土木現場の測量業務をドローンで自動化、データ処理時間を大幅削減
東急建設、KDDI、KDDIスマートドローンは、2026年5月18日と19日に能登半島の災害復旧現場(能越自動車道穴水道路復旧工事)で、ドローンポートを使った測量業務の自動化に成功しました。

この実証実験では、ドローンによる空撮から、画像データの自動転送、そして3D点群データの生成までの一連の作業を、人が手作業で行うことなく自動で連携させることに成功しました。この取り組みにより、データ処理にかかる時間を約50%減らせると期待されています。
背景と課題
建設業界では、現場の生産性を上げたり、人手を減らしたりすることが急ぎの課題となっています。東急建設は、能登半島の災害復旧現場でドローンポートを導入し、遠隔からの現場状況の把握を効率化しようと取り組んできました。
しかし、これまでの方法では、ドローンで空撮した数百枚の画像データを一度パソコンにダウンロードし、手作業で3次元化ソフトにアップロードして解析する必要がありました。このデータ転送やアップロードにかかる手作業の時間は最大で2時間にもなり、これが大きな課題となっていました。
実証実験の概要
今回の実証実験は以下の内容で行われました。
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実証期間: 2026年5月18日(月)~5月19日(火)
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実施場所: 能登半島 災害復旧現場(能越自動車道穴水道路復旧工事)
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使用機材: ドローンポート「DJI Dock 3」および、遠隔操作対応型のドローン「DJI Matrice 4D」を使用
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検証内容: ドローンを遠隔で操縦して空撮を行い、撮影したデータを自動で転送し、クラウド上で自動的に3D点群データを作成する。また、そのデータの位置がどれくらい正確かも確かめました。

主な検証成果
実証実験の結果、以下の点が確認されました。
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ドローンが遠隔操作で空撮を終えると、撮影された数百枚の画像データがKDDIスマートドローンのクラウドシステムを通して自動的に3D点群生成システムへ送られ、解析処理が始まることが確認されました。
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飛行後の作業で、オペレーターや技術者が手動でデータを移したりアップロードしたりすることなく、3D点群データが自動で生成されることが確認されました。
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自動で生成された3D点群データは、現場の工事管理に実際に使う上で十分な位置の正確さがあることが確かめられました。
本連携機能がもたらす価値
この自動化により、従来の作業工数を約50%削減できることが分かりました。具体的には、次の3つの価値が生まれます。
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飛行後、一切の手作業なしで3D点群データが自動で完成
空撮後に必要だった「数百枚の画像データをパソコンに取り込む作業」や「3次元画像解析クラウドへ手動でアップロードし、解析を設定する作業」など、合計1~2時間かかっていた作業が不要になります。ドローンの飛行が終わった後、オペレーターや技術者が何も作業をしなくても、自動的にデータの転送からクラウドでの解析、3D点群データの生成までが完了します。 -
生成された3D点群データのスムーズな共有・確認
作られた3D点群データは、クラウド上でまとめて管理されます。これにより、データが完成した後は、現場事務所だけでなく、離れた本社や支店などの関係者も、手動でデータを送受信することなく、スムーズに現地の3D点群データを共有したり確認したりできます。 -
3D点群データ化の操作習得や対応人材配備が不要
これまでは、自分で3D点群データを作れる人は非常に限られており、各現場に専門の人材を配置するのは難しい状況でした。しかし、作業フローを自動化することで、専門的なスキルや特別な人材を配置する必要がなくなるため、現場での3D点群データの活用が非常に簡単になります。

今後の展望
3社は今回の実証実験で得られた知識や現場での評価をもとに、この連携機能の改善や、他の現場への導入拡大を検討していきます。東急建設は、デジタル技術をさらに活用することで、作業現場の安全性を高め、省力化を進めていく方針です。
KDDIとKDDIスマートドローンは、今回の実証実験にとどまらず、建設業界全体にこの技術を広げることを目指して開発を進めており、ドローンをはじめとするデジタル技術を使って、工事管理をさらに効率化し、働き方改革を推進していく予定です。


