建設用バサルト繊維の世界市場が拡大へ、2032年には7,000万米ドル超の見込み

株式会社マーケットリサーチセンター

株式会社マーケットリサーチセンターは、建設用バサルト繊維の世界市場に関する詳細な調査レポートを発表しました。このレポートは、2026年から2032年までの市場動向やセグメント別の予測、関連企業情報などを網羅しています。

建設用バサルト繊維市場の成長予測

世界の建設用バサルト繊維市場は、2025年の3,714万米ドルから2032年には7,114万米ドルへと拡大すると予測されています。これは、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)9.9%で成長することを示しています。

バサルト繊維とは

バサルト繊維は、火山性の火成岩であるバサルト岩を原料とした先進的な素材です。合成繊維とは異なり、バサルト岩を粉砕・洗浄し、約1,400°Cから1,600°Cで溶かした後、細いノズルから押し出して連続したフィラメントを生成するという、比較的シンプルな方法で製造されます。この自然で効率的な製造方法は、バサルト繊維を環境に優しく持続可能な建設材料にしています。

建設分野での優れた特性と用途

バサルト繊維は、建設分野で主にロービング、チョップドストランド、マット、ファブリック、メッシュなどの形で提供されています。これらの素材は、コンクリートの補強、複合材料の製造、構造補強材の製作、そして様々なインフラ部材の強度と耐久性を高めるために使われます。

バサルト繊維には、次のような優れた特性があります。

  • 高い引張強度: 通常2.8~4.5 GPaと、Eガラス繊維に匹敵し、多くの鋼材を上回る強度対重量比を持ちます。

  • 耐食性: 水、塩分、化学物質などによる劣化に強く、海洋インフラや橋梁、トンネル、融雪剤が使われる道路などで特に有効です。

  • 熱安定性: 高温環境での使用にも適しています。

  • 非導電性: 電気を通しません。

  • 非毒性・不燃性: 火災時にも有害な煙を発生させません。

これらの特性により、バサルト繊維は鉄やガラス繊維といった従来の補強材よりも優れた選択肢として注目されています。

具体的な用途としては、コンクリートに混ぜてひび割れ抵抗性や曲げ強度、全体的な耐久性を高めるコンクリート補強材や、鉄筋の代わりとなる玄武岩繊維強化ポリマー(BFRP)製の棒材やグリッドが挙げられます。また、複合パネルやプレハブ建築部材、既存構造物の耐荷重能力や耐震性を向上させる改修・補強材、地盤補強や浸食防止、盛土・斜面の安定化に用いるジオテキスタイルとしても活用されています。

レポートの主な内容

今回の調査レポートでは、世界の建設用バサルト繊維市場を多角的に分析しています。

タイプ別セグメンテーション

  • 10mm未満

  • 10-50mm

  • 50-100mm

用途別セグメンテーション

  • 産業用建築

  • 土木建築

  • 商業用建築

地域別セグメンテーション

  • 南北アメリカ(米国、カナダ、メキシコ、ブラジルなど)

  • アジア太平洋地域(中国、日本、韓国、インド、オーストラリアなど)

  • 欧州(ドイツ、フランス、英国、イタリア、ロシアなど)

  • 中東・アフリカ(エジプト、南アフリカ、イスラエル、トルコなど)

さらに、Kamenny VEK、Sudaglass、Basalt Fiber Tech、Deutsche Basalt Faser GmbHなど、主要なグローバル企業の戦略や市場での位置づけについても詳しく分析されています。

バサルト繊維は、その耐久性、強度、環境への配慮といった特性から、未来の建設資材として期待されています。今後、さらなる研究と技術革新が進むことで、より多くの分野での応用が期待できるでしょう。

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