テラドローン、高機能UAVレーザスキャナ「Terra LiDAR 4」と次世代ハイブリッドSLAM「Terra SLAM TRINITY」を同時発売

テラドローンが最新の測量技術で建設・測量業界のDXを加速

テラドローン株式会社は、2026年5月13日、UAV(無人航空機)に搭載するレーザスキャナの最新モデル「Terra LiDAR 4」と、3DGS(3D Gaussian Splatting)に対応した次世代ハイブリッドSLAM「Terra SLAM TRINITY(テラスラム トリニティ)」の2製品を同時に発売しました。

TerraDroneが国内最高峰スペックのUAV搭載型レーザスキャナ「Terra LiDAR 4」と、3DGS対応の次世代ハイブリッドSLAM「Terra SLAM TRINITY」を同時発売したことを示す画像

これらの新製品は、高い性能と手頃な価格を両立させることで、測量・建設業界のデジタル変革(DX)をさらに加速させることを目指しています。特に、「Terra SLAM TRINITY」は、GNSS受信機、ハンディ型SLAM、3DGS生成機能が一体となった国内初のモデルです。

開発の背景と目的

日本の建設・測量業界では、人手不足や高齢化が進み、業務の効率化が求められています。しかし、高精度な3次元計測機器は導入コストが高いことが課題でした。テラドローンは、この「コストの壁」をなくし、すべての現場で高精度な3次元データが活用されることを目指し、今回の新製品を開発しました。

新製品について

1. Terra LiDAR 4

「Terra LiDAR 4」は、低価格帯のUAV搭載型レーザスキャナでありながら、国内で販売されている製品の中でも特に高い性能を持っています。

白と青を基調とした、やや未来的なデザインの精密機器が2つ並べられています。ドローン関連の技術や産業用途で使われる計測機器のようです。

特徴① 従来の約3分の1のコストで公共測量に対応

独自の技術によって、従来の高精度UAV搭載型レーザスキャナに比べて約3分の1という低いコストを実現しました。公共測量に必要な精度(±5cm)をクリアしており、国土交通省が推進するi-Constructionの案件にも安心して利用できます。

特徴② 高い点群密度と透過性:最大200万点/秒、16リターン、デュアルカメラ

1秒間に最大200万点のレーザーを照射できるため、地形の細かい凹凸や建物の輪郭を非常に鮮明に再現します。また、高解像度のデュアルカメラを搭載しており、点群データにリアルな色を付けたり、見やすいオルソ画像を同時に取得したりできます。16リターンに対応しているため、木々が密集した山間部でも地面の点群データを効率良く取得でき、一度の飛行で広い範囲を測量することが可能です。

左側に詳細な空撮マップ、右側にカラフルな3D点群データを示しています。空撮マップには、森林、農地、建物、道路が含まれ、特定の経路を示す赤い線が見られます。

Terra LiDAR 4の主な仕様

項目 内容
精度 ±5cm
照射点数 最大200万点/秒
レーザー波長 1535nm
レンジ 最大2100m
リターン数 16
LiDAR FOV 90°
カメラ 26MP×2
カメラFOV 110°
重量 1.85kg

2. Terra SLAM TRINITY

「Terra SLAM TRINITY」は、国内ではまだ発売されていない「3-in-1」の次世代計測デバイスです。従来の測量方法と最新技術を一つのデバイスにまとめました。

TerraDrone製のモダンな3Dスキャナーデバイスです。青いレンズが特徴で、手持ちまたはポールに取り付けて使用できる測量・マッピング機器です。

特徴① 「GNSS × SLAM × 写真測量」の三位一体(Trinity)

この製品は、マルチGNSS(GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)による正確な位置測定と、移動しながら計測できるハンディ型SLAM機能を統合しています。さらに、最新技術である3DGS(3D Gaussian Splatting)に対応しており、従来の点群データよりもさらにリアルな3次元モデルを作成できます。

GNSSの「正確さ」、SLAMの「動きやすさ」、そして3DGSの「再現性」。これら三つの技術が一体となることで、あらゆる現場での計測作業が大きく変わります。

特徴② 3DGS対応による「視認性」の向上

従来の点群データでは分かりにくかった現場の細かな質感や色合いを、3DGS技術によって写真に近い品質で視覚化します。これにより、現場の確認や発注者への説明、BIM/CIMモデルへの活用において、より直感的に理解を深めることができます。

点群、3DGS、IMU傾斜補正という3つの異なる3D空間データ取得・処理技術を並べて示しています。

Terra SLAM TRINITYの主な仕様

GNSS受信機

項目 内容
チャンネル 1408
GNSS信号 GPS, BDS, GLONASS, GALILEO, QZSS, NavIC, SBAS, PPP
出力フォーマット ASCII: NMEA-0183, Binary

手持ち型レーザスキャナ

項目 内容
精度 絶対精度:5cm / 相対精度:1cm
スキャンレート 200,000点/秒
レンジ 70m
重量(ハンドルバッテリー込み) ≦1.68kg(外付けバッテリー含む)
ストレージ 512GB ROM

※掲載されている数値は、特定の条件下における開発目標値です。すべての利用環境において同様の性能を保証するものではありません。

今後の展望

テラドローンは、機材の提供だけでなく、計画、計測、解析、図面作成、納品までを一貫してサポートし、業務全体を支えるソリューションを提供します。土木事業本部が掲げる「土木に新たな常識を」という目標のもと、常に現場に寄り添った技術革新を追求し、高度な3次元ソリューションを通じて、測量・建設業界のDXを力強く推進していくとのことです。

測量・マッピングのワークフローと関連サービスを示す図です。計画、計測、処理/解析、図化/設計、納品/共有の各段階で、LiDARやSLAM技術を用いた計測から、点群処理、3D CADによる設計、クラウドでの成果物共有までの一連の流れと、対応するTerraシリーズのサービスが示されています。

Webセミナー開催情報

新製品「Terra LiDAR 4」および「Terra SLAM TRINITY」の発売を記念して、Webセミナーが開催されます。このセミナーでは、各製品の特長、従来製品との違い、活用シーン、導入を検討する際のポイントが分かりやすく紹介されます。

TerraDroneが新製品「Terra LiDAR 4」と「Terra SLAM TRINITY」を紹介するWebセミナーの告知画像です。

開催日:2026年5月18日(月)、5月19日(火)、5月20日(水)

開催時間

  • Terra LiDAR 4
    各日 11:00〜11:30/13:00〜13:30

  • Terra SLAM TRINITY
    各日 11:30〜12:00/13:30〜14:00

※Terra LiDAR 4とTerra SLAM TRINITYの両方に興味がある方は、同じ時間帯で続けて参加することが可能です。

測量・建設業務における3次元データの活用や、現場計測の効率化に関心がある方は、ぜひ参加を検討してみてください。

Webセミナー申込ページ: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScdcz616ugXZiqAnlrOMj46BD8YgL2QSn5xzLVEDIRaqemOeg/viewform

Terra Drone株式会社について

テラドローン株式会社は、「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」という目標を掲げ、ドローンの開発やソリューション提供を行っています。また、ドローンの安全で効率的な運航を支援するシステム(UTM)の開発・提供や、海外向けの空飛ぶクルマ用運航管理システムの開発にも力を入れ、幅広い産業に貢献しています。

同社は、測量、点検、農業、運航管理の分野で3000件以上の実績を持ち、UTMは世界10カ国で導入されています。これらの実績により、ドローンサービス企業の世界ランキングで2019年以降連続でトップ2にランクインし、2024年には世界1位を獲得しました。さらに、経済産業省主催の「日本スタートアップ大賞2025」では、国土交通分野の社会課題への取り組みが高く評価され、「国土交通大臣賞」を受賞しています。

テラドローンは、ドローンや空飛ぶクルマの普及を見据え、“低空域経済圏のグローバルプラットフォーマー”として社会課題の解決を目指しています。

詳細は以下のリンクから確認できます。

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