「部下を楽にしたい」思いから生まれた、八千代エンジニヤリングのAI図面管理システム「TERNO」開発秘話
はじめに
八千代エンジニヤリング株式会社が、設計者向けのAI図面管理システム「TERNO(テルノ)」を開発しました。このシステムの開発には、株式会社コアコンセプト・テクノロジー(CCT)が協力しています。今回の発表では、TERNOの開発に至るまでの経緯や、システムがどのように現場の課題を解決しているかについての事例とインタビューが公開されました。TERNOの活用により、これまで手作業で行われていた設計業務が約30%効率化されたことが実証されています。CCTは今後もシステムの保守や販売代理店として協力し、機能の拡充も継続する予定です。

建設現場の課題と「TERNO」開発の背景
八千代エンジニヤリングは、60年以上にわたり道路や橋、トンネルといった社会インフラの整備に関わるコンサルティングを提供してきた、国内有数の建設コンサルタントです。
インフラ設計の現場では、設計内容に間違いや矛盾がないかを確認する「照査(しょうさ)」という作業がとても重要です。この照査作業は、紙の図面に赤ペンで修正を入れるなど、人の手による照合が中心でした。そのため、設計者の大きな負担となっていました。また、複数の担当者が関わることで図面ファイルがたくさん作られ、どれが最新版なのかを管理することが難しくなっていました。
既存の図面管理ツールでは、土木の図面特有の情報量の多さや複雑さに対応できなかったため、八千代エンジニヤリングは自分たちでシステムを開発することを決めました。そこで、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援の実績を持つCCTが、開発パートナーとして協力することになりました。
CCTの支援と「TERNO」が実現したこと
CCTは、建設業界のDX支援で培った経験と、自社で開発した基盤「Orizuru」を活かし、TERNOの開発に協力しました。まず、八千代エンジニヤリングの設計業務の流れを詳しく聞き取り、課題がどこにあるのかを一緒に考えました。
CCTが提供した主な支援内容は以下の通りです。
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設計業務の流れの課題整理から参加し、現場からの意見を取り入れながら、少しずつシステムを開発していく「アジャイル開発」を進め、業務に自然になじむシステムを作り上げました。
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AIを使って、図面の変更点を自動で見つけ出す機能を開発しました。これにより、紙に赤ペンで修正を入れたり、人の手で照合したりする作業をデジタル化しました。
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「版管理ダッシュボード」という機能を導入し、照査の途中で増えてしまうファイルを整理し、最新の図面を一つにまとめて管理できるようになりました。
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CCTの開発基盤「Orizuru」を使った軽い3Dビューアにより、容量の大きなデータも速く表示できるようになり、費用を抑えながら短い期間でシステムを実現しました。

設計業務を約30%効率化
TERNOの導入によって、次のような効果が生まれました。
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図面の修正点の確認や照合の作業が大幅に効率化され、設計者が本来の重要な業務に集中できる環境が整いました。
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最新の図面を探す手間がなくなり、照査作業の管理にかかる費用が削減されました。
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設計業務全体の作業時間が、約30%削減されたことが八千代エンジニヤリングの調査で実証されました(20枚の図面を使った作業時間で比較)。
八千代エンジニヤリングからの声
八千代エンジニヤリング株式会社 国内事業部 構造・橋梁部 副部長の阿部 雅史氏は、CCTとの共同開発について次のように述べています。
「CCTさんは、まず私たちの業務の流れや課題を細かく聞き取るところからプロジェクトを始めました。依頼されたことだけをこなすのではなく、全体を理解した上で、その背景にある課題を把握し、必要に応じて解決策を提案してくれたので、共同開発を進めやすい雰囲気がありました。
開発では、まず最低限必要な機能を作り、現場の意見をもらいながら段階的に機能を増やしていくアジャイルな進め方を取りました。計画の節目で成果物を社内に見せながら意見をまとめることができたので、やり直しが少なく、完成までの流れがスムーズでした。現場の作業に寄り添った、使いやすいシステムが実現できたと感じています。」
今後の展望
八千代エンジニヤリングは、TERNOの機能をこれからも改善していくことで、設計者がもっと創造的な仕事に集中できる環境を作り、このシステムを建設業界全体に広めていくことを目指しています。
CCTは今後も、TERNOの保守や販売代理店として事業を支えながら、事業や現場に寄り添う形でDX支援を続け、建設業をはじめとする様々な産業が長く成長し、社会に役立つ価値を生み出すことに貢献していくとしています。
関連情報
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CCTオウンドメディア「Koto Online」でのインタビュー記事: 「部下を楽にしたい」がDXの原動力。設計業務時間を3割削減したTERNO開発秘話 https://www.cct-inc.co.jp/koto-online/archives/825
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TERNOの詳細(八千代エンジニヤリング): https://www.yachiyo-eng.co.jp/terno/
八千代エンジニヤリング株式会社について

八千代エンジニヤリングは、国内トップクラスの総合建設コンサルタントとして、60年以上にわたり、国土交通省などの官公庁から公共事業を受託し、社会インフラや環境保全に関する技術コンサルティングサービスを提供してきました。近年では、これまでに培った技術やノウハウを民間企業にも提供し、事業の幅を広げています。
株式会社コアコンセプト・テクノロジー(CCT)について
CCTは、製造業、建設業、物流業に特化したDX支援と、様々な産業に対応できるIT人材の調達支援を行っています。自社開発基盤「Orizuru」と幅広いビジネスパートナーネットワーク「Ohgi」を活用し、お客様の目標設定から技術検証、システム構築、運用・保守、そして自社でのシステム運用ができるようになるまで、一貫してサポートしています。


