IT検証産業協会が「UX評価スペシャリスト認定試験」を新設、生成AI時代の利用者価値を評価

IT検証産業協会(IVIA)は、IT検証技術者認定試験(IVEC)に「UX評価スペシャリスト認定試験」を新設すると発表しました。この新しい試験は、2026年の秋期(11月末から12月初旬を予定)から始まる予定です。

UX評価スペシャリスト認定試験の告知

利用者体験(UX)の重要性と新しい試験の背景

近年、私たちが使うソフトウェアやIoT製品では、きちんと動く機能だけでなく、「使いやすさ」や「安心感」、「使ったときの満足感」といった利用者体験(UX)が、製品の価値を大きく左右する大切な要素になっています。

しかし、これまでの品質を確かめるテストでは、製品が決められた通りに動くかという「機能中心」の確認がほとんどでした。そのため、「テストは問題なく通ったのに、実際に使ってみると使いにくい」とか、「製品をリリースした後で、UXに関する問題が見つかる」といった課題が増えていました。

さらに、最近では生成AI(人工知能)の技術が進歩し、テストの計画や実行を自動で行うことが可能になっています。このような時代では、単に「製品が正しく作られているか」を確認するだけでなく、「本当に利用者の価値につながっているか」を評価できる人材が、より一層求められるようになっています。

試験の目的と内容

今回新しく作られる「UX評価スペシャリスト認定試験」は、このような時代の流れに合わせて、製品開発の早い段階からUX評価を考え、実際に実行できる人材を育てることを目的にしています。この試験では、国際的な基準(ISO 9241-11、ISO 9241-210、ISO/IEC 25019など)に基づき、次のような実践的なスキルが対象となります。

  • 利用する状況や利用者の要望を考えて、UX評価を計画すること

  • UXを評価するためのポイントを見つけ出し、それが正しいかを確認すること

  • UX評価の結果を分析し、より良くするための提案をすること

UX評価スペシャリストの体系図

今後の展望

IVECはこれまで、実際の仕事で役立つIT検証の技術者を認定する試験として運営されてきました。今回のUX評価スペシャリスト認定試験では、従来の機能を確認するテストに加えて、「利用者が体験する品質」を評価できる技術者の育成を目指します。IVIAは今後、UX評価の技術を整理し、広く普及させることで、IT業界全体の品質を高め、利用者の価値を大切にする開発文化を広めていくとしています。

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