コクヨがデジタル人材育成プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」の新プログラムを開始

コクヨ株式会社は、デジタル人材育成・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY(KDA)」の新プログラムを開始しました。2026年5月27日に開催されたキックオフイベントで、新たなカリキュラムが発表されています。
デジタル人材育成で「自律協働社会」の実現へ
コクヨは、「長期ビジョンCCC2030」において、誰もが活き活きと働き、暮らし、つながりあう「自律協働社会」の実現を目指しています。そのための人材育成機関「コクヨアカデミア」の一環として、2023年6月にKDAが開校しました。
KDAは、単にデジタルスキルを身につけたり、仕事の効率を上げたりするだけでなく、現場の社員が自ら考え、行動を変え、組織全体を良い方向に変えていく「ボトムアップ型の変革」を大切にしています。2026年5月現在、KDAの修了者は延べ1,800名以上に達し、社内でのデジタル活用が進んでいます。2025年からは、一部のプログラムがパートナー企業にも提供されています。
新プログラムの主な内容
今後は、以下の新たな取り組みを進めていきます。
1. パートナー企業へのプログラム拡大
2025年から、AI講座とIT講座のStandardレベルがパートナー企業に提供されてきました。2026年7月からは、DD(データドリブン)講座のStandardレベルも開始されます。これにより、すべてのStandardレベル講座(講義)にパートナー企業が参加できるようになります。
2. Advancedレベル講座の新設
より専門的な知識とスキルを身につけるための「AI講座 Advanced編(文系AI開発塾)」と「DD講座 Advanced編(データサイエンス)」が新しく設けられます。
コクヨはKDAを通じて、「一人ひとりが変革のきっかけとなる」組織文化を作り上げるとともに、社内での実践の成果をもとに、パートナー企業へのプログラム提供も広げ、社会全体のデジタル人材育成に貢献していく考えです。
段階的に学べる3カテゴリ×2レベルの構成
KDAは、「AI(人工知能)」「IT(情報技術)」「DD(データドリブン)」の3つのカテゴリで構成されています。社員は、身につけたいスキルに合わせて講座を選べます。講義での学習と実践プログラムを通して、各分野の基本的な知識や専門的な能力を習得することを目指します。
各カテゴリには、基礎を学ぶ「Standard(スタンダード)」と、応用を学ぶ「Advanced(アドバンスド)」の2つのレベルがあります。Standardレベルには、知識を学ぶ「講義」と、実際の仕事で役立つスキルを身につける「実践」プログラムが用意されており、学ぶ人のニーズや習熟度に合わせて最適な学習が提供されます。
新しく開設される講座の紹介
1. AI講座 Advanced編(文系AI開発塾)
この講座では、「AIを使いこなす」というレベルを超え、「AIを使ってしか仕事をしない」という意識で、AIを前提とした仕事の進め方を学びます。日常業務の多くをAIで自動化・効率化することで、AIを自然に使いこなせるようになり、バックオフィス業務の改善やAIを使った業務変革を担える人材の育成を目指します。
2. DD講座 Advanced編(データサイエンス)
この講座では、これまで感覚的に行っていた分析の背景を深く理解し、「なぜこの方法で、なぜこの結果が出たのか」を自信を持って説明できるようになります。データ解析手法の数学的な根拠を理解し、その「仕組み」と「特徴」を把握することで、課題に対して適切な方法を選べるようになります。複雑なデータ構造を論理的に解釈し、ビジネスの場で正しく整理できる、一歩進んだ知識を養い、データに基づいた意思決定をサポートできる人材の育成を目指します。
2026年度キックオフイベントを開催
2026年5月27日、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS HALL “CORE”」で、2026年度キックオフイベントが開催されました。
イベントでは、KDA学長の宮澤典友氏から、KDAのこれまでの歩みと今後の展望が説明されました。また、伊藤忠商事株式会社の浦上善一郎氏による特別講演「地に足をつけたAIX―企業価値向上につなげる伊藤忠商事のデジタル戦略―」が行われました。講演では、AIをはじめとするデジタル技術を、企業価値を継続的に高める力として位置づける戦略や、「商いの三原則『か・け・ふ』(稼ぐ・削る・防ぐ)」に役立つ具体的な取り組み、今後の展望が共有されました。
さらに、KDA卒業生であるパートナー企業の方々やコクヨ社員が、デジタル活用によって現場がどのように変わり、行動が変化したのかを語る「Before→After」ストーリーも紹介されました。KDAでの学びが個人、チーム、組織にもたらした具体的な変化が共有され、参加者に多くの気づきを与えました。


