釧路の建設人材不足解消へ、未経験者向け無料技能者育成スクールが開校
釧路の建設人材不足解消へ、未経験者向け無料技能者育成スクールが開校

釧路市に拠点を置く村井建設株式会社が100%出資する村井建設技能者育成スクール株式会社は、2026年8月8日に無料の建設技能者育成スクールを設立し、訓練生の募集を開始しました。このスクールは、20~30代の転職希望者などを主な対象とし、地域の建設人材不足と高齢化といった課題の解決を目指しています。
スクール概要とプログラム
本スクールは、未経験者でも安心して建設業界に挑戦できるよう、独自の「訓練」契約を導入しています。2ヶ月間の短期プログラムで、基礎訓練、短期インターンシップ、そして就職活動支援までを一体的に提供します。
スクールの主な特徴
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受講料: 完全無料
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講師: 中岡 裕二(村井建設株式会社 常務取締役)
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実習手当: 研修(座学)1日あたり3,000円、インターンシップ1日あたり最大5,000円を支給(交通費・食事代を含む)
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短期プログラム: 1週間の基礎安全衛生教育・座学の後、実際の現場を見学・体験するインターンシップ、そして手厚い就職活動サポートが提供されます。
2ヶ月間のカリキュラム
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第1週: 入校、オリエンテーション、安全基礎講習
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第2週: 現場インターンシップ(現場作業の見学・理解)
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第3週: 技能座学(標準的な作業手順の学習)
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第4週: 現場インターンシップ(簡易作業を中心にOJTで安全手順を実践・体験)
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第5週: 技能座学(応用技能習得)
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第6週: 専門特別教育(協力企業による個別教育)
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第7週: 現場インターンシップ(就職希望先での実習)
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第8週: ジョブサポート(履歴書・職務経歴書の作成、模擬面接、キャリア相談、企業説明会)
設立の背景にある地域の課題
このスクール設立の背景には、釧路地域における建設現場の職人不足と高齢化という深刻な課題があります。

現在、建設業の有効求人倍率は3.72倍と高い水準で推移しており、人材の確保が難しい状況です。

また、全建設技能者のうち55歳以上が36.6%を占める一方で、29歳以下の若手はわずか11.9%に留まっており、将来の技術継承が大きな課題となっています。現場の持続可能性を保つためには、若者が未経験から段階的に技術を学べる場所が求められています。

これまでの建設業界では、「入社後のイメージの不一致」による早期離職が課題の一つでした。新規大卒就職者の3年以内離職率は30.5%、新規高卒就職者の3年以内離職率は41.4%となっています。スクールでは、カリキュラムに「実際の現場を体験できる短期インターンシップ」を組み込むことで、入社前の相互理解を深め、ミスマッチの少ない就職を支援します。
地域全体で人材を育てる仕組み
このスクールは、直接の職業紹介手数料(あっせん料)を徴収せず、地域の協力企業(「井交会」会員73社)からの運営協力金などによって支えられています。これにより、地域全体で若い人材を育成し、定着を図る仕組みを目指しています。

スクール設立のきっかけは、協力企業「井交会」の経営者からの「建設現場の雰囲気やモノづくりの面白さを事前に知る機会がないため、イメージとの乖離が生まれ、大都市へ若者が流出してしまう」という声でした。この声を受け、カリキュラムには「実際の作業を体験し、職人と直接触れ合うインターンシップ」が導入されました。
村井建設技能者育成スクール株式会社は、「人と企業と、未来を結ぶ」という経営理念のもと、釧路地域に密着した建設人材の育成と定着を進めています。未経験の若者への着実なキャリア支援を通じて、地域の雇用創出と建設現場の持続可能性の維持に貢献していく方針です。
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