Archeda、JAXAとの共同研究で日本全国の高解像度森林バイオマスマップを開発
株式会社Archedaは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、一般財団法人リモート・センシング技術センターとの委託業務の成果に関する論文が、国際査読学術誌『Remote Sensing』(MDPI)のSpecial Issue「Estimating Above-Ground Biomass and Above-Ground Carbon by Remote Sensing Data」に掲載されたことを発表しました。
日本全国の森林バイオマスマップ開発の背景
この論文は「High-Resolution Forest Biomass Mapping in Japan Using Canopy Height Estimation from Remote Sensing and Machine Learning」というタイトルで、内閣府宇宙開発利用加速化戦略プログラム(スターダストプログラム)の一環として行われた研究成果です。日本全域の森林における樹高(木の高さ)と地上部バイオマス(地上にある植物の量)の推定手法を開発し、そのマップを作成したものです。
カーボンニュートラルの実現を目指す中で、衛星データを使って広い範囲の森林のバイオマス量を推定することは非常に重要です。しかし、木がたくさん生えている場所では、衛星の信号が飽和してしまい、正確な値が出にくいという課題がありました。
開発されたバイオマスマップの仕組みと成果
本研究では、航空機データと複数の衛星データをAI(機械学習の一種であるXGBoost)と組み合わせて、日本全国の樹高を推定しました。その後、4種類の木(常緑針葉樹、常緑広葉樹、落葉針葉樹、落葉広葉樹)に合わせて最適化した計算式を使い、解像度10メートルという細かい単位で日本全国の地上部バイオマスマップを作成しました。

このマップを検証した結果、既存の世界的なデータ(ESA CCI Biomass)と比較して、大幅に高い推定精度を達成していることが確認されました。特に、木がたくさんある場所での推定の難しさ(飽和現象)を抑えることができた点が重要な成果です。この成果は、日本全体の森林がどれくらいの炭素を蓄えているかをより詳しく評価するために役立ちます。

今後の展開
Archedaは、この研究成果をもとに、森林炭素蓄積量を継続的にモニタリングしたり、カーボンクレジットのMRV(測定・報告・検証)プロセスをより高度にしたりするための取り組みを加速していく予定です。衛星データとAIを使った高精度バイオマスマップは、林業事業者、行政機関、カーボンクレジット市場など、さまざまな分野での活用が期待されます。引き続きJAXAをはじめとする研究機関との連携を深め、宇宙技術が環境分野でさらに活用されるよう貢献していきます。
論文情報
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Title: High-Resolution Forest Biomass Mapping in Japan Using Canopy Height Estimation from Remote Sensing and Machine Learning
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Author: Akito Davis Kawamura (Archeda), Tomoya Kodama (Archeda), and Takeo Tadono (JAXA)
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Journal: Remote Sensing(MDPI)— International Peer-Reviewed Journal
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Published: 4 June, 2026
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Special Issue: Estimating Above-Ground Biomass and Above-Ground Carbon by Remote Sensing Data
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Special Issue URL: <https://www.mdpi.com/2072-4292/18/11/1845>
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Keywords: aboveground biomass, airborne LiDAR, canopy height, remote sensing, Japan
Archedaについて
Archedaは、「Unlock the hidden value of the Earth.」をミッションに掲げ、衛星データを利用した自然由来の炭素クレジットプロジェクトのためのdMRVソリューションを開発するスタートアップ企業です。プロジェクト開発の各段階(サイト選定、プロジェクト登録、モニタリング、信頼性チェックなど)で最適な分析ソリューションを提供しています。
森林(植林、再植林、再緑化:ARR、途上国における森林減少・劣化による排出削減:REDD+など)、水田(間断灌漑:AWD)、マングローブなどの自然環境をベースとしたプロジェクトに重点的に取り組んでおり、VCS、Gold Standard、JCMなどの国際的な方法論にも対応しています。また、自治体や林業事業者向けに、衛星データを使った森林資源量の推定や違法伐採の検知などのソリューションも提供しています。
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Website: <https://archeda.inc>
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Facebook: <https://www.facebook.com/Archeda>


