AIを活用した1級土木施工管理技士向けeラーニング「MACT」が誕生、土木業界の人材育成を革新

AIを活用した1級土木施工管理技士向けeラーニング「MACT」が誕生

株式会社森エンジニアリング(本社:群馬県桐生市)とエデュニア株式会社(本社:東京都渋谷区)は、AIと教育工学を組み合わせた新しいeラーニングコンテンツ「Mori AI Construction Tech(MACT)」を共同で開発しました。

この「MACT」は、1級土木施工管理技士を目指す方々を対象に、資格取得の支援だけでなく、実際の建設現場で求められる判断力や管理力を身につけることを目的としています。これまでの土木業界の人材育成とは異なるアプローチで、AIと教育の専門知識を活用している点が特徴です。

株式会社 森エンジニアリング、Mori AI Construction Tech、EDU NEARの3つの企業ロゴが並んだ画像

開発の背景にある土木業界の課題

現在の建設・土木業界では、いくつかの大きな課題に直面しています。

  • 経験豊富なベテラン技術者が多く退職していること

  • 若い技術者を育てるスピードが追いついていないこと

  • 1級土木施工管理技士の資格を持っていても、実際の現場で役立つ力が不足していると感じられること

これらの課題に対し、森エンジニアリングは長年培ってきた現場の知識や経験を、AIの力で次の世代に伝える新しい方法を選びました。その結果として生まれたのが、このAI活用型施工管理教育コンテンツ「MACT」です。

MACTの主な特長

「MACT」には、学習者が効果的に学べるよう、いくつかの重要な特長があります。

  • 実際の現場経験に基づいた学習設計: 森エンジニアリングの豊富な施工実績と管理ノウハウが、多くの参考書籍と組み合わされて体系的にまとめられています。

  • 1級土木施工管理技術検定(第一次検定)に完全対応: 試験に必要な知識だけでなく、その知識を現場でどう使うかまでを学べる構成です。

  • AIによる知識の整理と活用: ベテラン技術者が持つ、言葉にしにくい「暗黙の知識」もAIによって整理され、誰もが学べる形になっています。

  • 社内の人材育成と技術レベルの統一: 若手や中堅の技術者が早く一人前になり、特定の個人にしかできない仕事(属人化)のリスクを減らすことに役立ちます。これらの機能の一部は2026年度中に導入される予定です。

MACTでは、AIが生成したイントロダクション動画や、自動音声付きの解説スライド動画など、視覚的にも分かりやすいコンテンツが提供されます。

建設現場を舞台にしたアニメーション動画のプレビュー画面と、路床の種類と施工方法に関する技術スライドが並べられた画像

また、AIを活用したQ&Aシステムや過去問題の出題システムも導入されており、学習者が疑問を解決し、試験対策を進める上で役立ちます。

一級土木技士補の過去問題学習アプリの画面。PDFソース、試験範囲の解説チャット、土木問題集が表示され、河川堤防の盛土に関する設問とその正解・解説が示されている。

今後の展開

今後「MACT」は、森エンジニアリングの社内教育や資格取得支援の中心的なツールとして活用されます。さらに、若手技術者の育成モデルとして継続的に改善を加え、土木業界全体にAIを活用した人材育成の動きを広げていく予定です。この取り組みは、森エンジニアリングが「人を育て、技術を残す会社」であることを示す象徴的な事例となるでしょう。

企業概要

株式会社森エンジニアリング

所在地:〒376-0013 群馬県桐生市広沢町6-268-1
事業内容:建設コンサルタント(設計、測量、補償、調査点検、施工管理など)
公式サイト:https://www.mori-eng.co.jp/

エデュニア株式会社

所在地:〒150-0044 東京都渋谷区円山町5番5号 Navi渋谷Ⅴ 3階
事業内容:AI・教育工学を活用した教育コンテンツ開発、教育DX支援

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