土圧バランス(EPB)TBMの世界市場、2032年には99億ドル規模へ成長予測

土圧バランス(EPB)TBM市場が2032年に向けて大幅な成長を予測

株式会社マーケットリサーチセンターは、「土圧バランス(EPB)TBMの世界市場(2026年~2032年)」に関する調査資料を発表しました。この資料では、世界の土圧バランス(EPB)TBM市場が、2025年の58億9300万米ドルから2032年には99億1200万米ドルへと大きく拡大し、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)5.3%で成長すると予測されています。

土圧バランス(EPB)TBMとは

土圧バランス式トンネル掘削機(EPB TBM)は、主に軟弱な地盤、粘土、またはシルト質の地盤でトンネルを掘るために設計された機械です。この掘削機は、トンネルの先端部分にかかる土の圧力をうまく調整することで、掘削面の安定を保ちます。掘り出した土はスクリューコンベアで運び出し、同時にトンネルの内側を覆うセグメントを設置することで、安全かつ途切れることなくトンネルを掘り進めることができます。

2025年には、世界で約1,434台のEPB TBMが生産され、1台あたりの平均価格は約420万米ドルでした。年間生産能力は1,500台とされています。

産業を支えるサプライチェーン

EPB TBMの製造から利用までの流れは、大きく分けて三つの部分から成り立っています。まず、上流では、丈夫な高張力鋼、油圧システム、精密な電子機器、特殊な合金といった重要な原材料や部品が作られます。次に、これらの部品がカッターヘッドやスクリューコンベアなどの主要部品として専門のサプライヤーによって製造され、最終的にTBM本体が組み立てられます。そして下流では、建設会社が都市の地下鉄、公共事業用のトンネル、高速道路、鉄道、水力発電などのプロジェクトでEPB TBMを使い、長期的なメンテナンスや技術サポートを受けることが一般的です。

世界市場の主要プレイヤーと地域動向

世界のEPB TBM市場における主なメーカーには、ドイツのヘレンクネヒトAG、中国の中国鉄道建設重工業株式会社、中国鉄道工程設備集団有限公司、米国のロビンズ社、日本の日立造船株式会社などが挙げられます。特にアジア太平洋地域やヨーロッパでは、都市化とインフラ投資が活発に進んでおり、EPB TBMの需要が高まっています。

レポートが示す市場の細分化

今回の調査レポートでは、EPB TBM市場が以下の要素で細かく分類され、分析されています。

  • 推進/駆動方式別: 油圧駆動EPB、電気駆動EPB

  • 地盤/土壌タイプ別: 軟弱地盤用EPB、混合地盤用EPB、高水圧地盤用EPB

  • トンネル直径別: 小径TBM、中径TBM、大径TBM

  • 用途別: 水力発電、都市建設、産業用

これらの分類により、市場の全体像や各セグメントの成長機会がより詳しく理解できます。本レポートは、主要企業の戦略や最新の開発動向、M&A活動などについても深く掘り下げて分析しています。

EPB TBMの利点と今後の展望

EPB TBMの大きな利点は、掘削中に地盤の動きや沈下を最小限に抑えられることです。これにより、地上の建物や他のインフラへの影響が少なくなり、都市部での工事において特に役立ちます。また、掘削した土をそのまま圧力調整に使うため、資源の効率的な利用にもつながります。

一方で、EPB TBMを扱うには高い技術力と経験が必要です。技術の進化に伴い、新しいEPB TBMにはさらなる自動化やAI技術の導入が進められており、今後のさらなる効率化や安全性の向上が期待されています。

レポートに関するお問い合わせ先

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