに対応し、ポールをまっすぐに立てなくても連続して位置を測れるため、作業の機動性が大きく向上します。

  • PIX4Dcatchとの強力な連携: スマートフォン用の3Dスキャンアプリ「PIX4Dcatch」と連携できます。これにより、高精度な点群データ(多くの点の集まりで形を表すデータ)を取得できるだけでなく、最新の3Dガウシアン・スプラッティング技術を使ったリアルな3Dモデルを、測量精度の位置情報と合わせて作ることができます。

REACH RX2という表記のある、グレーと白を基調としたモダンなデザインの電子機器
スマートフォンが取り付けられた黒いハンドヘルドデバイス

PIX4DとEmlid社が提供する価値:測量DXの課題を解決

PIX4DがEmlid社製品を日本で展開する大きな目的は、高精度な測量をより身近にし、現場のデジタル化を早めることです。
これまでの測量機器は、「価格が高い」ことと「操作が複雑」なことが導入の障害となっていました。PIX4Dは、Emlid社のGNSSハードウェアとPIX4Dのデータ処理ソフトウェアを組み合わせることで、これらの課題を解決します。高い精度を求めるプロフェッショナル向けに、効率的な測量方法を適切な価格で提供し、日本の建設・測量業界のDXを力強く進めていきます。

圧倒的なコストパフォーマンス:製品価格(税別)

Emlid社製品は、従来の測量機器の常識を変える価格で提供されます。1級GNSS測量機を「一人一台」持てる環境を提供することで、現場の生産性を大きく高めることが期待されます。

  • Reach RS3: [¥600,000-]

    • 1級GNSS測量機として、導入しやすい価格設定です。
  • Reach RS4 Pro: [¥980,000-]

    • デュアルカメラを搭載し、UHF送信にも対応した最上位モデルです。
  • Reach RX2: [¥500,000-]

    • 多周波対応と傾斜補正機能を備えた、ポケットサイズの機器です。

※上記価格はPIX4Dが示す本体のメーカー参考価格です。
※実際の販売価格は、各正規販売代理店が提供するサポートや保証サービスによって異なる場合があります。

販売情報

Emlid社の各種製品や、PIX4Dcatchアプリを含むPIX4Dのソフトウェアは、PIX4DまたはPIX4Dの国内正規販売代理店から購入できます。
製品の詳細、デモの依頼、見積もりについては、以下のリンクからお問い合わせください。

関連情報として、RTKに関する製品ページもご覧いただけます。
https://www.pix4d.com/jp/product/rtk/

Emlid社とPIX4D株式会社について

Emlid社について
Emlid社は、RTK技術とGNSS機器の分野をリードする企業です。高精度な測量や地理空間データの取得を可能にする製品を開発し、手頃な価格の測量ツールを通じて、ビジネスや研究分野での測量技術の普及に貢献しています。Emlid社の製品は、簡単な操作で高精度な測量が可能であり、建設、災害対応、地図作成、農業、環境モニタリングなど、様々な分野で活用されています。

PIX4D株式会社について
PIX4Dは、フォトグラメトリ(写真測量およびSfM)ソフトウェアの分野で中心的な役割を担う企業です。2011年の設立以来、研究開発に力を入れ、科学者、エンジニア、写真測量の専門家からなるチームが、写真測量技術の可能性を広げています。ドローンやカメラで撮影した画像から高精度な3Dモデルや地図を作成できるソフトウェアを提供し、建設、測量、農業、災害対応など、幅広い分野で利用されています。
本社はスイス・ローザンヌにあり、デンバー、ベルリン、マドリード、ブカレスト、そして東京にオフィスを展開しています。2019年の東京オフィス開設以来、日本市場へのサービス提供を強化しています。

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