中央開発、第18回ソイルストラクチャーコンテストで高さ部門優勝、総合2位に輝く

中央開発株式会社は、2025年10月25日に開催された地盤工学会関東支部主催の「第18回ソイルストラクチャーコンテスト」で、高さ部門の優勝を達成しました。さらに、総合部門でも全体2位という優れた成績を収めています。

ソイルストラクチャーコンテストとは

ソイルストラクチャーコンテストは、土質力学の専門知識や研究成果を発表する場として、また学生と社会人の交流を深める目的で、年に一度開催されています。第18回大会は「ソイルタワー」をテーマに掲げ、土質や地盤の専門知識がない若い世代にも興味を持ってもらうことを目指しました。

この大会では、専門知識がなくても誰もが楽しめるよう、「強度」ではなく「高さ」、「デザイン」、「プレゼンテーション」の3項目で競われます。参加者は、指定された2種類の材料（まさ土、砂利）と、自由材料3種類（赤玉土、砂、野菜土）の中から2種類を選び、合計4種類の地盤材料を混ぜ合わせてソイルタワーを完成させます。限られた時間（約3時間）でのコンテストとなるため、事前の準備とチームワークが非常に重要です。タワー作成に使う道具や飾りは、指定された予算内（税込み440円以内）で用意する必要があり、ほとんどのタワーが各チームの手作りです。今回の大会には、学生と社会人からなる7チーム（各5名編成）が参加しました。

中央開発の挑戦と成果

中央開発は今回が初めての参加となりました。プラスチック製のコップを型枠として使い、固めた円筒形の土塊を積み上げる方法で、高さ75cmのタワーを製作し、高さ部門で1位を獲得しました。

チームは若手、中堅、ベテランの有志5名で構成されました。土質試験の技能に優れたベテラン勢と、日頃から地盤調査の現場で経験を積んでいる若手・中堅の組み合わせや、経験を活かした工夫が好成績につながったと考えられます。多忙な業務の合間を縫っての参加で、十分な事前準備ができない状況でしたが、「全員で楽しむこと」に集中したことが、この結果を後押ししたと言われています。

土を固めるには適切な水分管理が不可欠ですが、水分計を使わずに「手触りでおおよその状態が分かる」という地盤技術者ならではの感覚も、成功を支える大きな要因でした。装飾品を含めたタワー作成の道具は、100円ショップで限られた予算内で購入するという条件でしたが、他のチームのアイデアから多くのことを学び、今後の参考になったとのことです。また、プレゼンテーションでも各チームの特徴を活かした構想やネーミングが発表され、次回参加時の参考になりました。コンテスト後の交流会では、参加チームや主催の地盤工学会関東支部と交流し、学生に向けて自社の存在感を示す機会にもなりました。

初参加で高い成績を収めたことから、次回大会への期待も大きいですが、中央開発は次回のソイルストラクチャーコンテストにも積極的に参加したいと考えています。

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地盤工学会について

地盤工学会は、日本の地盤技術を支える専門家集団です。以下の3つの目的を掲げて活動しています。

1. 学術技術の進歩への貢献
2. 技術者の資質向上
3. 社会への貢献

中央開発について

中央開発株式会社は、1946年（昭和21年）に日本初の地盤コンサルティングカンパニーとして、戦後復興を目的として設立されました。以来、国内における標準貫入試験の実用化など、地質調査業界のパイオニアとして、国内外のインフラ整備に関わる大規模プロジェクトに携わってきました。現在では、土木設計、情報解析、IoT機器を用いた防災コンサルティングなど、建設コンサルタントとしての事業領域を広げています。

近年では、「地質DX」と称するデジタルトランスフォーメーションを推進しており、点群データ活用やSfM処理技術、保有するボーリングデータを活用したAI分野の研究開発に取り組み、建設コンサルタント業界に新たな価値を生み出す努力をしています。

詳しい情報は、中央開発株式会社のウェブサイトをご覧ください。

中央開発株式会社

土と水ホールディングスグループについて

土と水ホールディングスグループは、「大地に残る仕事、人々の心に残る仕事、そして、豊かな未来へつないでいく仕事」を実践的に行っています。「土と水」は、まだ解明されていない部分が多く、大地の造山活動によって地域ごとに異なり、その時々で多様な条件や環境に変化します。グループは自然の現場を重視し、実務経験に基づいて、時には新たな技術を開発し、正確な調査から適切な判断を導くよう努めています。

【土と水ホールディングスグループ構成企業】

• 中央開発グループ

  • 中央開発(株)

  • (株)ホクスイ設計コンサル

  • 新和ボーリング工業(株)

  • (株)地域環境研究所

  • 日本計測調査(株)

  • 成都東中防災減災環境技術有限公司

• 日建商事グループ

  • 日建商事(株)

  • 西部ポンプ機工(株)

  • ワインきのこ(株)