JISDAとClearProc、国産ドローン部品の米国展開へ戦略的連携を開始
JISDAとClearProc、国産ドローン部品の米国展開に向けた戦略的連携を開始
JISDA株式会社とClearProcは、日本のドローン部品を米国市場へ届けるための戦略的な協力関係を始めると発表しました。この連携は、日本の高い技術力を持つ部品を米国市場に接続し、防衛や無人機分野での部品の調達をスムーズにすること、そして必要なルールにしっかり合わせることを目指しています。

連携の背景
近年、ドローンなどの無人機分野では、ただ性能が良いだけでなく、部品を継続的に、そして法律に沿って供給できるかがとても大切になっています。特に米国市場では、防衛や政府に関わる取引で、部品の性能だけでなく、どこで作られたか、サプライチェーン(供給の流れ)が信頼できるか、そしてさまざまな法律(NDAA、ITAR、EARなど)に合っているかが厳しく求められます。
一方で、日本のものづくり企業は高品質な部品や精密な技術を持っていますが、米国市場のルールや商習慣、実際の調達方法に慣れていないため、せっかくの技術を十分に活かしきれていないのが現状です。米国側の調達担当者が求める情報形式や、必要な証明書類がわからないことが、日本企業が米国市場に進出する上での課題となっていました。
ClearProcは、このような調達の課題を減らし、コンプライアンスの確認や代替部品の探索、サプライヤー(供給元)とのつながりを効率化する仕組みを作っています。JISDAは、実際の運用や安全保障の視点から物事を考える力を持っており、両社の知識を合わせることで、日本の部品を米国市場に供給する新しい基盤を具体的に作っていきます。
共同で取り組む主な内容
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日本部品の米国向け展開を支える調達プラットフォームの構築
日本企業が持つ部品や材料、サブシステム(部分的なシステム)の情報を、米国市場の調達担当者が使いやすい形でまとめ、現地バイヤー(買い手)とのつながりを促進します。製品の詳しい情報、供給体制、品質、代替の可能性など、調達に必要な情報を標準化し、見えるようにすることで、日本部品が米国市場で手に入りやすくなるようにします。 -
コンプライアンス確認およびサプライチェーン透明性の高度化
米国市場で特に重視されるNDAA、ITAR、EARといった法律や規制に対応するため、部品、供給者、流通経路に関する適合性を確認する仕組みを検討します。単に製品を登録するだけでなく、調達先としての信頼性やサプライチェーンの説明責任を高めることで、日米間の取引における制度的な壁を低くすることを目指します。 -
代替調達・継続供給を見据えた実装モデルの検討
防衛・ドローン分野では、状況の変化や仕様変更に応じて、すぐに代替部品を探したり、継続して部品を供給できる体制を整えたりすることが求められます。両社は、日本部品を米国市場に供給する際に、代替候補の探索、予備部品の供給、継続的な部品の更新も視野に入れた運用方法を検討し、実現可能な商流と供給体制を整備していきます。
JISDAとClearProcは、この連携を通じて、日本のものづくりの強みを米国市場に届けるだけでなく、現場で求められるスピード、透明性、継続性を備えた、これからの調達の基盤を作り上げていきます。今後は、部品情報の整備、対象分野の拡大、実際の案件を通じた検証を進めながら、日米間の産業協力を支える新しいモデルの確立を目指します。
各社からのコメント
JISDA株式会社 代表取締役 國井翔太氏のコメント:
「日本は、システム全体の事業化や市場展開ではまだ課題があるものの、部品や要素技術の分野では、世界に通用する高い技術力と品質を持っています。特に日本企業が持つ部品、材料、加工、制御といった個別の技術は非常に強く、今後はそれらの価値をいかに国際市場へつなげ、適切に評価される形で届けていくかが重要だと考えています。今回の取り組みは、単に一つの会社の販路を広げるだけでなく、優れた技術や製品を持つ企業が海外市場へ展開するための共通の基盤を作るものです。この連携を通じて、日本の部品の強みを活かしながら、参加企業の技術が米国をはじめとする海外市場で実際に使われるような環境を整えていきます。」
ClearProc 代表 植竹空氏のコメント:
「日米を含む同盟国の防衛・ドローン分野では、中国に頼らない部品のサプライチェーンを作ることと、製品が調達ルールやコンプライアンス要件を満たしているかを確認する作業が大きな負担となっています。今回の連携は、日本の高品質な部品を、米国や欧州市場で実際に調達・量産できる形に変えていく、とても重要な取り組みだと考えています。JISDAが持つ運用を考える力、日本のものづくり基盤への理解、そしてClearProcが進める調達・コンプライアンス・貿易の基盤を組み合わせることで、部品を供給する側と購入する側の双方にとって良い関係を生み出せると期待しています。この連携を通じて、日米同盟国間の信頼できるサプライチェーンの形成に貢献していきます。」
各社概要
JISDA株式会社
安全保障分野での高度な研究開発やインテグレーション(統合)を行う防衛スタートアップ企業です。国内外の運用現場の情報をもとに、技術のタネと防衛のニーズを合わせて追求する体制を持ち、無人システム事業、サイバーセキュリティ事業、防衛医学に関する研究を展開しています。
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代表者: 國井翔太
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所在地: 東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー8F
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事業内容: 無人システム事業、サイバーセキュリティ事業、防衛医学に関する研究
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ウェブサイト: https://www.jisda.jp/
ClearProc
「防衛×AI×商社」を掲げるスタートアップです。防衛ロボティクス分野における同盟国間のサプライチェーンを確立し、コンプライアンス対応を高度化することを目指しています。NDAAに準拠した部品の探索、代替部品の調査、買い手と売り手のマッチング、供給状況の分析などを支援するプラットフォームの構築を進めています。
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代表者: 植竹空
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事業内容: 防衛・ドローン分野向け調達支援、コンプライアンス確認、サプライチェーン分析
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ウェブサイト: https://ndaamarket.com/
本件に関するお問い合わせ先
E-mail: info@rise.jisda.jp


