株式会社Leach、AI業務OS構想を発表:業種に特化したAIで中小企業のデジタル化をサポート
株式会社Leachは、中小企業の業務を根本から見直す新しい取り組みとして、「AI業務OS」構想を発表しました。この構想では、それぞれの業種に合わせたAI(人工知能)を活用したシステムを提供することで、中小企業のデジタル化(DX)を強力にサポートします。

同社はまず、製造業、食イベント運営、資材リース業、転職エージェント、中小運送会社、産廃業の6つの業種に特化したシステムを順次提供していく予定です。また、業種を問わず使えるAIツール「突合.com」や「Saturn」も提供しています。
中小企業のデジタル化が進まない理由
経済産業省の調査によると、多くの中小企業でデジタル化はまだ十分に進んでいない現状があります。クラウド会計やチャットツールといった汎用的なシステムは導入されても、受発注や請求、配車計画など、業務の最も重要な部分は昔ながらの方法で続けられていることが多いです。

その大きな理由の一つは、一般的なシステム(水平型SaaS)が、各業種特有の細かい業務の流れに対応しきれないことです。例えば、製造業ではファックスで届く注文書を手で入力したり、運送会社では電話とホワイトボードで配車を決めたりすることが今でも珍しくありません。これらの業種特有の課題に対して、汎用的なツールでは解決が難しいのが実情です。

「縦型SaaS×AI」という解決策
Leachが提案する「AI業務OS」は、このような課題を解決するために作られました。この考え方はシンプルで、各業種の業務を深く理解したAIを中心に据え、その業種に必要な機能をまとめて提供するというものです。なんでもできるが専門性が低い汎用AIとは異なり、特定の業種のルールや習慣をよく知っている専門AIが、受注から請求までの一連の業務を自動で処理することを目指しています。

これにより、企業は個別の機能を組み合わせることに悩む必要がなく、自社の業種に合ったシステムを選ぶだけで、主要な業務がAIによって自動化・最適化される世界が実現すると期待されています。導入後すぐに業務に組み込めるため、ITの専門家がいなくても使いやすいシステムになるでしょう。
AI業務OSの7つのプロダクト
Leachが開発を進めるAI業務OSは、以下の7つのプロダクトで構成されています。これらはそれぞれ独立して利用できる一方で、共通のAI技術と設計思想を持っています。

-
FactoryOS:少量多品種製造業向けAI業務OS

ファックスやPDFで届く注文書をAIが自動で読み取り、生産の進み具合の管理や在庫の確認、AIによる図面検索などを一つにまとめます。これにより、手入力にかかる時間を大きく減らせるとされています。
FactoryOSの詳細はこちら -
FestOS:食のイベント・フェス運営向けAI業務OS

保健所向けの書類を自動で作成・チェックする機能を中心に、出店者との連絡管理や売上データの自動照合を行います。イベント運営にかかる手間を大幅に削減することを目指しています。
FestOSの詳細はこちら -
BuildOS:資材リース業向けAI業務OS

資材の入庫から請求の照合までを一貫して管理します。バーコードやQRコードを使った資材の追跡、リース期間の自動計算、現場ごとの請求書自動作成など、資材リース業特有の業務をAIがサポートします。月末の請求照合業務を数時間で終えられるようになるでしょう。
BuildOSの詳細はこちら -
RecruitOS:転職エージェント向けAI業務OS

AIが求職者と求人情報をマッチングさせ、LINEでの連絡をまとめたり、選考の進み具合を一元管理したり、提案文を自動で作成したりします。提案文の作成にかかる時間を大幅に減らせるでしょう。
RecruitOSの詳細はこちら -
LogiOS:中小運送会社向けAI業務OS

中小運送会社が手軽に導入できる価格で、受注管理、AIによる配車計画、自動請求、労働管理をまとめて提供します。2024年問題への対応と配車業務の効率化を同時に実現することを目指しています。
LogiOSの詳細はこちら -
WasteOS:産廃業者向けAI業務OS
産業廃棄物の管理票(マニフェスト)の期限管理を自動化し、AI配車、計量器との連携、請求書の自動作成を一つのシステムで行います。マニフェストの期限切れによるリスクを減らし、請求業務を大幅に楽にすることが期待されます。
WasteOSの詳細はこちら -
LeachOS:社長・営業・マーケティング担当向けAI業務OS

日報の自動作成、SNS(X)投稿の下書き作成、営業メールの自動作成など、業種を問わず使える機能を提供します。他のAI業務OSと合わせて使うことで、営業活動や情報発信の効率を上げることができます。
LeachOSの詳細はこちら
業種横断AIツール
AI業務OSの構想と並行して、Leachは業種を問わず利用できるAIツールも提供しています。
-
突合.com:書類突合AI

異なる形式の書類をAIが比較し、違いを自動で見つけるツールです。請求書と発注書の照合など、書類の確認作業を速くし、間違いを防ぎます。
突合.comの詳細はこちら -
Saturn:COREC→freee自動連携AI

受発注管理サービス「COREC」のデータを会計ソフト「freee」に自動で連携するAIツールです。手入力の手間をなくし、経理業務の効率化に貢献します。
Saturnの詳細はこちら
Leachが考える中小企業DXの本質
Leachは、多くの中小企業をサポートする中で、「良いツールを導入しても、業務は変わらない」という現実に何度も直面しました。その理由は、汎用的なツールが「業種固有の業務の流れ」を理解していないためです。

「業種の言語」を理解するAI
AI業務OSの考え方の中心にあるのは、「業種の言語を理解するAIを作る」というものです。ここでいう「言語」とは、ただの言葉だけでなく、その業種で使われる専門用語、暗黙のルール、商習慣、法律なども含みます。
例えば、製造業の図面にある「C面取り」や運送業の「才数」といった専門用語を、AIが正しく理解することで、実際に使える高い精度のシステムが実現します。

業種エコシステムとしてのOS
AI業務OSの構想は、一つの会社の業務を効率化するだけでなく、将来的には同じ業種内の会社同士がシステム上でつながる「業種エコシステム」を作ることまで見据えています。
例えば、運送業向けのLogiOSでは、複数の運送会社がシステム上でつながることで、荷物の融通や共同での配送がしやすくなる可能性があります。これにより、業界全体の効率化や新しい価値の創造につながることが期待されます。

今後の展開
Leachは、2025年から2026年前半にかけて、7つのプロダクトを順次リリースし、導入を進めていく計画です。その後、2026年後半から2027年には、各プロダクトの機能をさらに充実させ、業種内の会社同士がつながるエコシステム機能の開発に着手します。

中長期的には、AI業務OSの対象となる業種を増やし、蓄積されたデータをもとにAIの精度を向上させ、新しい機能を開発していく方針です。
Leachは、「中小企業の業務を、業種ごとにまるごと新しくする」という目標のもと、これからもプロダクトの開発とお客様のサポートに力を入れていくとのことです。
株式会社Leachについて
株式会社Leachは、2024年11月に設立され、業種特化型AI業務OSやAI業務自動化ツールの開発・提供を行っています。代表取締役の冨永拓也氏は、AWSの全ての認定資格を持つクラウドアーキテクトであり、その技術力と中小企業支援の経験を活かし、現場の課題解決を目指しています。


