10cm精度UWB測位データをWi-Fiで転送する技適認証済みアンカーデバイス「RYUW122_ANCHOR1」国内販売開始

株式会社M2Mクラフトは、台湾REYAX Technology社製のUWBアンカーデバイス「RYUW122_ANCHOR1」の国内販売を2026年2月より開始します。このデバイスは、10cmという高い精度で位置を測るUWB(超広帯域無線)のデータを、Wi-Fiを使って無線で送れることが大きな特長です。日本国内の技術基準適合証明(技適)も取得しており、工場や倉庫、研究施設などで正確な位置情報を必要とするシステムの開発期間を短縮することに貢献します。

アンカーボードRYUW122_ANCHOR1外観
アンカーボードRYUW122_ANCHOR1外観

製品の概要と内部構成

「RYUW122_ANCHOR1」は、UWB測位システムにおいて「基地局(アンカー)」として機能する統合デバイスです。この製品は、STM32(R) MCUを主要な制御部分として、以下の重要な部品を一枚の基板にまとめています。

  • RYUW122 UWBモジュール:10cmという高い精度で位置を測ることができます。

  • RYWB116 Wi-Fiモジュール:測位データをWi-Fi経由で無線で送ります。

  • USB to UART ブリッジ:SILABS製 CP2102N-A02を搭載しており、USB TYPE-C接続を通じてシリアル通信でATコマンドを使い、モジュールの設定を変えられます。

  • 電源・デバッグ機能:5V DC電源を供給するためのUSB TYPE-Cコネクタと、プログラムの書き込みやデバッグに使うST-LINK/V2用のピンヘッダがあります。これにより、独自のファームウェアを書き込んで使用することも可能です。

  • アンカーボードファームウェアのC言語ソースコード:USB to UARTブリッジから受け取った命令をRYUW122とRYWB116に送り、UWBで測ったタグの距離情報をWi-Fiで送信するためのSTM32L1用ファームウェアのソースコードが提供されます。

  • タグ座標計算アプリケーションC#ソースコード:アンカーデバイスから送られてくるタグの測距情報をパソコンで受け取り、アンカーデバイスの位置からタグの座標を計算するサンプルアプリケーションのソースコードが提供されます。

日本国内の法規制への準拠(技適情報)

本製品に搭載されている無線モジュールは、日本国内での工事設計認証(技適)を取得しています。

  • UWBモジュール「RYUW122」:認証番号 020-250092

  • Wi-Fiモジュール「RYWB116」:認証番号 020-250425

RYWB116はBluetooth 5.0にも対応していますが、日本国内ではBluetoothの技適を取得していないため、Wi-Fi通信機能のみが利用可能です。

現場での運用を支える優れた基本スペック

REYAX社の先進的な無線技術が、このデバイスには凝縮されています。

  • 業界トップクラスの受信感度と通信距離:アンカーに搭載されたWi-Fiモジュールは、最大-98.5 dBmという非常に高い受信感度を持ち、最大200mのデータ転送に対応します。また、UWB通信においても、障害物のない場所であれば最大100mの通信が可能です。

  • 低消費電力(ウルトラローパワー):「Ultra Low Power」設計により、システム全体の電力効率が最適化されています。

ATコマンドによる柔軟な制御仕様

RYUW122とRYWB116の両モジュールは、USB接続からのシリアル通信を通じてATコマンドで設定や制御ができます。UWBネットワークIDやPIN、Wi-Fiで使用するアクセスポイント、測距データを送る先のIPアドレスやポート番号など、さまざまな設定変更が可能です。

システム連携とソフトウェア

このアンカーデバイスは、Wi-Fiを通じてWindows(R)上で動くC#製のGUIアプリケーション(TCPサーバー)に接続されます。各アンカーが測定した距離データは集められ、リアルタイムで座標の計算と表示が行われます。

通信モジュールの設定に使うサンプルATコマンドは、シリアル通信アプリケーションDocklight(R)のスクリプトファイルとして提供されます。

詳細については、以下の製品ページをご覧ください。

×